日別アーカイブ: 2013年6月16日

鶴間池と玉簾ノ滝

今日は鳥海山南面の山岳道路=鳥海高原ラインをドライブ。やはり例年よりは残雪が多く、眼下に鶴間池を見下ろせる「のぞき」という広い路側帯の、すこし手前までしか車は入れませんでした。しかし道に沿ってミズキやタニウツギ、コブシ、タムシバ、オオカメノキ、ガマズミ、ケナシヤブデマリ、ナナカマドなど樹々の花がたくさん咲いていました。

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1枚目の写真はのぞきから眺めた鶴間池ですが(右下)、中央に鹿ノ俣川左岸の崖崩れの跡が見えます。縦に白く見えるのは倒伏したブナの幹でしょうか。さらにその左に斜上する数百m規模の崩壊跡がありますが、これも土砂崩れの跡なのか、大きな雪崩によって森林がなぎ倒された跡なのか、よく分かりません。現地に実際に行ってみればもっとはっきりするでしょうが、鹿ノ俣川に下りる急坂自体もなお崩落のおそれがあるといううわさもあるようです。

じつは当ブログの2011年12月18日の「日向川白濁」と題した記事で、鳥海山から流れ出している日向川がその頃から現在に至るまで、かなり白く濁っている理由が、上記の崖崩れによって地下の火山性物質が流出しているせいであると言われています。河川に生息する淡水魚その他の生物や、日向川の表流水を利用して行っているイネ栽培には特段の影響はないとする意見もありますが、ほんとうのところは不明です。

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2・3枚目はモクレン科のコブシです。タムシバとよく似ていますが、コブシには花の下に小さな葉が一枚付いています。タムシバにはそれがありません。4枚目はハイノキ科のサワフタギで、名前のとおり小沢の水面をおおいかくすように繁茂しますし、白い小さな花も盛りだくさん。

5枚目は鳥海山の麓の集落である升田の玉簾ノ滝(たますだれのたき)です。日向川本流の左岸側に位置するので厳密には鳥海山中の滝とはいえませんが、柱状節理が発達した垂直の断崖を落下する63mの瀑布は圧倒的な迫力があります。