日別アーカイブ: 2016年8月13日

コーヒーブレーク 85 「キーゼルバッハ」

 

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扇風機暑ければ風来たりけり

[せんぷうき あつければかぜ きたりけり] 先日は暑かった。あんまり暑くてなにもする気が起きない。ニュースでは37℃を越えたらしい。つまり体温より高いわけで、じっとしていても汗がにじみ、すこし動いただけで汗が流れる。汗かきの私は、暑さ自体よりも汗に参ってしまう。/自宅にはクーラー(エアコン)はないので、一部屋に一台という具合で扇風機を使っているのだが、37℃以上にもなると扇風機の風もそれほど涼しさを感じない。かいた汗の蒸散作用を助けてはいるのだろうが。

左脚つぎは右脚かひきがえる

[ひだりあし つぎはみぎあしか ひきがえる] 山中の某所に以前はよくヒキガエルがいた。この時期、行くと何匹かの彼(彼女?)に出会うことがあり、その堂々とした態度や一匹ずつ異なる色合いや模様を観察するのを楽しみにしていた。ところが一昨年くらいから姿が見えなくなってしまった。初めはたまたまかと思ったが、何度訪れてもそれからまったく出会わなくなってしまったので、おそらくなんらかの理由で消滅したのかもしれない。それが自然の摂理であるなら仕方がないのだが、万が一にも誰かが「退治」したのであるなら許しがたいことである。/ヒキガエルをただただグロテスクなものと毛嫌いする人がいても、それはそれでその人の感性なので別にかまわないが、人間に危害をくわえるおそれがあるわけではないのに存在そのものを否定するのはよくない。いやなら自分のほうがそうっと遠ざかればいいだけである。

狐花キーゼルバッハより垂れており

[きつねばな きーぜるばっはより たれており] ごくたまにではあるが、どこかにぶつけたりしたわけでもなく、のぼせたりしたわけでもないのに鼻血が出ることがある。鼻の奥にちょっとした違和感があり指先を軽くあててみると血がつーと指を伝い落ちてくる。たいした量ではないのでティッシュペーパーでも細く丸めて鼻穴にしばらく突っ込んでおけばそれで収まるものの、やはりすこしうろたえるところはある。/キーゼルバッハ部位は鼻中隔(左右の鼻の穴を隔てる間の壁)の前下部で、細かい血管がたくさん集まっており、また皮膚の浅い位置にあるので、ちょっとしたことで出血しやすい場所。名前はドイツの耳鼻科医ヴィルヘルム-キーゼルバッハによる。そういえば膵臓にはランゲルハンス島というのもあったな。