日別アーカイブ: 2013年6月5日

褶曲

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大地というと硬い・不動というイメージがありますが、ものすごい圧力を何十万年も何百万年・何千万年も掛け続けると傾いたり曲がったり逆転さえするのです。人間的な時間はせいぜい百とか千年くらいのスケールにすぎません。その程度では堅固で不変のように見える地面の中の岩石も、非常に長い年月のなかではまるで飴かなにかのようにぐにゃぐにゃに曲がってしまいます。

その典型的、かつ非常に分かりやすく美しい地層がありました。その存在自体はずっと前から知ってはいたのですが、先日あらためて訪れ写真に撮ってきました。酒田市(旧八幡町)の北青沢地区、荒瀬川の上流で、大俣川に合流する直前の白玉川左岸の断崖。細かい礫と粗い礫とが相互に繰り返し堆積した跡が、きれいな縞模様となっています。地層の区分は私にはよく分かりませんが、これは数百万年前に浅い海であった時代に陸地から流れてきた土砂が海底に積もり、その後陸地化した観音寺層かと思いますが、どうでしょうか?