地元、酒田市のデパート「清水屋」の画廊で、今年11月2〜8日に個展を行ないます。それに向けて昨年末から品物を作っているのですが、展示品は一点物の刳物(くりもの)の箱が中心です。
銘木の黒柿を用いての作品は、木工旋盤を使っての丸形のものはこれまで10点ほど作りましたが、今回の3点は旋盤を用いないで掘り込んで作った角形の刳物です。蓋が実にすっぽりとかぶさる形の被蓋(かぶせぶた)が2点、蓋と実が面一になる合蓋(あわせぶた)が1点です。
※ 販売価格については個展開催の直前にならないと確定しません。しかしながら製作原価から計算してのおおよその値段を算出することはできますので、仮予約という形での予約は受け付けています。ただし納品は原則として展示会終了後となりますし、お支払いも画廊との売買・契約というかたちです。ご興味のある方はメールにてお問い合わせください。
No.522 黒柿方形被蓋刳物 サイズ 縦84×横84×高さ37×実の深さ23mm 手の平に載るくらいの大きさで、強度を考慮して側面は若干の曲面となってはいるが、ほぼ正方形の小箱です。孔雀杢に準ずる上杢。旋盤で加工した丸形とはやはりずいぶん雰囲気が異なります。艶消塗装仕上。 売切れ
No.523 黒柿角形被蓋刳物 サイズ 縦89×横131×高さ38×実の深さ25mm 522よりやや大きく、1:√2の長方形。蓋はふっくらとしており、孔雀杢に準ずるたいへん整った杢。艶消塗装仕上。 売切れ
No.524 黒柿角形合蓋刳物 サイズ 縦88×横141×高さ55×実の深さ25mm 三つのなかではいちばんのボリューム。こういった木工芸の品では本来は一木を上下に切り分けて、それぞれに縁に段欠をつけて噛み合わせるのですが、この例では蓋と実は別の板から木取して加工し、「黒と白」との対比をねらっています。蓋は孔雀杢に準ずる上杢です。艶消塗装仕上。 売切れ