日別アーカイブ: 2012年12月8日

自由錐&安全カバー

自宅工事で壁に空調&換気用の100〜150mm程度の大きな穴をあける必要があって、それに用いたのが写真の自由錐ならびに専用の安全カバーです。左が径60〜200mmまで、右が30〜120mmまで無段階で設定することができます。それが「自由錐」のゆえん。

もちろん穴の大きさが決まっていてしかも数が多ければ、こうしたフリーサイズの錐よりも固定サイズの円形の錐=ホールソーのほうがまちがいがありませんが、当工房の場合は多数量をこなすということはまずありませんので、そのつど変えられる錐を選びました。家具関係でもたまに大きな穴をあけることがあるので、こういう道具があれば重宝します。

 

自由錐はいくつかのメーカーから出ていますが、当工房のは定評のあるSTAR−M(スターエム)社の製品で、左は工具なしで切削径を変えられるワンタッチ式、右はレンチで締める式。自由錐でも刃先が高速度鋼(ハイス)・超硬・ダイヤモンドと種類があり、それぞれ合板用・硬質建材やサイディング用・同(耐久性大)用と分かれていますが、当然ながら値段も4倍くらいの開きがあります。私が使っているのは超硬の刃です。

刃は2枚ですが、これがぶ〜んと高速回転して材料を削っていくので、ちょっと恐怖感があります。とくに切り初めと貫通して切り終わるときは不安定なのでよほど注意が必要です。ドリルもチャック径10〜13mm+補助ハンドルがついているしっかりした電気ドリルでないとだめで、小型のドリルや充電のインパクトドリルは不適です。

また切削するさいにけっこうな粉塵が飛散しますが、壁や天井に穴をあけるときはその粉塵が周囲を汚したり目に入ったりするおそれもあります。それを防ぐ目的のものが写真の安全カバーです。胴体が蛇腹式になっているので切り始めから最後まで材料に密着した状態で穴をあけることができます。粉塵の飛散を防ぐ、コードの巻き付きを防ぐ、刃物の身体との接触を避けるなどに有効で、安心して作業ができますね。