胴腹ノ滝に行く途中で、葉がところどころ白くなっている蔓性植物の一群を見かけました。気になったので帰りがけに車から降りて観察し撮影しました。どうやらマタタビ(マタタビ科マタタビ属)のようです。いつだったか、マタタビの葉が白くなることを耳にしたことがあるようにも思うのですが、現物に遭遇したのはこれがはじめてです。
茎の先端に近いところの葉だけ、しかもその葉の全体が白いわけでもなく葉によって白の入り方がさまざまです。調べてみると、この白色化は花が咲く時期に限られ、花期が終わるとまた緑色に戻ってしまうとか。葉緑素や色素の一部が欠落することで白色などに色が変わる、いわゆる斑入りとはちがい、白い葉の裏側はしっかり緑色をしています。
写真にはつぼみが付いているのがわかりますが、どうやら葉の白化は虫に花の存在をアピールして受粉の手助けをさせるサインらしいです。ということは先日6月11日の記事で紹介したケナシヤブデマリの白い大きな装飾花と同様な役目を担ったものかもしれませんね。