月別アーカイブ: 7月 2013

たくさんの山の花 2

7月29日に鳥海山に登りました。コースは、妻と子供は別行動で鉾立から御浜の往復。私と、妻の知り合いの女性の方お二人との3名パーティーは、大平〜御浜〜文殊岳〜御浜〜鉾立です。私たち3人は朝5時半に歩き始め、夕刻5時に下山という、休憩も含めてですが12時間近い山行でした。

しかしずっと心配し半ば覚悟もしていた雨は、昼過ぎと夕方にすこし降っただけで、むしろおおかたは薄曇りで涼しく過ごしやすかったです。とりあえずの目標の山頂までは至りませんでしたが、じつにたくさんの花に出会うことができ、女性お二人も大満足の山行となりました。のんびりゆっくり美しい花と景色を愛でながらの山旅です。他人と競ったり、脇目もふらずにしゃにむに歩くのは逆にもったいなさすぎます。

私がいちおうわかった花だけでも80種もあるので、わかりやすいように50音順に並べます。青色の種は写真も下に載せました。ただし私は植物の専門家ではありませんのでもしかしたら間違っているものもあるかもしれませんし、写真も安いコンパクトデジカメでざっと撮ったものなのであまり写りはよくないです。

咲いていた花=アオノツガザクラ、アカモノ(イワハゼ)、イブキゼリモドキ、イワイチョウ、イワオトギリ、イワカガミ、イワテトウキ(ミヤマトウキ)、イワブクロ、ウゴアザミ、ウメバチソウ、ウラジロヨウラク、エゾウサギギク、エゾノヨツバムグラ、オオバキスミレ、オオヤマサギソウ?、オクキタアザミ、オンタデ、カラマツソウ、ガンコウラン、キバナノコマノツメ、クガイソウクルマユリ、クロヅル、コシジオウレン(ミツバノバイカオウレン)、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、コメバツガザクラ?、シラネニンジン、シロバナトウウチソウ、シロバナハナニガナ、ズダヤクシュ、タカネアオヤギソウ、タチギボウシ(コバギボウシ)、チョウカイアザミチョウカイフスマ、ツクバネソウ、ツルアリドオシ、ツルリンドウ、チングルマ、トウゲブキ、ニッコウキスゲ、ネバリノギラン、ノウゴウイチゴ、ノリウツギ、ハクサンイチゲハクサンシャクナゲハクサンシャジン、ハクサンチドリ、ハクサンフウロ、ハクサンボウフウ、ハナニガナ、ヒトツバヨモギ、ヒナザクラ、ヒヨドリバナ、ベニバナイチゴ、ホソバイワベンケイ、マイヅルソウ、マルバキンレイカ、マルバシモツケ、ミズキ、ミネカエデミヤマアカバナ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)、ミヤマキンバイ、ミヤマクロスゲ、ミヤマコウゾリナ、ミヤマシシウド、ミヤマダイモンジソウミヤマツボスミレ、ミヤマハンショウヅル、ミヤマホツツジ、ミヤマリンドウ、ヤマガラシ、ヤマハハコ、ヤマブキショウマ、ヤマホタルブクロ、ヤマユリ、ヨツバシオガマ、ヨツバヒヨドリ

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イワブクロ(ゴマノハグサ科)

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エゾウサギギク(キク科)

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オオヤマサギソウ?(ラン科)

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オンタデ(タデ科)

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クガイソウ(ゴマノハグサ科)

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クルマユリ(ユリ科)

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ズダヤクシュ(ユキノシタ科)

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チョウカイアザミ(キク科)と鳥海湖。後方右は鍋森、左は月山森

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チョウカイフスマ(ナデシコ科)

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ハクサンイチゲ(キンポウゲ科)

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御田ケ原のハクサンイチゲの大きな群落

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ハクサンシャクナゲ(ツツジ科)

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ハクサンシャジン(キキョウ科)

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ハクサンフウロ(フウロソウ科)

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ミネカエデ(カエデ科)

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ミヤマアカバナ(アカバナ科)

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ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ。キク科)

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ミヤマコウゾリナ(キク科)の黒い蕾。花は黄色

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ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科)

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ミヤマツボスミレ(スミレ科)

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ミヤマリンドウ(リンドウ科)

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文殊岳付近より新山(頂上)

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賽ノ河原にある人工水路

 

勾配削り&カット

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以前にも書いたことがありますが、家具の部材の勾配をつけるのに「勾配削用ベッド」を用いています。上の写真は勾配0.03(3%)のベッドで、スツールの脚を2本載せて自動鉋盤に送り込んでいるところ。この例では最終的に5mm強の削り落としをするのですが、3回くらいに分けて切削します。

部材に勾配をつける方法はいろいろありますが、テーブルや椅子の脚などのサイズと比較的緩い勾配であれば、丸ノコや昇降盤・糸鋸盤などでカットするよりも、この治具を使ったほうが効率的で正確です。また切落材が跳ね返ってくる心配もないので安全です。治具の精度と切削前の部材の下拵えの精度がよければ、0.05mm程度の精度で勾配加工をすることができます。

このスツールの脚は4面ともテーパーがつくので、最初に0.015のベッドに載せて2面を削り、それからその倍の勾配=0.03のベッドに載せて残り2面を削っています。

下の写真は昇降盤に横切用の治具を載せ、さらに勾配0.015の角材を手前にはさんでスツールの幕板に胴突をつけているところです。下拵えが正確にできていることが前提ですが、こうやって加工すれば部材ごとの墨付けや後からの微調整などいっさいなしに、何十本でもまったく同じ加工をすることができます。

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水平・垂直な部材を組むのはわりあい簡単ですが、傾斜があるものを組むのはかなり手間がかかり技術が要求されます。しかし、勾配削用ベッドで脚に0.015の勾配をつけ、同じベッドでこしらえた角材を横切用治具に配して幕板の胴突を行う、さらに角鑿盤に下に0.015勾配の板を敷いてホゾ穴をあけ、こうして両者を組んでいけばぴったり90度になるわけです。もっともそれは理論上の話であって、ほんとうにそううまくいくかどうかはまた別問題。結局のところ鉋盤や昇降盤や角鑿盤自体の精度がそうとう良くないと、そもそもの治具の製作ならびに上記の部材加工は不可能です。

 

スプルスのまな板

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わが家で使用しているまな板です。材料はスプルス(ベイトウヒ)の無地の柾目板の一枚板。大きさは厚さ32mm、幅約24cm、奥行約36cmです。大きな魚をさばいたり、骨付き肉を叩いたりしなければ家庭ではこれくらいの大きさのまな板でちょうどいいのではないでしょうか。

まな板をブログでわざわざご紹介するのは、じつはいくつかまな板に対して経験的に思うところがあるからです。ひとつはやはりまな板はプラスチック製ではなく木がいいということです。包丁の当たりが柔らかく刃がいくらか板面に食い込むので野菜などがすっぱりきれいに切れます。

二つ目は「もの」としての味わいです。道具は用が足りればいいというのも一理ありますが、ほとんど毎日使うものなので見た目に美しく触って心地よいものであるにこしたことはありません。極端に値段が高くなってしまうというのであれば躊躇するかもしれませんが、しょせん家庭用のまな板です。材料や仕上げなどにこだわっても、プラスチック製や矧ぎ合わせ板などの市販のものに比べてそれほど大きな違いが出るわけではありません。

まな板はよく「片面を野菜や果物用に、もう片面を肉や魚など用に使い分けるといい」と言われますが、私は反対です。上の写真のまな板は完全に片面のみの使用です。裏面と側面(木端・木口)には家具用のオイルフィニッシュの塗料をしみ込ませてあり、水やよごれをはじくようにしています。

ひとつの面でなんでも切るわけですが、できるだけ汚れないように使う前にかならず先に水で板面を濡らしふきんで余分な水気を拭き取ってから食材を切るようにします。こうすると水が一種のブロックとなってまな板に汚れが付着または浸透することをかなり防ぐことができます。もちろん完全に防ぐことはできませんので、血や泥や汁などで汚れたらすぐに洗う習慣をつけるようにします。使用後は立てるか吊るすかして乾かします。ずっと伏せたままにしておくのはよくありません。

使うのは一面だけで、他の面は汚れにくい状態にしてあるほうが、むしろ目がよくとどき手入れはしやすいと思います。とはいえ肉・魚の調理の頻度が高く、どうしてもその匂いなどが気になる場合は、まな板自体を複数にし、それぞれのまな板を上記のような処理+片面のみの使用とすれば清潔度が高く保てるでしょう。

当工房ではこれまでお客さんからの注文でまな板を何度か作ったことはありますが、それはあくまでも例外的な仕事です。しかし、あらためて聞いてみると家庭用に木のまな板のちゃんとしたものがあればいいなという声は少なくありません。スプルスであれば柾目の板幅24cmくらいはなんとか調達可能ですし、このさい定番的な商品として製作、販売してみようかなと考えています。

鉛筆削り

日頃お世話になっている学童保育施設で指導員の臨時補助を先日おこなったのですが、そのさいどうせならということで子供たちにナイフを使っての鉛筆削りを体験してもらうことにしました。

その日来所していた小学生は十数人でしたが、刃物で鉛筆を削ったことがあるかどうかを訊いてみると数人は「ある」との答え。が、どうやら折刃式のカッターナイフでちょっと削ってみたというだけで、本式の刃物の所作ではないようです。というわけでまったく初体験の子供たちばかりでかなり心配もしていたのですが、注意を周知徹底するようにしたので、できばえはともかく怪我もなくそれなりにみな鉛筆を削ることができました。

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今では鉛筆削り機を利用するのが普通で、怪我とそれが生じた場合の責任問題をおそれてか、学校でナイフでものを削ることはまずありません。校内への持ち込みも禁止されています。しかしいずれ生活または仕事の上で多かれ少なかれ刃物でものを切ったり削ったりする必要はかならず出てきます。そのときにそれまでほとんど体験がなければ、腕力・握力があるぶんだけ大怪我する可能性があります。それに、失敗または不注意で自分の指を切ってしまって痛い思いをした経験がなければ、他人のそれに対する想像力もはたらかないのが当然です。

もちろん経験豊富な大人の見守りと十分な注意が必要ですが、子供たちがナイフ等をちゃんと使えるように、おりをみてこれからも実施していきたいと考えています。鉛筆がうまく削れるようになったら次は箸を作ってもらおうかな。

 

たくさんの山の花

7月21日に家族で鳥海山に登ってきました。といっても某登山の下見と足慣らしという目的なので、午前11時頃から登り始めて午後3時すぎには帰着という短時間の山行です。コースも大平の登山道入口から河原宿までの往復。

薄曇りで上のほうでは一時雨が降るという天気でしたが、あまり暑くなくわりあい快適な山登りができました。期待していた草木の花もたくさん! とても美しいです。以下に23種類の花の写真を掲げますが、まあいわば私の備忘録みたいなものなので、写りがあまりよくないのもありますがご容赦ください。

なお写真以外のもので私が気づいた花は、タケニグサ、ヨツバヒヨドリ、ヤマブキショウマ、ギンリョウソウ、ハナニガナ、ツクバネソウ、エゾアジサイ、クロヅル、ミヤマツボスミレ、ミヤマホツツジ、ハクサンシャクナゲ、マルバシモツケ、エゾノヨツバムグラ、ネバリノギラン、などです。

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イワオトギリ(オトギリソウ科)

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シロバナハナニガナ(キク科)

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ハクサンボウフウ(セリ科)

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ゴゼンタチバナ(ミズキ科)

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ヤマハハコ(キク科)

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ニッコウキスゲ(ユリ科)

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ハクサンチドリ(ラン科)

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ウラジロヨウラク(ツツジ科)

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ヒナザクラ(サクラソウ科)

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タカネアオヤギソウ(ユリ科)

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マイヅルソウ(ユリ科)

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ウラジロナナカマド(バラ科)

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チョウカイアザミ(キク科)

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ツマトリソウ(サクラソウ科)

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アカモノ(ツツジ科)

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イワカガミ(イワウメ科)

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チングルマ(バラ科)

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コシジオウレン(キンポウゲ科)

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アオノツガザクラ(ツツジ科)

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イワイチョウ(ミツガシワ科)

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コバイケイソウ(ユリ科)

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ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)

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ベニバナイチゴ(バラ科)

夏雲

2週間あまりもほとんど連日のように降り続いた雨も、ようやく一息ついたようです。鳥海山も姿を見せていますが、下の写真のようにいかにも夏らしい雲をまとった姿もなかなか趣があってすてきだと思います(写真は7月19日午後6時頃のもの)。

仕事場からは鳥海山はまったく見えませんが、自宅との行き帰りの際には方角的に車からいやでも鳥海山を見ることになるので、季節や時間帯や天気によって異なるさまざまな表情を楽しんでいます。

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ガーデンテーブル&パラソル

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ずっと降り続いていた雨も一段落。晴れ間がのぞいたところで、先日甲板にパラソルを立てるための穴をあけたガーデンテーブルをセッティングしました(テーブルの詳細については7月12日の記事をご参照ください)。

パラソルは高さと径がそれぞれ3mほどもある大きなもので、ホームセンターで売っているものですが、うまく立てることができました。鋳物のベースとテーブル甲板との2カ所でパラソルを支持することになったので、パラソル自体も安定していい具合です。テーブルは当工房で製作したものですが、ベンチは「木工フェア」かなにかで数年前に展示物の片付けをかねて大安売りしていたものをご主人が買い求めたものだそうです。

自宅の庭でこういう屋根付きテーブルがあるのはいいですね。なおテーブルとベンチ下の赤褐色の部分は「瓦チップ」といって、瓦の廃材を細かく砕いたものです。雑草が生えてくるのを抑えたり、足元が雨でぬかるんだりするのを効果的に防いでいます。ふつう、芝生の上にテーブルその他を置いたままにするとそこだけ当然日当りがわるくなるので芝生が枯れてしまい、土がむき出しになってしまうのですが、この瓦チップは実用上も見た目にもなかなかのものです。

 

さらに増水

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これは一昨日(7/17)昼過ぎの胴腹ノ滝ですが、驚くことに前回の7月14日からさらに水量が増えています。この2年半の定期的調査の期間だけでなく、私が知る限りにおいてこれほど激しい水量の胴腹ノ滝を見たのは初めてです。水はまぎれもなく湧水なのですが、景観的にはもはや湧泉というイメージを軽く超えてしまっています。「すごい!」としか言いようがありません。

水温は右が9.4℃、左が9.3℃で、前回より(9.3℃、9.1℃)さらに上がっています。気温は滝の前の社のところで19.7℃でしたが、滝の飛沫と瀑風のせいか実際の気温以上に涼しく感じました。

下の写真は滝のところから下流側を眺めたところですが、これでも水流がふだんより多いことが歴然としています。

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縦型ドアハンドル

改装中のトイレですが、現場での私の作業(木工事と塗装)はいちおう終わり、工房でトイレ入口のドアの製作をしています。そのドアのハンドルが下の写真のもの。白熊印のNo.75両面用(kuma-1408)です。現場での建付調整前の仮組みで、まだ木部は無塗装、ガラスなしの状態(ガラスの寸法確認のためのベニヤ板を仮に差し込んでいます)。

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無垢の真鍮丸パイプを加工したもので、径19mm、長さ270mmです。表面仕上はクロームメッキのものとミガキ(研磨のみ)があるのですが、お客様のご希望もあってミガキとしました。ずっと以前にお風呂&洗面室と居間のドアを当工房で作らせていただいたことがあり、そのときの洗面室のドアハンドルにやはり同様のものを採用したことがあって、それを気にいられていたようです。サイズは、今回はドアの高さが1950mmあるので、以前の220mmに対し今回は一回り長い270mmとしました。

ミガキは生地そのままなので使っているうちに酸化して黒っぽくなってきますが、それもまた真鍮という素材特有の味わいということで納得されているようです。経年変化を味わいと前向きに受け止めてくださる、このような方ばかりだといいのですけどね。蝶番も真鍮製の予定なので、はじめのうちは金ピカですこし違和感があるかもしれませんが、ほどなく落ち着いた色つやになってくるはずです。

 

昇降盤で溝突き

ドアの枠にガラスが入る溝を突いているところです。家具や建具・建築の造作材などに溝をつける方法はいろいろありますが、これは当工房でよく行っているやり方です。

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定盤昇降型の丸鋸盤で加工をしているところですが、刃は通常の3mm厚の横切用の丸ノコ刃です。溝突専用の刃(カッター)やルーターの刃(ビット)などと違って横切用の丸ノコ刃は剛性が高く刃数が多く刃径が大きいので、切削抵抗がすくなく軽快に加工することができます。溝の縁がささくれたりすることもありません。写真の刃はカネフサのチップソーAN15で、直径305mmの100枚刃です。

この例では幅4.3mm、深さ6.5mmの溝を突いているのですが、刃厚は3mmなので一つの材料を向きを変えて2回通すことになります。そのため一定の寸法で正確な溝をつけるには材料自体の厚みや通りがきっちり出ている必要があります。また端から端まで貫通する溝ならいいのですが、途中で止める溝の場合は、写真のように昇降盤の定盤から刃が出ている箇所をテープでマーキングして(ギザギザの線が刃がある範囲)、材料の送りをそこでストップする、または材料の途中から刃を入れて端まで突き切るという作業をすることになります。

溝突用の刃幅の大きい刃で一気に溝を突くのは、むしろ私は慣れないせいか非常に怖いと感じます。よくある鴨居や敷居の21mm幅の溝を突くときは、逆に材料の方を作業台に固定し、手持ち可搬型AC100Vの溝切機に替刃型超硬チップの専用カッターを装着して加工を行います。深さは2段階に分けて突きます。ルーターやトリマーで溝を突くこともありますが、数が多かったり溝のサイズが大きいときは、機械への負担も大きく手数としてもかなり面倒で、ストレスが大きいですね。

ただ、昇降盤を利用しての溝突き、とりわけ途中で溝を止めたり、途中から溝をつけるという作業は、昇降盤の扱いを熟知した方以外にはおすすめできません。安易に真似をすると指が無くなります。