月別アーカイブ: 12月 2012

禁断症状

 

今回の住宅用の木材として以前取り上げたスプルスやアガチスはもちろんのこと、八分の杉板の中にも一部分ほとんど両面無地のすばらしい材料が混じっていました。それはそれでたいへんいいことでうれしくなりますが、その材料で何々を作るということがあらかじめ決まっていて、だからコスト上の計算や納期の都合などがあってきわめて「現実的」な選択があり評価・判断があるわけです。予想よりもいいとかわるいとかはあっても、それはたいてい想定の範囲内です。まったく外れるということはふつうありません。外れっぱなしであれば、材料を売る方も買う方も仕事として成立しませんから。

そういったあまりにも「現実的」な材料ばかり扱っていると、私などはけっこうフラストレーションがたまってしまいます。ときどきは、実際に注文が入っているわけでもなく、それで何かの製品をつくる予定がすぐにはなくても、材料そのものを眺めているだけで口の端がゆるむような、そういうおもしろい材料を見たい、できれば手に入れたいという欲求がむくむくと頭をもたげてきます。木工人特有のこれは一種の禁断症状ですね。

そういえばここ1年間くらい、そういった意味での変わった材料、おもしろい材料に出会っていません。インターネットなどで画像を拝見したり、ずっと昔に自分が仕入れた材料を工房内で再発見というようなことはたまにありますが、まったく初めての遭遇はありません。遭遇というのは現物に直に、という意味です。まあ実際に近々に使う予定がないかぎり、仕入れても経営的には不良在庫になるだけなので、いくらかは余裕がないと買いたくても買えないのですが。

さて写真の材料です。これは先日、大阪市の長堀銘木さんから仕入れたカエデの杢板です。HPで見て、ちょっと我慢しきれませんでした。カエデの玉杢や縮杢などは値段はともかくとしてもその存在自体はそれほど珍しいとは言えませんが、これはじつにおもしろいです。こういう杢はいったいなんて呼んだらいいんでしょうかね。

じつはこれと同類の材料を2011年1月30日の当ブログ記事で紹介しているのですが、そちらは厚さが130mmもある盤で、逆に使い勝手はよくないとも言えます。せっかくの厚物を薄く、あるいは細く切ってしまうのはしのびない。しかし今回の板は厚さ38mmと手頃なサイズです。幅は24〜36cmくらい、長さが1m弱です。前回のときは、ひょっとするともう手に入らないかもしれないような杢と思っていたので、厚さだけでなくそうした理由もあってこわくて手がつけられなかったのですが、いまはいくぶんかは安心して眺めることができます。

さてこの杢板でなにを作るか、何にしたらいちばんこの材料が活きるか。年内から年明けくらいは住宅の工事で大忙しなので、それが一段落したら考えましょう。

 

雪の家

 

12月6日にやっと足場が撤去されたと思ったら、8日9日とまとまった降雪があり、ごらんの通りなにもかもが白一色になってしまいました。写真は昨日の朝8時半頃の写真で、工事車両もまだ停まっていませんので、究極的なシンプルさが際立ってみえます。私はとても美しいと感じていますが、みなさんはいかがですか?

足場が外れたので、上下水道の配管や、玄関とポーチのタイル貼り、ボイラーやオイルタンク等を設置する架台のコンクリート打ちの準備、照明器具の取り付け、カーテンの打ち合わせなどが急遽すすんでいます。造作家具や内部木製建具など一部の仕事にやり残しが出るかもしれませんが、とりあえずは年内に最低限生活できるだけの体勢を整えるつもりでいます。

 

足場撤去

 

一昨々日12月6日にやっとのことで、新築工事中の自宅の足場が外れました。写真は翌日昼頃のものですが、ようやくのこと建物の全貌をすっきり拝むことができました。とてもうれしいです。

11月は近年になくほんとうに雨天続きで、晴れた日は数日くらいでしょうか。毎日毎日雨が降って、屋根の瓦工事も外壁張りも遅々としてすすみません。そうこうしているうちに11月も終わり、今年もあと1ヶ月もない状態になって心細くなってきました。雪も降ってくるし、12月に入っても天気はあまりよくないようです。それでも軒が深く出ているのを幸いに、少々の雨降りならばがんばって瓦屋さんは屋根を噴きあげ、板金屋さんは外壁を張り終わりました。次いで防水工事屋さんが窓回りや換気扇フード・外灯・外部コンセントなどのコーキングを行い、これで足場がないとできないか困難な工事はすべて終了です。

さて外壁ですが、じつは予想ではもっと白いつもりでいました。曇り空のせいでよけいそう感じるのですが、白色というよりは ライトグレーといったほうが合っているような色合い。張ったのはアイジー工業のガルスパンSEiというガルバリウム鋼板製の金属サイディングです。鋼板をベースに、アルミと亜鉛のメッキを施したもので、いわゆるトタン板にくらべ3〜6倍の寿命があるとされています。酸性雨・酸性雪にも強いようですね。

たくさん種類のあるアイジー工業の金属サイディングですが、このガルスパンSEiは表面が30mmピッチの角波状(15mmずつの凹凸)になっていて、裏側はポリイソシアヌレートフォームという超高性能の断熱材が充填されフラットになっています。全体の厚みは15mm。また窯業系のサイディングやALCパネルなどに比べると断然軽いので、下地も簡素化できますし施工製もいいです。

このサイディングは縦にも横にも張ることが可能ですが、今回は屋根の黒い和瓦に合わせ、また平屋であることを活かし、継ぎ目なしの縦張りとしました。遠目には塗り壁のように見えるかと思います。実際のところ左官仕事で本式の塗り壁ならもっといいのですが、それは予算的にまったく無理なので、いわば次善策として選んだのがガルバリウム鋼板ですが、これはこれでシャープ&モダンな雰囲気で気にいってます。

不思議なのは他所の建物で多く使われている「何々風」のサイディングです。タイル貼り風とか天然石貼り風、煉瓦積み風、板張り風といったタイプのサイディングです。もちろん本物のタイルや石や煉瓦や木ならたいへんいいのです。しかし、そうでないのにそれに似せたニセモノではがっがりです。サイディングにはサイディングとしての特有のよさがちゃんとあるのだから、わざわざ他の外壁材に見せかける必要はぜんぜんないと思うのですが。

 

自由錐&安全カバー

自宅工事で壁に空調&換気用の100〜150mm程度の大きな穴をあける必要があって、それに用いたのが写真の自由錐ならびに専用の安全カバーです。左が径60〜200mmまで、右が30〜120mmまで無段階で設定することができます。それが「自由錐」のゆえん。

もちろん穴の大きさが決まっていてしかも数が多ければ、こうしたフリーサイズの錐よりも固定サイズの円形の錐=ホールソーのほうがまちがいがありませんが、当工房の場合は多数量をこなすということはまずありませんので、そのつど変えられる錐を選びました。家具関係でもたまに大きな穴をあけることがあるので、こういう道具があれば重宝します。

 

自由錐はいくつかのメーカーから出ていますが、当工房のは定評のあるSTAR−M(スターエム)社の製品で、左は工具なしで切削径を変えられるワンタッチ式、右はレンチで締める式。自由錐でも刃先が高速度鋼(ハイス)・超硬・ダイヤモンドと種類があり、それぞれ合板用・硬質建材やサイディング用・同(耐久性大)用と分かれていますが、当然ながら値段も4倍くらいの開きがあります。私が使っているのは超硬の刃です。

刃は2枚ですが、これがぶ〜んと高速回転して材料を削っていくので、ちょっと恐怖感があります。とくに切り初めと貫通して切り終わるときは不安定なのでよほど注意が必要です。ドリルもチャック径10〜13mm+補助ハンドルがついているしっかりした電気ドリルでないとだめで、小型のドリルや充電のインパクトドリルは不適です。

また切削するさいにけっこうな粉塵が飛散しますが、壁や天井に穴をあけるときはその粉塵が周囲を汚したり目に入ったりするおそれもあります。それを防ぐ目的のものが写真の安全カバーです。胴体が蛇腹式になっているので切り始めから最後まで材料に密着した状態で穴をあけることができます。粉塵の飛散を防ぐ、コードの巻き付きを防ぐ、刃物の身体との接触を避けるなどに有効で、安心して作業ができますね。

仕上削りとペーパーがけ

 

カウンター用にとご注文のあったセンの一枚板ですが、ルーターによる平面出し=荒削りが終わったあとは、手鉋での仕上げ削りです。荒削りといっても誤差はほとんどなく凹凸も0.1mm程度なので、手鉋を3回ほど引っ張るとビットのナイフマークが消えてきれいになります。

写真は電動油圧のテーブルリフターに材料を載せて鉋で削っているところですが、ふつうの作業台とちがって高さを自由に変えられるので、こういうときはたいへん楽でありがたいです。ただリフターのテーブル面は長さ1500mmなので、削るセンのほうをFクランプで仮固定しながら削っています。後ろ半分ほど削り終えたら、こんどは後ろのほうをクランプして前半分を削るわけです。

材料面に見える黒い線は、削るときの目安として柔らかい鉛筆で 薄く引いたもので、これが全部消えてなくなっていればいちおうくまなく鉋がかかったことになります。ただし一度きれい全面削った後にその面を再度雑巾で濡らし(水引き)、鉋も慎重にまた研ぎ直してから、もう一度ごく薄く削ります。あらかじめ鉛筆の線を引くのも同じです。逆目が立ちにくいように裏金(裏刃)をぎりぎりまで出しているので、削りくずはくしゅくしゅの縮緬状になっています。こうやって2段階で鉋をかけるとナイフマークも完全に消え、一度目の鉋の跡もほとんど消えて材面が光るようになります。そういえば昔の大工さんなんかは仕上げの造作材を「光り物」と呼んでいましたね。

 

それで終わりかというとさにあらず。素木仕上ならそれでもいいのですが、塗装する場合はかならずこの後にサンディングペーパーをあてます。せっかくきれいに、光るほどにていねいに鉋がけをしたのに、わざわざそれをペーパーで荒らすのかと思われるかも知れませんが、鉋の刃の有効幅はせいぜい60mmくらいなので、それより幅広の材料を削った場合は必ず鉋目や鉋境が生じます。刃の研ぎ方などでそれを軽減することはできますが皆無にすることはできません。つまり鉋がけをしただけではミクロ的には均一なテクスチャー(肌合い)にはなっていないということです。そのまま塗装してしまうと下地の不均一がそのまま塗膜塗面の不均一として増幅されてしまいます。

そのためそれを解消するのがサンディングです。鉋がうまくかかっていれば粒度240番から始めます。きっちりサンディングできているかどうかが分かるように写真ではサーチライトを斜めに当てています。また右手はペーパーを巻いてセットした当てゴムを握るので手袋をしますが、左手は触覚的なセンサーとして働くように必ず素手です。こうして視覚と触覚の両方で木肌をチェックしていきます。

240番ができたら木粉をエアブローしてから、またまた水引。それが乾いてから今度は320番でサンディングです。その320番で生じた粉塵を除去して、やっと塗装の下地調整が終了します。

 

280年

 

XYスライダー+ルーター+ディッシュビットによるセン一枚板の荒削り(基本切削)が終わりました。写真は木表側で完全無節のきれいな肌です。木裏には小さな節が2個ありますし、色合いが表にくらべると若干難があることや、耳付きのカウンターの板なので木表を上にして使用します。

さて木肌が全部きれいに表れたところで年輪を数えてみました。年輪の間隔は平均でも1.2mmほどしかありません。天候不順が続いたのかほとんど成長しておらず目が細かすぎて判別しにくい部分もところどころあります。拡大鏡も使ってなんとか数えてみた結果、驚くことに樹齢280年近いようです。伐採してからも数年以上は経っていますから285年くらい前に芽吹いた樹木かと思います。

285年前といえば西暦1727年で、和暦では享保12年。これは江戸時代のちょうど真ん中頃です。その頃に生を受けた樹木がこうしてお客さんの新築住宅のカウンターになるわけですから、とても感慨深いものがあります。

 

XYスライダー

カウンター用としてご注文のあったセンの一枚板を削っています。両面を真っ平らにして厚みも一定に仕上げるのですが、写真はベイヒ(米檜)で以前に自作したルーター用のXYスライダーです。

 

 

下の大きな枠の上を、上の枠が横方向に自由に移動しますが、その上枠内のレールに沿って、 ディッシュビットという超硬刃を装着したルーターを縦方向に動かすことで材料をすこしづつ削っていきます。ディッシュビットは底刃は平らですがその両側が円弧を描いているので、通常のストレートビットなどにくらべ境界面がささくれしにくい刃物です。刃径は30mmですが、底刃18mmなので、ルーターをのせた上のスライダー 16mmピッチで位置を変えて連続して稼働させていきます。

今回の材料は木取したあとの素材寸法で厚さ55mm、幅620mmくらい、長さ1820mmと、畳一枚に近いくらいの大きさがあります。完全な長方形の材料なら木端と木口に陸墨(ろくずみ=仮想平面の線)を打って、それを目安にして表と裏を鉋でけずるのが通例ですが、今回は片木端が皮付きなのでそれはできません。それでXYスライダーの登場となったものです。

下のスライダーは動かないように床にビスで固定しますが、このとき捻れがないように水準器で厳密に調整します。定規が狂っていたのではそれで加工したものがみな狂ってしまいますから。枠の高さは110mmあるので、切削対象の材料は「や」を下に挿入固定して100mm程度まで持ち上げます。ルーターの刃はあまり長く出すとぶれて危ないので、上のスライダーの下面から10mmくらいの出にセットします。このとき固定した切削対象の材料の一番低いところが刃の先になるようにセットするのが基本です。それより高い部分はルーターが移動するにつれて削られていくわけです。

ただし一度に削る厚みは3mm程度にします。あまり多く一気に削るとルーターに負荷がかかりすぎますし、切削肌も荒れがちです。したがって材料の反りや捻れが大きくて一度では全面を削りきれない場合は、刃の出をまたすこし多く出して繰り返し切削します。写真は裏面を半分ほど切削したところですが、向こう側にわずかですが刃が届いていない部分があります。一枚板でサイズが大きければ大きいほど、表裏の両面を真っ平らにするのは難しく、そうとう素直な材料でも仕上がりで厚さ10mm減以内で収まれば上等でしょう。

片方の面が削れたら、こんどはそれを下向きにし基準面としてもう片面を削れば荒削りは終了、ではありません。片側がとりあえず平面になったとしてもそれはまだ削っていないもう片面の凹凸や捻れなどがまだあり、それを含めての一時的なバランスが保たれているにすぎないからです。したがって裏を削り、次に表を削り、再び裏を削り、また表を削りしていきます。最低でも2回づつは削らないとだめでしょうね。

XYスライダー+ルーターによる荒削りが終わったら、その次は手鉋による仕上削りを行います。

 

センのカウンター材

 

当ブログをご覧になった方から、新築中のご自宅用にカウンターの一枚板のご注文をいただきました。当初はオニグルミで5×60×180cmくらいの寸法で片耳付とのご希望だったのですが、該当するようなクルミ板は当工房では持っていませんし、家具材を扱っている材木屋さんをいろいろあたってみてもその寸法&条件の一枚板は無理でした。

クルミでなくともよいのであれば、また耳付でなくともよいのなら一枚板はいくつか当工房にもあるのですが、お客さんはクルミは諦めるにしてもどうしても耳付はゆずれないようすです。結局私が提案したセン(栓。ハリギリとも)の一枚板で作ることになりました。これまでにも何度も取引のある材木屋さんからそれに見合う材料を仕入れ、ざっと木取をした状態が写真のものです。

素材厚で55mmありますが、平らに均すと45mm近くまで下がるかもしれません。幅は620mm余り、長さは1820mmで木取できました。無節で木理もたいへん細かいものすごく上等な材料。しっかり乾燥もしています。樹齢(年輪)は木肌が全部きれいに表れたら数えてみます。

このあと両面を平らに削って一定の厚みに仕上げ、オイルフィニッシュ(オリオ2)を行う予定でいます。

当工房は材木店ではないので、素材のみの販売は基本的に行っていません。今回は仕上げ削りと塗装まで行うということで、ぎりぎりで受注範囲内です。

 

内部木部塗装

 

新築工事中の自宅ですが、木部の塗装については外部(軒裏・鼻隠し・破風)は塗りつぶしのペイントなので本職の塗装屋さんにやってもらいました。いわゆるペンキ塗りなわけですが、きれいに手早く行うには当然ながら熟練を要します。

それに対して建物内部の塗装については、天井の廻縁だけ塗装屋さんに艶消しの白でペイントしてもらいましたが、他の部分=幅木・戸と窓の枠・棚板・床は当初から私自身で行うことにしていました。家具でも塗装はつきものですし、ふだん用いている塗料と同じものならだいじょうぶでしょう。

それに用いる塗料は植物油ベースにウレタン系硬化剤を調合するタイプの「オイル」です。木の表面に塗膜を作るのではなく、木の内部に含浸させることを主眼とする塗料で、キャピタルペイント社の「オリオ2」という塗料。浸透させてすぐに余分のオイルを拭き取るという作業を繰り返して仕上げる「オイルフィニッシュ」という塗装の技法です。塗膜形成タイプの塗料を刷毛やスプレーで塗るのにくらべればですがそれほど高い技能を要求されないので、アマチュア向けといっていいかもしれません。

通常の「自然塗料」の場合はメーカー各社が宣伝するほどには塗膜性能は高くないのが実状で、汚れの染み付きを十全に防ぐだけの力はありません。また乾性油タイプであっても若干のべたつきは残ってしまいます。そうした自然塗料の弱点をカバーしたのがオリオ2です。二液型ウレタン樹脂塗料などと同様に、塗装直前に主剤と硬化剤と希釈剤を2:1:1で厳密に調合し、刷毛で塗ってしみ込むだけしみ込ませたら、余分をウェスで拭き取るのですが、硬化剤がよく利いて二回塗布後の塗面の性能は非常に高いです。コストパフォーマンス的にふつう最強といわれる二液型ウレタン樹脂塗料とほぼ同等に近い性能といっていいと思います。

今回は床だけは最後の最後に行いますが、それ以外の木部をオイルフィニッシュとしてから、内装屋さん(クロス屋さん)に天井と壁の下地処理をしてもらいます。石膏ボードの段差やビスの頭などをパテで均し、継ぎ目をグラステープで目張りするわけです。天井はそれから内装屋さんがクロスを張り、壁は私や家族が石灰ベースの左官材料をコテ塗りします。

 

夜なべ

 

自宅工事の内部木部塗装の大半は私の担当で、それが終わるのを内装屋さんが待ち構えているので、このところ午後9〜10時くらいまで夜なべしてます。まあ音はほとんど出ない作業なので近所迷惑にはならないでしょう。写ってるのはLDKの窓です。

塗装の標準的な作業は、1)汚れを雑巾でふきとる。2)擦り傷などはペーパーで補修。3)塗料を刷毛で塗り、少し時間をおいてウェスで拭き取る。4)一晩おいてから、表面に付着したほこりや塗りムラなどをペーパーでなめらかにする。5)もう一度刷毛で塗り、余分を拭き取って終了。これは今回のオイルフィニッシュ用の塗料「オリオ2」の場合ですが、塗料によって手順は異なります。また塗る面積が大きいのと現場作業なので、家具などの塗装に比べるといくらか簡略化されています。