XYスライダー+ルーター+ディッシュビットによるセン一枚板の荒削り(基本切削)が終わりました。写真は木表側で完全無節のきれいな肌です。木裏には小さな節が2個ありますし、色合いが表にくらべると若干難があることや、耳付きのカウンターの板なので木表を上にして使用します。
さて木肌が全部きれいに表れたところで年輪を数えてみました。年輪の間隔は平均でも1.2mmほどしかありません。天候不順が続いたのかほとんど成長しておらず目が細かすぎて判別しにくい部分もところどころあります。拡大鏡も使ってなんとか数えてみた結果、驚くことに樹齢280年近いようです。伐採してからも数年以上は経っていますから285年くらい前に芽吹いた樹木かと思います。
285年前といえば西暦1727年で、和暦では享保12年。これは江戸時代のちょうど真ん中頃です。その頃に生を受けた樹木がこうしてお客さんの新築住宅のカウンターになるわけですから、とても感慨深いものがあります。