先日、鳥海山南面の旧蕨岡道の湧泉である弘法水の名前を書いた標識(名板)を立ててきました。戦後の開拓集落である月ノ原のOさんから生前にうかがったお話では、この弘法水はかつてはこの登拝道における非常に重要な水場であったそうです。
しかし今は半ば忘れられた存在で、ここへ通じる道も薮になっていたので刈払をしました。湧出口からはパイプが引かれていますが、嶽ノ腰林道を横断して下の牧場かどこかの飲料水として利用されているのではなかったかと思います(このへんはうろ覚えです)。
材料の木はベイヒバというヒノキの仲間の木なので、まあ5年くらいは保ってくれるかなというところです。近くに手頃な樹木がある場合はその幹や太枝などにシュロ縄で名板をくくりつけますし、岩しかない場合はその岩にステンレスの針金で名板をしばりつけます。いずれもない場合は、今回のように地面に杭を打って、名板はその杭にステンレスの木ネジで止めます。大きさは名前の部分の横向きの板で25〜30cmほど。
順次、要所要所に標識を設置していこうと思っています(現段階ではまったくのボランティアです)。大きく立派で何十年も耐久性のある標識を設けるのはとても個人の力でやれるものではありません。しかしこれくらいの簡易なものであれば、個人的にでもちょっとその気になれば可能です。