日頃お世話になっている学童保育施設で指導員の臨時補助を先日おこなったのですが、そのさいどうせならということで子供たちにナイフを使っての鉛筆削りを体験してもらうことにしました。
その日来所していた小学生は十数人でしたが、刃物で鉛筆を削ったことがあるかどうかを訊いてみると数人は「ある」との答え。が、どうやら折刃式のカッターナイフでちょっと削ってみたというだけで、本式の刃物の所作ではないようです。というわけでまったく初体験の子供たちばかりでかなり心配もしていたのですが、注意を周知徹底するようにしたので、できばえはともかく怪我もなくそれなりにみな鉛筆を削ることができました。
今では鉛筆削り機を利用するのが普通で、怪我とそれが生じた場合の責任問題をおそれてか、学校でナイフでものを削ることはまずありません。校内への持ち込みも禁止されています。しかしいずれ生活または仕事の上で多かれ少なかれ刃物でものを切ったり削ったりする必要はかならず出てきます。そのときにそれまでほとんど体験がなければ、腕力・握力があるぶんだけ大怪我する可能性があります。それに、失敗または不注意で自分の指を切ってしまって痛い思いをした経験がなければ、他人のそれに対する想像力もはたらかないのが当然です。
もちろん経験豊富な大人の見守りと十分な注意が必要ですが、子供たちがナイフ等をちゃんと使えるように、おりをみてこれからも実施していきたいと考えています。鉛筆がうまく削れるようになったら次は箸を作ってもらおうかな。