日別アーカイブ: 2016年12月17日

コーヒーブレーク 93 「慢性疲労症候群」

 

dscn8796_2

 

さっきから動かぬひとも日向ぼこ

[さっきから うごかぬひとも ひなたぼこ] すっかり雪模様になってしまった。気温もそろそろマイナス予報が出てきたので、玄関先に置いている鉢植えを室内に入れなければ。植物もしっかりと陽に当てて育てたものは寒さにも強いが、日焼けしないように過保護に育てたものは寒さに弱い。植物の不思議について書かれた新書をこの前読んでいたが、草木が冬に凍害を避けるための工夫として、体内の糖分やビタミンの濃度を高めるというのがった。しかし、実験例として砂糖の水溶液はマイナス2℃くらいでも凍らないと記してあった。えっ、それじゃあマイナス10℃とか20℃にもなる地方の植物がどうして冬を無事に過ごせるのかの説明にはぜんぜんなってないよ、と思った次第でござる。

凍雲を首にまきおり行者岳

[いてぐもを くびにまきおり ぎょうじゃだけ] 鳥海山は2236mの標高をほこる東北随一の高山である。しかも西裾が日本海に没しているので、海抜マイナス数百mから始まる大きな山である。とても目立つ独立峰であり、大昔から参詣のための登山が多かった。したがって山中の各所には神仏等にちなんだような名前がたくさんある。七高山、行者岳、伏拝岳、文珠岳、七五三掛、御苗代、御田ヶ原、御浜、愛宕坂、祓川、賽ノ河原、氷ノ薬師、鳳来山、山ノ神、霊峰、舎利坂、etc。/もっとも私個人は宗教的なことにはほとんど興味関心がないので、それらの名前は無機的な記号のようなものでしかないのだが。

太陽系第三惑星慢性疲労症候群

「たいようけい だいさんわくせい まんせいひろうしょうこうぐん] 太陽系ができてから46億年。宇宙ではいつもどこかで超新星の爆発が起きており、それに起因するガスや塵があり、それが引力によってしだいに凝縮して熱をおび恒星になるという。部屋の隅っこでいつのまにか綿埃がふわふわながらも丸く塊になっているみたいなイメージである。/太陽の寿命は約100億年だそうだからあと55億年くらいは存在することになる。ただし17億5千万年後くらいから膨張をはじめ地球の軌道あたりまで飲み込んでしまうという。したがって地球上のあらゆる生命は太陽の寿命が尽きるずっと前に全滅するだろう。人間は?というと、17億5千万年どころか、あと1万年も保つかどうか怪しいと私は思っている。

 

 牛渡川の箕輪鮭孵化場にて。日本海から今年も多数のサケがあがってきた。スローシャッターで撮ったので、魚影がぶれて抽象絵画のようである。)