月別アーカイブ: 7月 2016

鳥海山 鉾立の展望台より

 

鳥海山の山岳観光道路である鳥海ブルーラインや鳥海高原ラインをときおりドライブします。自宅が山の麓に近いところにあるので、簡単にアクセスできるのがありがたい。

写真は7月3日の午後4時前くらいのもので、鉾立の駐車場から山道を15分ほど登った展望台から。晴れてはいたものの奈曽渓谷から断続的に雲がわきあがってきて、それがまたいい感じに急峻な山肌を覆います。奈曽渓谷は鳥海山の中でも随一の険しい谷で、深さは350mくらいあります。谷の底のほうは40〜50万年ほど前の古い地層で、上のほうは約10万年前。何度も溶岩が流れて高くなっていったので、対岸の稲倉岳の壁面には縞々の地層が観察できます。

登山者が多く、頂上または鳥海湖・御浜あたりまで行って帰ってきたらしい人たちがぞろぞろと下りてきます。しかし私のように咲いている花にいちいち目をとめて観察したり写真を撮ったりする人は稀で、素通りしてしまう人がほとんど。残念なことです。大平の駐車場周辺もあわせて私は30種類近くの花に出会うことができました。

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トレッキングシューズ

 

革性の登山靴がだいぶくたびれてきており、靴底もすり減ってきたので、トレッキングシューズを新調することにしました。革製ではなく合成皮革と樹脂皮膜による、いわゆる軽登山靴。冬をのぞくスリーシーズン対応ですが、ゴアテックスの内張がほどこされているので、ちょっとした残雪くらいならぜんぜん平気です。靴底はビブラムのトレッキングシューズ専用のものです。

本格的な冬山登山はもう体力的に無理と思いますし、低山域の雪山なら登山靴よりもむしろ長めで防雪防寒仕様のしっかりした長靴+厚手の靴下のほうが便利です。冬の湧水の調査などでは沢の中をじゃぶじゃぶ歩いて行くことも少なくありません。

トレッキングシューズも夏場の低山域から、雪渓や岩場の斜面や稜線を含み冬山ではないだけで本格的な高山まで、対象とする靴の作りには幅がかなりあります。近くの山の軽いハイキング程度なら、私は作業用のスニーカーを履いていくこともあります。今回仕入れたこのミズノ(Mizuno)のウェーブナビゲーション(WAVE  NAVIGATION)はトレッキングシューズとしてはハードタイプといえるようです。

私はミズノは初めてですが、いくつかの通販のユーザーのコメントをみると、なかなか評判はいいよう。値段的にもとくに高いわけではありません。色合いは茶系と写真のグレー系のふたつがあるのですが、汚れが目立たずかつあまり鈍重な感じのしないグレー系にしました。

まだ室内で試し履きしただけですので、実際山に登ってみたらまたレポートしたいと思います。

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荒ぶる夕焼

 

昨日の夕焼けはじつにドラマチックでした。午後6:50〜7:10くらいの時間ですが、自宅の窓から夕焼けをみて、これはぜひ写真を撮らなければと思い、コンデジを片手に大急ぎで外に出ました。

高層の雲とは別に、ごく低いところを黒雲が猛スピードで通り過ぎていきます。雲の色は赤橙色から黄色、水色、灰色、そして黒とめまぐるしく変化していきます。最後は2両編成の電車が北の方に走り去っていきました。

絵はがき的な静かなきれいな夕焼けだけでなく、こういった荒ぶる表情の夕焼けもたいへん美しく、すてきです。

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サンディングブロック

 

サンディングに限りませんが、木工品の加工では、凹凸の凸面=外側を加工するのに比べ、凹面=内側を加工するのはずっと手間がかかりますし、外側と同等程度にきれいに正確に仕上げるのは至難のわざです。手や道具が入るくらいの大きさの凹みならまだいいのですが、指先がかろうじて入るくらいのものとなると、既成の手道具はほとんど使えません。

そこで内側を刃物で切削したあとに、すべすべに均して磨き上げるのはもっぱらヤスリやサンディングペーパー(研磨紙)の出番となります。写真は刳物の内底を仕上げているところですが、市販のブロックなどでは大きすぎて中に入らないので、自作のサンディングブロックを使っています。

クルミの幅19mm×高さ28mmの角材を60〜80mmにカットし、指にはさんで支持できるように凸型に加工したものです。幅はなぜ19mmと半端な数字なのかというと、底にサンディングペーパーを貼りつけるための「はってはがせるタイプ」の両面テープの幅が20mmだからです。はみ出した部分はサンディングペーパーを貼る前にカッターできっちり切り取ります。その後に貼付けたペーパーの処理も同じです。ペーパー掛けはとくにエンドがだいじなので、確実にペーパーが木工品の内隅に届くようにするためです。

ブロックの底は平面がきちんと出てないと意味がないので、角材を凸型に加工したあと分厚いフロートガラスに貼ったサンディングペーパーの上で円をえがくようにこすって研磨します。黄色のマスキングテープに記した180という数字は、底に貼ったサンディングペーパーが粒度180番であることを示しています。このブロックは長さや粒度を変えて多数必要です。

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