月別アーカイブ: 2月 2017

スタンドミラー

 

昨年の11/2〜8に地元酒田市のデパート、清水屋の画廊で行った個展で、展示品の追加製作や特注品としてこしらえた小物類7種類の最後の品物です。個展には壁掛型の450×450mmのミラーを展示したのですが、それより二まわりくらい小さいサイズで、机上に置いて使うスタンド型のミラーをというご注文でした。

材料はオニグルミ(鬼胡桃)で、サイズはフレーム寸法で幅264mm、高さ297mm、厚さ28mmです。ミラーのガラスは厚さ5mmなので、けっこう重さはあります。ミラーは下桟の間から差し込み式とし、またミラーの裏面の反射用コーティングを傷つけないように2mm厚の乳白のアクリル板を添えています。

問題は角度可変式のスタンドの機構をどうするかです。市販品によくあるような独立自立したスタンドに回転式にミラーを付けるというのが常套的な方法です。しかしそれだとどうにもスタンドがじゃまなように見えるので、下の写真のように位置可変の差し込み式のスタンドにしたのですが、いちばん安定的な取り付け位置は結局決まってくるので、「5段階の差し込み位置変更可能」はあまり意味がなくなってしまいました。

軸は位置固定+回転+締め付け式、スタンドの長さは伸縮式とするのがもっとも使い勝手がいいように思いますが、木製の単品でその仕組みにするには手間・コストがかかりすぎます。次回の課題とします。

 

 

地吹雪&まぶ

 

 

数日前のことですが前夜から天気がひどい荒れ模様で、降雪の量はたいしたことがないのですが風がとても強くて当地名物の「地吹雪」が発生していました。一度地面に積もった新雪が強風で舞い上げられて吹雪のようになってしまうのを地吹雪といいます。したがって空は晴れて青空もときおりは見えるのに、下のほうは猛烈な吹雪となって視界がほとんど効かないこともあります。

上の写真は朝、自宅から工房に向かう途中に車から写したものです。もちろんやや地吹雪が弱くなって視界がすこし開けたすきをぬって撮影しました。この直前までは視界一面が真っ白で天地の区別がつかないホワイトアウトの状態。対向車もライトを点けていてもすぐ近くにくるまで分からないので、とても怖いです。だからといってあんまりゆっくり走っているとこんどは後ろから追突されるおそれがあります。四面楚歌ですね。

今は主要な道路には防雪柵が設置されているのでだいぶ良くなりましたが、30年くらい前までは主要道すらも地吹雪のために一時閉鎖されることが一冬の間に数回あったほどです。無理に運転して他の車やガードレールに衝突したり、路肩を見失って田んぼに転落などということも珍しくありませんでした(私はそこまでの事態になったことはありませんが)。

さて地吹雪の中をやっとのことで工房に到着して室内に入ると、窓という窓が下の写真のような状態。ガラスに雪がさざ波のような模様となってへばりついています。こういった風による吹きだまりを「まぶ」と当地では呼んでいます。語源はいったい何でしょうね?

 

鶯餅と桜餅

 

私は昼食はたいてい工房で自炊しています。そのため漬け物や野菜などを買いにときどき地元の産直の店に行くのですが、昨日はなんと鶯餅と桜餅が並んでいましたので、家族のぶんも含めて3個入りを何パックか買ってしまいました。餡子ものが大好きな私は、しかも大手の製菓メーカーのものではなく、地元の方が「手作り」して持ってきたばかりの鶯餅と桜餅とあっては、とうてい素通りするわけにはいきません。

写真は私が10年くらい前に初めて旋盤でこしらえた木の器です。練習のつもりで作ったものなので今いちのできで売り物にはなりませんが、自家用には重宝しています。材質はシナノキ。これに鶯餅と桜餅を載せると、よけいに美味しそうですね。

2月4日は立春で、たまたま今回は晴れて暖かい日でしたが、例年だと厳寒期で地吹雪が吹き荒れたり、室内の水にも氷が張ったりします。春なんてとんでもありません。日差しこそ長くなり春がすこしずつ近づいて来てはいますが、ほんとうの春到来はまだまだ先です。言うまでもないことですが、立春になったから春になるわけではありません。暦上の観念的な季節感にしたがうのではなく、自分がいま住んでいる場所と自然の、自分自身の実感にもとづいた季節感覚をなによりもだいじにしたいと思います。

鶯餅も桜餅も、実際に桜が咲き鶯が樹に飛んできてさえずる頃には、いえそれよりもずっと早くに店頭から姿を消してしまうのが実に残念です。季節を先取りするとはいっても程度問題でしょう。

 

コーヒーブレーク 98 「十三月」

 

 

古暦十三月は開かぬまま

[ふるごよみ じゅうさんがつは あかぬまま] 年末になると取引のある業者からカレンダーをもらう。それ自体はありがたいことではあるのだが、工房内に掲示する最低限必要なふたつくらいを残してあとは廃棄することが多い。もちろん事前に「不要です」と告げることができる場合はそうしている。/例えばの話、建設業者が自社が設計施工した建物の写真を大きく掲げ、しかもその社名が大きく印刷されてあるカレンダーを配るのは、その会社の広告宣伝にすぎないわけで、もらったほうは「なんで無料であんたのところの宣伝をしないといけないんだ!?」と内心思うだろう。あるいは観光絵葉書のようなありきたりの名所旧跡や女優のカレンダーなんぞをもらってもちっともうれしくはない。どうせ進呈するなら、実用的でもっとセンスのあるカレンダーを選択、もしくはオリジナルで作ったらどうか(その上ですみっこに小さく会社名を記すのはもちろんオーケー)。

生きものの生れる前のごと雪明り

[いきものの あれるまえのごと ゆきあかり] 雪が降ったあくる朝の景色はいい。しかもそれが晴れていて青空がのぞいているとなれば、ほかに比べようもないほどに美しくすばらしいと毎回思う。地球は今から46億年前に誕生したが、この惑星に生命が生じたのは40〜38億年前であろうといわれている。水が水という液体でとどまることが可能であった太陽との絶妙な距離や、地球の質量、大気の組成などいくつもの偶然が重なって奇跡的に生命が発生したらしいことがわかっている。そうした原初の生命が登場する前にもはたして降雪があったのかどうか。

まっしろな白鳥そうでもない白鳥

[まっしろなはくちょう そうでもないはくちょう] 動物の「種」としていう意味では白鳥という鳥は存在しない。白鳥は7種類のカモ科の水鳥に対する総称である。またこの中にはコクチョウという色の黒い鳥も含まれる。つまり「黒い白鳥」である。冗談みたいな話だが、もちろん本当である。/古くは白鳥は「くぐい」または「くくい」とも呼ばれ、漢字変換すると一発で「鵠」と表示されることから、思った以上に昔は一般的な名前であったのかもしれない。ただし漢字はよくみると左側は「告」ではなく「牛+口」のような形である。国語辞典をひくと、白鳥の古名であることと共に、弓の的の意であるとも記してある。的の中心の丸が白丸であることからのようだ。さらに「正鵠を射る(せいこくをいる)」はその由来から考えれば「正鵠を得る」でも正しい用法であるとも。

 

迷惑メールが殺到

 

最近、迷惑メールが非常に多いです。そういったメールのほとんどは自動的に「迷惑メール」のボックスに振り分けられるのですが、下の写真の某日の70件はすべて英語表記でしかも件名が「Re:~」が多いことがわかります。このブログではタイトルなどのごく一部を除いて日本語以外の記事や表記はありません。したがって、わざわざ英語で送信してくるのはそれだけで怪しいし、これでひっかかる確率はきわめて低いでしょう。まあ、数打ちゃ当たるということで、ロボット的な自動ソフトで送信してるんでしょうけど。工房のメールは通信販売上の義務もあって公開しているので、アドレスの取得自体はごく簡単にできるわけです。

それとは別に、アマゾンやヤフーや楽天、または有名ブランド・実店舗名をかたったメールもときどき来ます。こちらはなぜか非公開の個人のメールアドレスに送られてくることが多く、きっとどこかで誰かが個人情報をばらしているのか、そういうのを取得するとくべつなソフトみたいなものもあるのかもしれません。こちらのメールは日本語ですが、「ご注文のお品の再確認」「お届け日のお知らせ」「正式な発注書を送ってください」といった短いコメントが書いてあるのですが、肝心の品物の名前等や受け取り場所・希望日時、送信者の住所や名前などといった基本的な記述はなく、ZIPファイルが添付されていることがほとんどです。

こういうへんな、うさんくさい、心当たりのないメールは開いてはいけません。とくにZIPファイル等の添付ファイルには絶対に触ってはいけません。ウィルス等に感染するおそれが大です。みなさんもお気をつけください。

また自分で誰かにどこかにメールを送る場合も、迷惑メールとまちがわれないように件名や宛先名、送信者の諸情報(氏名・住所・電話番号・メールやHPのアドレスなど)をできるかぎり記してほしいと思います。メールソフトによってはそういった不備があるだけで迷惑メールと自動的に判断して捨ててしまうこともありますので。