日別アーカイブ: 2013年5月31日

電動工具連動型集塵機

新しい集塵機がすこぶる具合がいいです。マキタの474(P)というモデルですが、特長はなんといっても他の電動工具を接続して集塵をワンスイッチで連動させることができることです。

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それまで使っていた掃除機能メインの機種は十数年前に導入したものですが、同じマキタの集塵機ながら電動工具との連動機能は付いていません。というよりも当時はそのようなタイプの集塵機はおそらくどの木工機械メーカーからも出ていなかったように思います。今ほどには作業環境における粉塵対策の意識がすすんでいなかったからかもしれません。現在はリフォーム工事は当然として、たとえ新築現場などであっても材料の加工時に周囲に塵埃が飛散することは忌み嫌われています。とくに細かいパウダー状になってしまう、いわゆる新建材の切断などでは、集塵させつつ加工するのが標準(現場によっては必須)となっているようです。

前の集塵機の場合は、ホースを通常の掃除用の太い径38mmのものからオプションの径28mmの工具接続用の細いものに差し換え、集塵機本体の電源コードに中間スイッチを設けながら使っていました。しかし連動機能はないので、接続した工具たとえば丸ノコのスイッチを入れる前にまず集塵機のスイッチを入れ、それから丸ノコのスイッチを入れて加工を行い、それが終わると集塵機のスイッチをに切ってという手順が必要でした。ひとつの作業がある程度長時間連続するならそうでもないのですが、細切れかつ連続となると一連のスイッチのオン・オフがわずらわしく感じられます。

その点、新しい集塵機は丸ノコのスイッチだけの操作で済むので楽です。無駄に集塵機が回ることも、逆に集塵をうっかり忘れてホースが詰まってしまうおそれもありません。集塵機のオンは接続した電動工具のオンと同時に働くのですが、オフのほうは工具のオフより数秒遅れて集塵機がオフになります。これはホース中にまだある塵埃を完全に集塵機に吸い込むためです。当たり前といえば当たり前の機能なのですが、初めて使うとこんなことにも感心してしまいます。

集塵容量は15リットルです。マキタには同シリーズで8リットルと25リットルのものがあり、また粉塵専用(電動工具連動専用)のものと、掃除機を兼ねた乾・湿両用タイプのものなど、合わせて10種類くらいのモデルがあるのですが、風量が大きい(3.5m^3/min)乾湿両用型でかつ現場にも持ち込みやすいややコンパクトなタイプを選びました。消費電力は1050W、吸込仕事率は最大300Wですが、ダイヤルで無段階調整できます。

いちばん下の写真はモーター・制御部分と集塵タンクとを分離した状態ですが、吸い込む物の別によりクロスフィルタ、水用フィルタ、パウダフィルタ、プレフィルタ、ダンパ、紙パック、ポリ袋などと組み合わせて使います。なお写真中で「ON・OFF」や「吸込力調整・連動・切・入」などの白銀色の文字がありますが、これは型押しされたプラスチックの文字などがそのまままでは見えにくいし分かりづらいので、ペイントマーカーのシルバーで自分で着色したものです。メーカーが製造段階でやってくれればいいのですが、その分また値段が高くなってしまうでしょうね。ちなみにこの474(P)は径28mmの集塵用ホースなしで税抜定価50000円です。ホームセンターなどで1万くらいの集塵機もあるのと比べればとても高価ではあります。

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