つい数日前に鳥海山を眺めてびっくりしました。笙ケ岳(1635m)の南西斜面の雪形がはやくも現れています。「種まき爺さんと3羽の鴉」で有名な雪形です。鴉はともかく種蒔爺さん(種蒔婆さん)のことはたいていの方が知っているでしょう。いつもの年だと4月後半頃になって出てくる雪形ですが、なんと今年はそれより1ヶ月以上も早い出現です。
今冬は12月〜1月は降雪・積雪が少なく、1月の終わり頃から2月はじめにようやく連日のように積雪があったとはいえ、大雪というにはほど遠い量で最低気温もほとんど0℃を上回っていたので、積もった雪もほどなく消えてしまいました。雪形の異様にはやい現れもそのせいかもしれません。昨年は梅雨時もあまり雨が降らなかったので、夏場は農業用水の水不足で困った事態となりましたが、この調子ではへたすると昨年以上の渇水に悩むことになるかもしれません。心配です。
気になったので、自分で撮影した鳥海山の春の写真を2012年まで遡ってみました。ただし雪形の確認ということで当時撮影したわけではないので、時期も撮影場所もばらばらですが、それでも今年の山の雪の少なさははっきりわかるかと思います。この6枚の中では最後の写真(2012.4.12)が今年のものにいちばん近い状態ですが、1ヶ月も後のことですね。
2016年3月10日
2015年4月8日
2014年4月1日
2013年3月28日
2012年3月8日
2012年4月12日