改装中のトイレですが、現場での私の作業(木工事と塗装)はいちおう終わり、工房でトイレ入口のドアの製作をしています。そのドアのハンドルが下の写真のもの。白熊印のNo.75両面用(kuma-1408)です。現場での建付調整前の仮組みで、まだ木部は無塗装、ガラスなしの状態(ガラスの寸法確認のためのベニヤ板を仮に差し込んでいます)。
無垢の真鍮丸パイプを加工したもので、径19mm、長さ270mmです。表面仕上はクロームメッキのものとミガキ(研磨のみ)があるのですが、お客様のご希望もあってミガキとしました。ずっと以前にお風呂&洗面室と居間のドアを当工房で作らせていただいたことがあり、そのときの洗面室のドアハンドルにやはり同様のものを採用したことがあって、それを気にいられていたようです。サイズは、今回はドアの高さが1950mmあるので、以前の220mmに対し今回は一回り長い270mmとしました。
ミガキは生地そのままなので使っているうちに酸化して黒っぽくなってきますが、それもまた真鍮という素材特有の味わいということで納得されているようです。経年変化を味わいと前向きに受け止めてくださる、このような方ばかりだといいのですけどね。蝶番も真鍮製の予定なので、はじめのうちは金ピカですこし違和感があるかもしれませんが、ほどなく落ち着いた色つやになってくるはずです。