9月4日(日)まで開催中の佐藤真生の世界展 「間(Ma)」に行ってみました。写真では見たことがあるのですが、実際の作品を目で見ると「すごい!」としか言えないくらいすばらしいです。
佐藤真生(さとうまさお)氏は1963年生まれの酒田市出身で、酒田東高校を卒業後に東京芸大美術科へ。若手の実力派として注目され、数々の賞を受けています。最近では油彩画だけでなく立体・映像・インスタレーションなど、広い分野への進出もみられます。
下の1枚目の写真と最後の写真は立体作品の「金魚」ですが、樹脂ベースに着物の古布を貼付けたもので、なかなかのインパクト。絵もじつに細かいところまで描きこまれており、また摩訶不思議な添え物がちらと顔をのぞかせていることもしばしばで、これはなんといっても実見するべきでしょう。絵に鳥海山や庄内浜がよく登場するのも、地元の人間としてはくすぐられるものがあります。氏にとっても原風景なのでしょう。
作品の撮影も、携帯電話などではなくカメラで、ストロボなどを使わずまた他の観客のじゃまにならないように配慮すればオーケーとのことでしたので、この種の展示では珍しくゆっくり撮影することができました。あまり混まない曜日や時間帯をねらって訪れることをおすすめします。