日別アーカイブ: 2012年12月9日

足場撤去

 

一昨々日12月6日にやっとのことで、新築工事中の自宅の足場が外れました。写真は翌日昼頃のものですが、ようやくのこと建物の全貌をすっきり拝むことができました。とてもうれしいです。

11月は近年になくほんとうに雨天続きで、晴れた日は数日くらいでしょうか。毎日毎日雨が降って、屋根の瓦工事も外壁張りも遅々としてすすみません。そうこうしているうちに11月も終わり、今年もあと1ヶ月もない状態になって心細くなってきました。雪も降ってくるし、12月に入っても天気はあまりよくないようです。それでも軒が深く出ているのを幸いに、少々の雨降りならばがんばって瓦屋さんは屋根を噴きあげ、板金屋さんは外壁を張り終わりました。次いで防水工事屋さんが窓回りや換気扇フード・外灯・外部コンセントなどのコーキングを行い、これで足場がないとできないか困難な工事はすべて終了です。

さて外壁ですが、じつは予想ではもっと白いつもりでいました。曇り空のせいでよけいそう感じるのですが、白色というよりは ライトグレーといったほうが合っているような色合い。張ったのはアイジー工業のガルスパンSEiというガルバリウム鋼板製の金属サイディングです。鋼板をベースに、アルミと亜鉛のメッキを施したもので、いわゆるトタン板にくらべ3〜6倍の寿命があるとされています。酸性雨・酸性雪にも強いようですね。

たくさん種類のあるアイジー工業の金属サイディングですが、このガルスパンSEiは表面が30mmピッチの角波状(15mmずつの凹凸)になっていて、裏側はポリイソシアヌレートフォームという超高性能の断熱材が充填されフラットになっています。全体の厚みは15mm。また窯業系のサイディングやALCパネルなどに比べると断然軽いので、下地も簡素化できますし施工製もいいです。

このサイディングは縦にも横にも張ることが可能ですが、今回は屋根の黒い和瓦に合わせ、また平屋であることを活かし、継ぎ目なしの縦張りとしました。遠目には塗り壁のように見えるかと思います。実際のところ左官仕事で本式の塗り壁ならもっといいのですが、それは予算的にまったく無理なので、いわば次善策として選んだのがガルバリウム鋼板ですが、これはこれでシャープ&モダンな雰囲気で気にいってます。

不思議なのは他所の建物で多く使われている「何々風」のサイディングです。タイル貼り風とか天然石貼り風、煉瓦積み風、板張り風といったタイプのサイディングです。もちろん本物のタイルや石や煉瓦や木ならたいへんいいのです。しかし、そうでないのにそれに似せたニセモノではがっがりです。サイディングにはサイディングとしての特有のよさがちゃんとあるのだから、わざわざ他の外壁材に見せかける必要はぜんぜんないと思うのですが。