月別アーカイブ: 6月 2012

きき水

 

数日前、地元の小学校で5年生の生徒に特別授業を2校時行いました。昨年と同様にメインテーマは「鳥海山の湧水」です。前半は鳥海山そのものの概要、後半は鳥海山の湧泉と湧水について。

その湧水の部では、あらかじめ汲んでおき冷蔵庫で同一の温度にそろえた鳥海山麓の3箇所の湧水を、生徒たちを対象に「きき水」のブラインドテストを実施しました。2リットルのペットボトルに記した1から3までの湧水を、各自が同じく1から3まで記した紙コップに入れ、水をじっくり味わいます。どれがどこの水かは私しか知りません。先入観を避けるためです。そして3つの湧水のうちでいちばんおいしいと思うものに二つ丸、次においしいと思うものに丸、いまいちと思うものに三角の印を付け、集計を取りました。それが上の写真です。集計を取るときにはじめて場所を明かしたのですが、採水地の1は落伏集落の永泉寺前の水、2は高瀬峡遊歩道入口の山ノ神の水飲場のところの水、3は三ツ俣集落の「さんゆう」のところの水です。

3つの湧水は同じ鳥海山の湧水のなかでも比較的差異があるものです。浸透し通過してくる地層などが異なるためと考えられます。これまでも小学生や高校生、大人を対象に同様のきき水テストを行ってきましたが、おいしいかどうかはともかく味が微妙に異なることだけは、だいたいの人がはっきり感じとることができるようです。味の好みは人それぞれで、どれが正しいとかという類いのものではありませんが、傾向としてはミネラル分が少ない軟水ほどおいしいと感じる人が多くなる傾向があります。

ところが今回は私の事前の予想に反し、また従来の傾向とも違う結果が出ました。従来はいまいち感が強かった三ツ俣の水がダントツの一番人気です。逆にこれまではほとんど一番だった山ノ神の水に三角印を付けた人がもっとも多く、全体的にみても最低人気です。これは私にはけっこう衝撃的な結果です。私の予想では「一番人気が山ノ神で、落伏と三ツ俣はほぼ横並び」だったのですが、ぜんぜん違いましたね。もっとも他と比べあきらかにまずいというほどの大きな違いはないので、仮に二つ丸が3点、丸が2点、三角が1点とすると、三ツ俣は計62点、落伏が45点、山ノ神が38または39点(投票数小計が23なのでたぶん三角印が数えまちがい)となります。

母数が24とわずかなので、これだけではなんとも言えないのですが、もしかすると昨年3月11日の大地震とその後の無数の余震によって鳥海山の地殻も揺さぶられて、その影響で地下水の水質が変化しているのかもしれません。今回の3つの湧水は、水系としては月光川水系の水ですが、水源のおよそ半分くらいを鳥海山とするとなりの日向川は、昨年12月以来ずっと本流が白濁したままです。断言はできませんが、どうも日向川には火山性の物質が漏出しているようなのです。

6/26の胴腹ノ滝

先週はすこし雨が降ったせいかもしれませんが、6月26日朝の胴腹ノ滝は、水量も前回6月17日より若干増えています。水温は右・左ともに8.6℃でした。気温は18.1℃です。車道すぐそばの駐車場工事もいま急ピッチですすめられています。ダンプ等の大きな車の出入りがあるので、工事が終わる予定の今月末まで水汲みなども避けたほうがいいかもしれません。

日中はけっこう気温が上がり平地で27℃になりました。暑いです。そこで胴腹ノ滝の写真もアップとスローシャッターで涼しくしてみました。1枚目が向かって右側の胴腹ノ滝で0.36秒、2枚目が向かって左の滝で0.16秒です。流速にもとうぜん左右されるのですが、だいたい1/8〜1/4秒(0.125〜0.25秒)よりも遅い速度で撮影すると、渓流や滝の流れは連続した一本の線または面状に写るようですね。

 

 

ユキノシタ

湧水や井戸水がとうとうと流れているような、やや日陰の湿った場所にはいまユキノシタの花が満開です。ユキノシタはユキノシタ科ユキノシタ属で、この仲間ではふつうにみられる代表的な植物ということでしょう(Saxifraga stolonifera)。

写真はいづれも鳥海山麓の平地の湧泉直近の流れのそばに咲いているユキノシタですが、清冽な流れに白い花弁が群開している光景はたいそう美しいと思います。生えているようすからすると人為的に植えたものものではなく、もともと自生していたものをその葉や花のよさを愛でて大事に保護してきたものでしょうね。近縁種には山間の渓流のそばに生えるダイモンジソウがありますが、ユキノシタにくらべると花も小さく数も少なくこれほどは群生しないので、印象はずいぶん異なります。ユキノシタは花茎20〜50cm、花弁の上3枚は長さ3〜4mm、下2枚は15〜20mmほどもあります。根元から匍匐枝を出して繁殖。

ユキノシタとはかわった名前ですが、漢字では「雪の下」または「雪の舌」と表記します。前者は、腎円形の葉に葉脈に沿って雪をかぶったように白っぽいところがある、または常緑の多年草なので雪が降ってもその下に緑の葉があるところから。後者は、5弁ある花びらの下方2枚がとくに白く大きく目立つことから「雪の舌」だという説です。さらに虎耳草とも書き、腫れ物の消炎等の民間薬として用いられたそうです。

 

 

蠅虎

机で調べものをしていたらなにやら小さな生き物が動いています。ハエトリグモの仲間のようですが、体長4mmくらいの大きさながら、よく見るとなかなかどうして精悍です。

8本ある脚の前2本はもっぱら餌を捕獲するのに用いているようで、カニの前脚のように太くて長く刺も生えています。カマキリの鎌に似ています。それを半ば中空に持ち上げながら、威嚇するようなかっこうでつっつっとすばやく移動しています。小さい上にせわしなく動き回るので撮影はうまいきませんでしたが、まあどんなやつかはだいたい分かるかと思います。単眼が8つあるのですが、前方正面にある4つは大きく、それでしっかと見張っていますねぇ。

この種のクモは網を張らず、地面を歩き回って獲物を発見するとひそかに近づき、最後は一気にとびかかります。ハエトリグモは漢字で蠅虎とも書きます。発音の当て字か、獲物を狩るようすが猛獣のトラを想わせるのか。おそらく両方を合わせた造語でしょう。俳句では夏の季語です。

しばらく観察したあと、あまり小さくて踏みつぶしかねないので、そっと窓の外に移してやりました。

 

試し塗り

いま計画中の自宅ですが、できれば内部の壁と天井はぜんぶ左官仕事の塗りで仕上げたいと考えています。ただ30坪の平屋とはいえ、物置と納戸と風呂をのぞいた全室となると床面積で約25坪はあり、その壁と天井の合計はかなりのものになるでしょう。これをすべて左官材料で塗り上げるのはそうとう難問だと思います。あ、もちろん予算的にという意味です。

本来の塗り壁は下塗→中塗→上塗とすすめていきます。下地は現在では室内はほとんどの場合石膏ボード(プラスターボード)となったので、昔よりはすこし簡略化されてきたとはいえ、通常はやはり下塗→上塗の2回に分けて塗るのが基本です。それは家具の塗料などでも同様で、最低2回は施さないときれいに仕上がらないからです。

1回目はどうしても下地の吸収や付着に部分的むらが出るし、下地の材料の細かい凹凸から浮いてくる微細な粉塵や、空気中からの埃などが塗装面に付着します。塗ったものが乾いてからむらや埃などの凹凸をサンディングペーパーなどで均してから2回目の塗装をします。それでやっとどうにか均一な塗膜面ができるのがふつうです。さらに必要に応じて3回目、4回目と塗り重ねていくのですが、塗装それ自体の時間よりも乾燥を待っている時間やサンディングに費やす時間のほうが長いのもふつうです。あるいは塗る前の準備や塗り終わってからの道具類の清掃や養生のほうが手がかかるとか。つまりたいそう手間がかかるということです。

左官仕事が全般的に減り、とくに住宅の場合は壁や天井が左官仕事ではなくサイディングやクロス(壁紙仕上)にほとんどとって替わられてしまったのは、やはりその手間=工賃が敬遠されたことが大きな理由ではないかと思います。また左官仕事で建物を仕上げるには、技術的にそうとうな練度が要求されるし、気温や湿度や雨風にも大きく左右されがちです。

しかし塗り壁や塗り天井はいいですよね。見た目に落ち着きがあるし、消臭や調湿効果もあり、いかにも手仕事で仕上げたという雰囲気もすてきです。わが家の場合は最終的になにで仕上げるか、全体の予算とのかねあいもあってまだ決定していませんが、左官仕事の実現可能性を模索しています。コストを下げるには、結局材料単価が安いものを探すことと、塗る手間があまりかからないものを探すことしかありません。それからもし本職でなくとも素人が、例えば私や家族がへたくそなりになんとか自分で塗ることができるならば、自分の部屋などは自分で塗ればそのぶん工事費を下げることができます。多少失敗しても笑い話ですみますし。

 

それで石膏ボードとコテを買い、いま第一候補に考えている塗り材のいちばん小さな容量のものをメーカーから取り寄せて、昨日の夕方工房で試しに塗ってみました。「1回塗りだけで仕上がる」といううたい文句の手軽な材料ですが、なるほど骨材やつなぎがすこし入っていて、それほど苦労せずに塗ることができました。表面の肌合いの違いをみるために、1)コテでできるだけ平滑にしたもの、2)刷毛で細かい一定方向の筋を付けたもの、3)刷毛で縦・横・斜めに小刻みに不規則になでたもの、の3種類です。あまり大げさな凹凸はかえって嫌味ですが、写真くらいであればちょうどいいくらいかなと思います。たぶんこれも2回塗りにすればもっとよくなるのでしょうが、そこは我慢です。プロの左官屋さんにも塗りを試してもらっていますが、はたしてどういう結果になりますやら。

 

酒蔵のような

いま設計している自宅の外観ですが、屋根は前回(6/20)書いたように6寸勾配の切妻(きりづま)です。瓦にするかガルバリウム鋼板にするか、全体の予算とのかねあいもあってまだ決まっていませんが、希望としては瓦葺きです。それも鬼瓦などの装飾的要素をいっさい省いた黒い日本瓦です。ただし、先日瓦屋さんに相談したところ、おそらく瓦の重量だけで6トン近くになるだろうということで、その場合その重さをしっかり受け止めるだけの木組みの構造が必要となるので、屋根の仕上がりの素材を替えればいいという単純にわけではありません。

外壁は凹凸のない白い壁です。窓はできるだけ上下のラインをそろえます。窓は部屋ごとに必要な窓をそれぞれに設けているので、どうしても大きさがばらばらになりがちですが、外から見て大きさも位置もあるいは素材すらも違う窓が並んでいるのは、美しくありません。

壁はたぶんガルバリウム鋼板の縦張りになると思います。これもできれば左官仕事で塗り壁などにできれば理想的なのですが、外壁をそれで仕上げる場合は下地調整がたいへんでかなり割高になってしまいます。予算的にきびしいです。そうするとあとはサイディングくらいしか選択肢がありませんが、これもよくあるような石や煉瓦や木にみせかけたような類いのサイディングは絶対に避けたいです。本物ならもちろんいいのですが、わざわざ偽物をいちばん目立つ外壁に用いるなんて、私には信じられません。

ガルバリウムにももちろんたくさんの種類があるのですが、雨仕舞と外観からいって細かい角波の無地のものを縦に張るのが最適と思います。横張りだとどうしても継ぎ目が目立ちますし、雨仕舞も縦張りにくらべると劣ります。平屋ですから長尺を使えば妻手の棟から土台までも継ぎ目なしに張ることができそうですし、縦なので隣り合う鋼板との継ぎ目はもともと目立ちません。色合いはそれほど多くの種類はなく限られているのですが、色味のない白にするつもりです。

建物本体が1:2.7の細長い長方形で白壁、それに6寸勾配のやや急な切妻の黒い屋根、そして上下のラインがそろった窓。これ以上はないくらいにシンプルな外観です。イメージとしては日本の伝統的な酒蔵でしょうかね。

 

6寸勾配

新築予定のわが家の基本設計ですが、とにかくシンプルかつコンパクトな平屋であることが大前提です。もちろん予算的にきびしいがゆえの小住宅ということもありますが、基本は家族3人が快適安全に暮らせればいいので、第三者からみての豪華さ立派さ、はたまた奇抜さはまったく不要です。また冠婚葬祭や集会といったことを自宅でやることもないし、お客さんが家に泊まることも考えていないので、余分な部屋は必要がありません。

私が木工房オーツーで製作している家具などにも通じることですが、素材はできるだけ自然素材を用い、その素材感をいかすためにも装飾的なものを極力省いた簡潔なデザインにしたいのです。建物ができて生活を始めればどうしても乱雑になりがちなので、その器である建物自体はそっけないくらいにシンプルでちょうどいいと思います。住む人間の年齢も状態も年とともに変わってきますから、今現在の状況にあまりに特化させてしまうと、かえってあとから使いづらくなります。

平屋にこだわったのは、言うまでもありませんがそのほうが室内での移動が楽だからです。2階屋にするといやおうなしに煩雑に階段を上り下りすることになりますが、疲れるだけでなく転落の危険があります。むろん、土地が狭くてどう工夫しても平屋では絶対的に土地面積が足りないとか、2世帯住宅などで生活空間をいくらかは分離したい、隣家が迫っていて2階にしないと陽があたらないといった条件があるのであればそんなことは言ってられません。しかしいま予定している土地はぎりぎりですが、平屋で建てられるだけの条件は整っています。

ただ、平屋にするといちばん上と下、つまり基礎と屋根の面積は、床面積のわりに大きくなります。総2階の家にくらべ単純にいえば2倍の基礎と屋根を必要とするわけです。ある意味では、町中で平屋の住宅というのは今日ではぜいたくかもしれませんね。

さて具体的なプランですが、まず外観の基本形は南北に長い長方形の箱に三角屋根です。同じ床面積なら長四角にしたほうが光や風の通りがよくなりますし、構造的にも梁が掛けやすくなります。屋根の形は複雑にすればするほど雨漏りの心配が出てきますし、建設&維持コストもかさみます。それに、これは私の感覚であり好みの問題で、ことの良し悪しとはまた別なのですが、子どもが家の絵をかくとほとんどがそうであるように「四角の箱に三角の屋根」がいちばん家らしい家で素朴で美しい家だと感じます。用途や家族構成などによっては逆にその形の家では不都合な場合もあると思いますが、私たちにはその「四角の箱に三角の屋根」が最適と判断しました。

屋根の形はそういうわけで切妻(きりづま)と呼ばれる形のごくシンプルな屋根ですが、傾斜の程度=勾配はいちおう6寸でみています。6寸というのは水平距離1mに対し60cm上がるような傾斜のことで、角度でいうと31度くらいです。屋根を瓦にするのか金属板(ガルバリウム鋼板など)にするかによって選択可能な勾配は制約があるのですが、あまり急勾配だと工事がたいへんで、屋根面積も増えてしまいます。反対に緩い勾配にすると工事をするのは楽で、屋根面積も少なくてすみますが、見た目に緊張感に欠け美しくありません。中身と外目のちょうどいいバランスをとって6寸勾配としました。

計画では6寸勾配のやや急な屋根で、その屋根が建物の柱芯から長手で900mm、妻手(破風側)で750mm外壁より出るようにしています。そのほうが雨仕舞がいいし、見た目にもきれいだと思うからです。風がそんなになければ雨天時でも窓をあけておくことができます。平屋なので軒下に洗濯物を干すこともできるかもしれません。

 

上の写真は工房近くの役所の建物ですが、これくらいでおおよそ6寸勾配の切妻の屋根でしょうか。本体の真上は瓦で、軒部分はガリバリウム鋼板(あるいはステンレス鋼板)の、ハイブリッドというかなんというか変な屋根ですけどね。妻壁にダミーの木製の小屋組も付けてるし。

最近の住宅の多くは、屋根が平坦で軒先もほとんど出ていないことが多いのですが、すこしの風でも雨雪が直接壁に降りかかるので建物の寿命を縮めますし、壁がすぐに汚れがちです。なによりカッコよくありません。土地の「有効利用」や建築費の低減といった理由はあると思いますが、結局なにを優先するかですね。無印良品などでも屋根がぜんぜん出ていない、ただサイコロを置いただけのような規格住宅を売り出していますが、私はああいった家には絶対に住みたくありません。

 

6/17の胴腹ノ滝

雨が上がるのを待って、昨日6月17日の午後4時過ぎに胴腹ノ滝に家族で水を汲みに行きました。1.5〜2リットル入りのペットボトルに11本汲みましたが、8本は自宅に、3本(1本は使いかけなので通常4本)は工房で、飲料水と炊飯に使います。

この胴腹ノ滝に向かう途中で通った月光川本流は、山の中・高域でけっこう降雨があったとみえだいぶ増水していましたが、胴腹ノ滝は水量は前回6月8日にくらべ微減です。水温は前々回の5月28日と同じで右が8.6℃、左が8.5℃、気温は社の前地上1mで15.8℃でした。写真は上が向かって右の滝、下が向かって左の滝です。シャッタースピードは0.10〜0.12秒程度なので、手持ちで撮るのはこれくらいが限界ですね。

車道のそばの駐車場造成工事はだいたい形になってきていて、土盛りの上に舗装下地用の砂利(砕石)がいくつか小山にしてありました。今月末までの工期のようでしたので、みなさんご注意を。

 

 

100m^2

自宅の基本設計を行うにあたり、3人家族が住むに必要な間取りや広さを合わせると最初のプランでは35坪くらいになってしまいました。平屋でコンパクトな家がいいというのは当初からの希望でしたが、これでも84坪の土地に建てるにはちょっと大きすぎます。それに建物だけでなく自家用車が少なくとも2+1台は駐車できるスペースも絶対になければなりません。

もちろん土地の「有効利用」だけを考えるのであれば総2階にすれば簡単ですが、それではあまりにも今風の普通過ぎるプランだし、もうけっして若いとはいえない自分の年齢を考えると毎日1階と2階を上り下りするのもたいへんです。上り下りにともなう事故も心配ですし。それで実際に住む場面を想像し、動線や家具の配置・寸法などを熟慮し、詰められるところはぎりぎりまで詰めることによって、全体で100平方メートル、つまり30坪ちょうどに納めることができました。柱の中心〜中心までの芯芯の寸法で東西6.11m、南北16.35m=99.9m^2の面積となります。家の基本設計の内容については後日くわしく説明していきたいと思います。

統計としてはちょっと古いのですが、住宅金融公庫の2004年度のデータでは山形県の個人住宅の平均面積は土地が281.03m^2(85.16坪)、住宅が145.14m^2(43.98坪)。また国の2008年のデータでは山形県の住宅の平均面積は163.15m^2(49.44坪)で、これは全国で3番目の広さとのこと。今回のわが家のプランと比較すると土地面積はちょうど同じ、住宅の面積は三分の二くらいの大きさです。やはりかなりこじんまりとした家であることが分かりますね。

写真は1枚目が南西の角のあたりから土地を眺めたもので、右上のほうに少しだけですが鳥海山がのぞいています。2枚目は北東の角から南西方向を眺めた土地のようす。草ぼうぼうになっていますし、ほとんど使われていない古い建物が隣にあることが分かります。まあぜんぜん知らない建物でもないので、かまいませんけどね。地盤調査をした跡が草むらに残っていましたが、早めに一度草刈りはしないといけません。

 

 

自宅の設計

いま自宅の設計を行っています。数年前から検討していたのですが、こちらの希望や条件に合うような土地がなかなか見つからず、当然ながらそれが決まらないと建物も決まりません。いや、こういう家だったらいいなという漠然とした構想はあるのですが、広大な土地を得てほとんどその土地的制約あるいは資金的制約なしに家を建てるなどということはどだい不可能なことが分かっているので、具体的な構想がちっともすすみません。

それが今年になってやっとどうにかよさそうな土地が見つかりました。古くからの住宅地の一画で、面積は84坪余で広くはありませんが、希望だった平屋の一軒家をなんとか建てられそうです。最初はまだ冬の最中で地面も50cm以上雪をかぶっていたので、それが溶けて土地の状況を確認してからことをすすめることにしました。

雪がすっかり消えて地面があらわになったところで、さらに大家さんと不動産屋さんと交渉をし、若干の紆余曲折はあったものの1ヶ月ほど前に購入の仮契約を済ませました。町中にあって利便性は高い場所なので、値段的には決して安くはありませんが、まあ妥当なところかと思います。

写真は基本設計にあたって参考にした資料の一部です。建築関係の書籍や機器類のメーカーのカタログなど。住宅展示場や新築の建物の内覧会などにもいくつか足を運びましたが、むろんハウスメーカー等に設計や工事を依頼するつもりは最初からまったくありませんでした。しかし反面教師的な意味あいも含めていろいろ参考にはなりました。感謝します。