鳥海山の某所、標高237m付近に咲くイワカガミです。私がこれを発見したのは一昨年のことですが、今年も確認できました。同所では4個体が開花。他にも咲きそうな個体が小群落を成しています。
イワカガミはイワウメ科イワカガミ属の多年草ですが、通常のイメージとしては「高山植物」の仲間です。図鑑では高山帯だけでなく「山地にも」と記してあるものがありますが、緯度や地域にもよるでしょうが、少なくとも鳥海山周辺でこれほど標高の低いところに生えている例は、私は他に知りません。山によく登っている方数人に訊いても、はじめは「イワウチワのまちがいじゃないか?」といわれたほどです。
他に3枚の写真も紹介。上のイワカガミのように生息地的に珍しいというわけではありませんが、いずれも清楚で美しい春の花です。上から順にミヤマカタバミ(カタバミ科)、オオバキスミレ(スミレ科)、ヒトリシズカ(センリョウ科)。