鳥海山の山岳観光道路である鳥海ブルーラインや鳥海高原ラインをときおりドライブします。自宅が山の麓に近いところにあるので、簡単にアクセスできるのがありがたい。
写真は7月3日の午後4時前くらいのもので、鉾立の駐車場から山道を15分ほど登った展望台から。晴れてはいたものの奈曽渓谷から断続的に雲がわきあがってきて、それがまたいい感じに急峻な山肌を覆います。奈曽渓谷は鳥海山の中でも随一の険しい谷で、深さは350mくらいあります。谷の底のほうは40〜50万年ほど前の古い地層で、上のほうは約10万年前。何度も溶岩が流れて高くなっていったので、対岸の稲倉岳の壁面には縞々の地層が観察できます。
登山者が多く、頂上または鳥海湖・御浜あたりまで行って帰ってきたらしい人たちがぞろぞろと下りてきます。しかし私のように咲いている花にいちいち目をとめて観察したり写真を撮ったりする人は稀で、素通りしてしまう人がほとんど。残念なことです。大平の駐車場周辺もあわせて私は30種類近くの花に出会うことができました。