7月12日に実施した牛渡川・丸池様周辺ナイトウォーキングです。【梅花藻とハナカジカと螢と星をめぐるナイトウォーキング パート3】というタイトルでチラシも作り、ジオパークの遊佐と酒田エリアのガイド受講生や、鳥海やわたインタープリター協会(細矢洋会長)にメール等でお誘い。またフェイスブックへの投稿で告知を行ったところ、8名の参加がありました。
前回の6/19は直前に雨で中止となってしまったので、今度もまた天気の具合で取りやめにならなければいいな、平日の火曜日夜だったので皆さん都合がつくかなとかなり心配していたのですが、結果オーライでした。夜の水辺の散策なので、安全面からも雨ではいっさいだめなので、1週間くらい前から天気予報と毎日にらめっこをしていました。土・日の休み前なら都合がつく方が多いのはわかっていますが、天気予報では12日の火曜日がいちばん天気が良さそうだという判断です。
午後7時半に遊佐町の生涯学習センターに集合。ロビーで行き先の地図を各自に渡しながら、簡単なあいさつと行程等の説明。そのあと2台の車に分乗して現場の牛渡川・箕輪の孵化場に向かいました。駐車場に付く頃にはもう真っ暗です。とても一人二人では夜には怖くて来られませんよね。
まずは牛渡川へ。日中も含めて初来訪という方もおり、まるで水がないかのように澄んでいる川面にまず驚いていました。水門から上流側のバイカモは7/6の大水で花が一度ほとんど散ってしまったのですが、その後にまたすこし復活していました。カジカやウキゴリなどは第1回目の6/4にくらべるとずいぶん少なかったのですが、かわりにイワナ(orアメマス?)は何匹も間近かに見ることができました。日中は魚は警戒して物陰に隠れていることが多いので、夜間ならではの観察です。
次いで丸池様へ。月は半月で、雲もすこしだけ出ていましたが、池の上空を樹々が覆っているので、ほとんど暗黒の世界です。ヘイケボタルがちょっといるなと思っていたのですが、目が暗闇に慣れるにつれ、予想以上に多くのホタルがいることがわかりました。ライトをすべて消すと足元から樹々のあちらこちらから点滅し、とても幻想的な光景が出現しました。私自身もこういったホタルの光景を眺めたのはずいぶんひさしぶりのことです。今回はこれがいちばんの収穫だったかもしれません。
それから近くの田んぼの真ん中にある船盛山(舟森山)を一周しました。東西100m、南北50mばかりの小山ですが、南側の麓だけに湧泉が点在し、他のところには皆無であることや、水温が11℃ちょいと牛渡川右岸の湧泉と同じ温度であることなどから判断すると、地層としては一連なりのものであることがわかります。つまり人工的な築山ではないということです。
孵化場の駐車場に戻ってからは、湧水でドリップコーヒーとリーフティーをいれ、チーズタルトのおやつでティータイムです。星は私はほとんど分からないので、参加者のお一人にかわりに説明してもらいました。
終了は10時になってしまいましたが、たいへんいい体験ができたと思います。また場所をかえて同様なナイトウォーキング=自然観察会をときどき行いたいと思っています。なお事前の準備があるので、必ず申込が必要ですし、お茶等の実費は頂戴しています。
(※ 写真は参加者のIKさんから拝借しました。ありがとうございます。)