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タイヤ交換

 

半月以上も前のことになりますが、自家用車の冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)を夏用のタイヤに交換しました。900kg積載可の貨物用のバンなので、タイヤもかなり重く大きく、「よいしょ」という感じで持たないといけません。交換は車屋さんに頼めば簡単ですが、もちろんお金がかかるので、基本的には自分で交換作業するようにしています。

ジャッキは1トン用の油圧ジャッキがあるので、それで車体をすこし浮かせますが、ボルトの脱着は手回しのレンチで行います。これがわりあいたいへんで、とくに最後の締め付けは腕・膝・腰・背中と全身に力を入れてしっかり締めないと危険です。万一走行中にタイヤがゆるんで外れたら命にかかわりますからね。

1本のタイヤに5本のボルトなので計20本締めるわけですが、注意してやらないと腰を痛めてしまいます。車は妻が主に乗っているジムニーもあり、以前はバンとジムニーと2台を自力でタイヤ交換していたのですが、2台も続けて行うとかなり辛い。実際ぎっくり腰になりそうになったこともあります。ということで、ジムニーのほうは妻が車屋さんに頼むようになりました。

さて4本のタイヤは均等に摩耗するわけではないので、原則としては8の字を描くようにローテーションしながら交換します。つまり前右→前左→後右→後左→前右・・の順に装着位置を変えていきます。ただ気をつけないとどれがどのタイヤでいつ交換したのか混乱してしまうおそれがあるので、ホイールに油性ペンで「BL(2015.4〜)」というように小さく記入しています。こうしておけば間違う心配はありません。猫の絵はもちろん単なる落書きで意味はありませんが。

 

コーヒーブレーク 48 「苗木市」

 

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さまざまな骨も散らばり貝寄風に

旧暦2月20頃に吹く季節風で、海辺の貝殻が吹きよせられるほど強いということで貝寄風(かいよせ)という。新暦では3月の終わり頃。こちらでは耳慣れない言葉だと思ったら、大阪四天王寺の精霊会の舞台に立てる筒花を、この風で吹きよせられた貝殻で作ったことにちなんだ名称とのこと。なるほどね。そういった宗教的行事は別に置いておくとしても(私自身はほとんど関心がない)、なかなかに味わいのある春の季語ではある。/ここ山形県庄内地方は日本海に面していることもあって、冬場の北西の季節風はたいそう強い。貝殻はもちろん砂も遠く吹き飛ばされて陸地に堆積する。1年に1mm平均積もったとしても千年で1m、一万年で10mである。実際高さ約50m、幅2〜3km、長さ35kmという日本最大級の砂丘(庄内砂丘)が鎮座しているほどである。まさに「塵も積もれば山となる」がものの例えではなく現実そのものであったわけだ。

啓蟄やお前が先に行けと言う

春になり暖かく陽気がよくなってくると、地中から爬虫類や両生類・昆虫など、虫偏の生き物たちがたくさん這い出してくる。しかしながらそれを待ちかまえ餌として食う生き物もいろいろいるわけで、啓蟄は「拝啓、◯◯様」とばかりはいかない、悲喜こもごもである。/戦闘であれ冒険や調査であれ、言うまでもないがいちばん先に立つ者がいちばん危ない。とくに大災害や戦争などであれば、まずは部下・手下を先に行かせて状況を探る。責任者や大将が出ていくのは状況が把握でき、とりあえずの「安全」が推定され確保されてからのことだ。映画やアニメみたいに大将がまず先頭を切って敵陣に乗り込むなんてことは絶対にありえない。

ひしめきて暗がりばかりや苗木市

4月から5月にかけて地元の祭りの日やその前後に苗木市が開かれることが多い。だいたい2〜3日程度の即売会なので、草木の苗や幼木などが沿道や公園の空き地などに所狭しと並ぶ。現在では大きめのホームセンターなどへ行けば年中売っているし買うことができるが、昔はそういう機会や場もそれほどなかったので、祭りに連なる縁日の苗木市は非常ににぎわったものだ。植物もいっぱいだが、人間もいっぱいでごったがえしていた。いくらかみな興奮状態にあるので、つい財布の口もゆるむというわけである。値段はものにもよるが、必ずしも通常の市販価格にくらべとくべつに安いということもないのだが、今買わないとなくなってしまう、他の人から買われてしまうという心理がはたらくからなのか、けっこう売れ行きもよかったのではないかと思われる。/私も父の影響もあってか子供の頃から植物は大好きで、苗木市にはよく連れていかれたし、中学・高校の頃は小遣いをためて一人でサボテンや多肉植物などを買いに行った。そして300円、500円くらいの買い物にさんざん迷うのであった。

 

フレックス ハンドリベッター

 

薄手の金属板やプラスチック板などをリベットで締結する際、専用のリベットをかしめるための道具です。キリで対象の材面に下穴をあけ、そこにリベットを差し込み、このリベッターでリベットの軸をはさんで強く引っ張るとリベットが固定される仕組みです。実際自分でやってみるまでは、どうしてこれで締結できるのかすこし不思議な気がします。

通常のリベットだと穴に差し込んだ軸側の先を叩いて大きく広げる関係で、反動を押さえるために頭のほうも強く押さえておかなければなりませんが、そちらの側に手が入らない場合はリベットを打つことはできません。ところがこのリベッターと専用のリベットを用いれば、片側だけからの作業でリベット止めができます。画期的な道具です。ただし リベッターのハンドルを手の握力で締めるだけなので、リベットの径は2.4mm、3.2mm、4.0mm、4.8mmとわりあい小さなものしか使えません。

リベッターはいろいろなメーカーから出ていますが、TOP工業のこのTRF−360はヘッドが360度回転するので、下の説明図にあるようにこれまでは不可能だった深い所や入り隅、斜めの箇所にもリベットを打つことができます。上の写真をよくみると本体側面にPROFESSIONALという刻印が浮き出ています。実際、ホームセンターあたりで売られている2000円程度のものとは作りがまるで違います。写真はヘッドをすこし傾けたところです。

じつはずっと昔に、リベット打ちと埋め込みナットを打つのと兼用の「リベッターナッター」という道具を買ったことがあるのですが、その切り替えがじつに面倒で、結局ほとんど使わないでお蔵になってしまいました。やはり専用のリベッターがいちばんです。家具作りにこの工具を使用することはまずないと思いますが、木工機械の保守や建築工事などには重宝するはずです。

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猫の落とし物

 

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床に落ちていた猫の落とし物。後ろ脚の爪が脱落更新したもので、長さ10mmあります。猫にとって爪は野生状態では生きていくために欠かせない非常にだいじな道具であり武器です。しかし伸びすぎた爪や痛んだ爪は、人間のように爪切りなどで整えることはできないので、ある程度経つと古い爪は鞘が脱げるような感じでそっくり自動的に脱落するようになっています。

これは後脚の爪なので先端がそれほど鋭くはありませんが、前脚のそれは針のように尖っていて、飼い主としてはたいへん危ない。そこで定期的に専用の爪切ばさみで切っています。トントはまったく無抵抗、アルも最近はまあまあなんとか無事に切ることができています。以前のキジネコのミャースケは爪切りをひどく嫌がり、まるで虐待されているような騒ぎで、ものすごく難儀しました。猫によって性格はじつに千差万別ですね。

 

深夜の室内

 

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自宅の夜の居間。電灯を完全にオフにしても、なにやら小さな明かりがいろいろ光っています(5秒くらいの手持ち撮影なのですこしぶれていますが)。ボイラーのメインスイッチや床暖房のコントローラー、廊下のダウンライトの調光スイッチ、インターネット回線のルーター、光ケーブルのルーター、固定電話の電源スイッチ、……。

どれもだいじな必要な明かりであり、ごく小さな明かりであってうるさい感じはしませんが、もはや真っ暗闇というのは住宅の室内ですら得られないということですね。まるで深夜のどこか遠い街の明かりのようにも思えます。

 

ネームプレート

 

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いま学童保育所のロッカーを製作しているのですが、ランドセルなどを収納するそれぞれの空間にネームプレートを付ける予定です。差し替えもできるようにテプラなどの貼付け方式ではなく、先にプレートを固定して、それにネームを上から挿入する方式です。そのほうが見栄えもしますね。

それでインターネットで取り寄せたネームプレート3種です。いずれも真鍮製ですが、上は古色仕上げをした薄板をプレスしたもの、下ふたつは厚さ3mmの鋳物も磨き仕上げで、窓は後から糸鋸で切り抜いているようです。大きさは上から、18×60mm、20×45mm、24×60mmです。実物を見ると鋳物のほうが圧倒的に存在感があっていいのですが、棚板の厚さに対して高さがありすぎるのと、値段も上のプレス品に比べ3〜4倍くらいします。計30枚ほど使用するので、結局一番上のものを採用することになりました。

固定式のネームプレートは真鍮やアルミ、ステンレス、プラスチックなどさまざまな材質のものがあり、大きさもいろいろです。小さな抽斗用などの場合は抽斗の出し入れを兼ねた、指をかける突起が付随しているネームプレートもあります。またネームの挿入も上からが一般的ですが、横差し式のものや、カバーがついていてクローズドになるものも。ただ、棚板の板厚に対応できるような小さいサイズのものは種類がごく限られているようです。

 

コーヒーブレーク 47 「すかいつりー」

 

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雪椿あおむけにまたうつぶせに

前にも書いたが、ツバキ(ヤブツバキ、ヤマツブキ)は基本的に暖地性の常緑樹で、園芸品種の母種である。それに対しユキツバキはその名前のように、より寒冷地に適応するようになった椿で、主に秋田県から滋賀県北部の日本海側、標高300〜1000mの山間地に自生する。雪の重さに耐えるように丈は低くまた柔軟で、雪の下に埋もれるようにして冬の寒さをやりすごす。/外観はヤブツバキに似ているものの、花は水平に近く開き、雌しべは基部でわずかに合着する(ヤブツバキは下半分が合着)。葉質も花びらもヤブツバキに比べ薄いとはいうが、これは実際に両者を見比べないとわからないし、さらにヤブツバキともユキツバキともいえない中間種もあり、それはユキバタツバキというので、素人にはますます混乱しそうではある。/ツバキ類は花が散るさいに花ごとぽとりと落ちるのが特徴のひとつであるが、たとえばエゴノキの落花のようにおおかたが上向きに着地するというわけではなく、上向きだったり下向き、横向きだったりさまざま。重心や空気抵抗の違いによるものだろうか。/ユキツバキで鮮明な記憶があるのは出羽山地の胎蔵山で、まだ残雪がある山稜で大群落のユキツバキが深紅の花をたくさん開いているようすはこの世のものではないようである。

 

 おちこちの遺骸よせ来ぬ雪解川

気温の上昇よりも雨が降ることによってたちまち河川が増水する。降水量がとくにさかんな場合は濁り水ともなるが、そうでなければ青白い雪解水である。いずれにしろ水量が多いので、さまざまなものが流されてくるが、動物質のものであれ植物質のものであれ要するに死体である。それらはいずれ他の動物やバクテリアなどによって食われ分解され消えてしまう。そうして循環していくわけだ。月光川本流で川底や川岸に散在していたサケの遺骸も、川の増水で一掃されるだろう。

すかいつりーきっさきにつちふれり

東京スカイツリーは2012年5月に電波塔ならびに観光施設として開業した、高さ634mの鉄骨・鉄筋コンクリート造の日本一の高さの高塔である。ただし所有・運営主体は東武鉄道系列の東武タワースカイツリー株式会社という民間によるものであって、これほど巨大な電波塔でありながら公共施設ではない。個人的にはこのタワーにはとりたてて興味もないが、あの石原慎太郎がこのタワーの計画に対して「インターネットの時代にそんな巨大な塔が必要なのか」と疑義を呈し、またあの曽野綾子が「高さを競うのは後進国のあらわれ」などと珍しくまともな批判をしている。実際、電波障害や落雪の危険、景観の毀損などが問題視されているようだ。/つちふるは漢字では霾と表し「ばい」とも読む。また「霾(よな)ぐもり」とも称するが、黄砂のことで、中国大陸の乾燥地帯で強風に巻き上げられた砂塵が、偏西風に乗って日本にまで飛来する現象のことである。そういえば鳥海山の山岳観光道路が開通した4月終わり頃に、最高点の鉾立あたりまで行ったら大量の残雪の表面がやけに黄色く見えていたことがあった。春スキーの滑降跡が逆に白くジグザグを描いている。むろん黄色っぽいのは黄砂である。

 

早春の高瀬峡散策

 

一昨日は昨年秋以来のひさしぶりのハイキング。仕事が忙しかったりいろいろ事情もあって野外活動はほとんどできなかったので、今回は足慣らしということで鳥海山南麓の高瀬峡へ。例年より雪解けが早く高瀬峡遊歩道の入口の山ノ神までスムーズに車で行けました。他には来訪者がいないようです。

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最初にまず遊歩道をはずれて、山ノ神ノ沢の源頭をめざします。薮に半ばおおわれた道を10分ほど歩くと源頭にたどりつきました。溶岩流の末端で、大きな岩がごろごろしており、その隙間から大量の水がわき出しています。温度は7.4℃で、非常に安定した湧水温です。草木はまだそれほど花を咲かせていませんが、苔の新緑がたいへんきれい。オオカメノキの若葉でしょうか、くるんと丸まった葉がほどけるようにして展開しつつ大きくなっていくようすが、じつに愛らしいですね。オオバクロモジは淡黄緑色の花をたくさん付けています。

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ふたたび山ノ神にもどり、山ノ神ノ沢の本流に合流する右岸側の小沢を、やはり湧出点までたどります。沢の中に露出する小さな岩の上にも隙間なく苔と草(ネコノメソウの仲間)が繁茂していますが、一年中安定した水量の湧水の沢ならではの光景です。岸辺にはナガハシスミレが咲いています。この小さな流れの水源の温度は8.0℃でした。

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残雪はもうほとんどありません。樹木の種類によっては若葉が伸び出しているものもありますが、総じてまだまだ冬の枯れ色です。写真は上が第一吊橋下のヒノソ本流で、下が蔭ノ滝。雪解け水のピークは過ぎたようで、まずまずの水量です。徒渉も難しくはありませんでした。表流水の温度は滝壺のところで5.9℃で、やはり湧水だけの沢に比べると低いです。

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高瀬峡遊歩道を奥まで向かいますが、ヒノソ・二ツ沢・バンバ沢・カラ沢と、4本の沢を横断したり流れに沿って歩きます。草木の緑がまだ進展していないので、滝のようすも比較的よく見えています。一枚目はバンバ沢の由蔵滝(その滝壺が婆様淵)、2枚目はその下流の薬師滝ですが、いつもは樹木の陰になってよく見えません。3枚目は下方の横の流れがカラ沢本流で、左側の細い滝が剣龍ノ滝で湧水のみの滝です。右上隅に黒っぽい帯状の岩が見えますが、滝はこの溶岩帯の地層とその下の地層との間から噴出しています。

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遊歩道最終地点にある大滝です。落差は20mくらいかと思いますが、春先はやはり水量が多いですね。手前の石積みは人工的なものではなく、カラ沢が大増水したときに大滝からのものすごい落水の勢いで滝壺のまわりに押し上げられたものです。水面から3m以上あるでしょうか。横たわる流木も、水かさがそこまで達したことの証拠です。滝壺の水温は7.9℃と高く、基本的には湧水がほとんどのように思われます。

2枚目の写真はカラ沢の本流ですが、臨時の橋かけ用の板が流されたままになっていたので、引き上げて岩の上に設置しなおしました。冬用の長靴を履いていたのが幸いでした。上の奥にちらと見えるのが大滝の下部です。元の橋はコンクリートの3本の橋脚に、頑丈な踏み板を固定していたのですが、数年前の洪水で壊れてしまっています。ただ流木がその跡にひっかかっているので、そちらからも今は対岸に渡ることができます。

最後の写真はケシ科のヤマエンゴサク(山延胡索)だと思いますが、カラ沢の左岸だけにたくさん咲いていました。ずいぶん変わった形の花ですが、色ももっと青いものや、ほぼ全体がピンクのものなどさまざまです。花の長さ2〜2.5cm。花は他にコミヤマカタバミ、キクザキイチゲ、ケツクバネウツギ、オオヤマザクラ、キブシなどですが、まだ種類は少ないです。これからですね。

 

ロッカーのスギ材

 

うちの子どもも通っている学童保育所のロッカーを、先日の下駄箱(4/10記事)に続いて製作しています。寸法が幅435mm、奥行600mm、高さ1880mmの予定でこれが6台。すべて無垢材で作るので、必要な材料の総量としてはかなりのものになります(計算値としては約0.7m^3、重量は約240kg)。

そのため材料はスギ(杉)のKD材=人工乾燥材くらいしか選択肢がないのですが、4面にメーカー側で一度プレーナーをかけてあるとはいえ、節がたくさんあり、若干の反りや捻れや細かな傷・汚れがあります。一枚の板のサイズは厚さ24mm、幅210mm、長さ4mですが、これを節などが両端に来ないように、また組み立てたときに前面だけでもできるだけ表情がそろうように木取をし、工房の鉋盤で厚さ22mmにそろえました。ロッカーの奥行きが基本600mmなので、3〜4枚矧ぎ合わせれば所定の板幅になる計算です。

下の写真はそうして厚みをそろえた材料です。左側の短いほうは天板・地板・中板で、矧合もすでに終えたもので計36枚あります。右側の長いのは側板ですが、こちらはこれから木端をまっすぐに削って矧合をします。矧合前の板で36枚あります。幅600mm、長さ1880mmというと、ちょっとしたテーブルの大きさと同じくらいあるわけですから、その甲板12卓分かと想像すると、われながらこれは容易なことではないなと感じます。

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先三角ショートビット

 

木工用錐にもたくさんの種類がありますが、通常の丸穴を開けるのに当工房で多用しているのが、先三角のショートビットです。先端部が螺旋になっておらず、三角形に尖っているだけなので、材料に押し当てる力を入れないかぎり削れません。貫通しない一定の深さの穴を開けるのにはこれが適しています。

先が螺旋になっているビットの場合は、それが案内役になってどんどん穴を開けてしまうので、建築工事などで柱や梁を貫通するような深い穴を開けるのには楽でいいのですが、家具製作にはまず不向きです。ところがほとんどの道具屋さんやホームセンターでは先端に螺旋を切ってあるビットしか置いていないことが多く、結局、先三角のショートビットは注文で取り寄せすることになります。

今回は棚受け用の真鍮製ダボの雌ねじを埋め込むのに必要な下穴を開けるのに、径9.5mmの先三角ショートビットを注文しました。送料等がけっこうかかるので、ついでに10.5mm、11.5mm、12.5mmのビットもメーカーのスターエムに直接注文。6、7、8、9、10、11、12、15、18mmなどの径のビットは前から持っているのですが、9mmでは小さすぎず10mmでは大きすぎるということで中間の9.5mmがほしいということになったのです。

最近のビットは軸の後ろのほうは、手持ちのAC100V電源のドリルや充電式のインパクトドリルドライバなどでも使いやすいように径6.35mm(1/4インチ)の六角形になっています。写真のビットはみな未使用の予備のビットですが、下の写真では先端が三角になっているのがよくわかります。

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