月別アーカイブ: 11月 2015

自然産卵のサケ 2

 

鳥海山麓の南西面、月光川本流ではいまサケの自然産卵がさかんに行われています。先日10月29日に一度このブログで紹介しましたが、再度とり上げます。(※ 写真は11/5のものです)

1、2枚目の写真で川の中に白く写っているのは産卵や放精を終えたサケです。役目を終えたサケはほどなく死んでしまいますが、それもまた大いなる自然の摂理。ご苦労さまでした、という感じですね。また水面に波紋がところどころに見えるのはサケの雄と雌、あるいは雄同士が争うようにして繁殖行動をしているところです。尾びれで川底をすこし掘り下げ、そこに雌が卵を産み落とし、雄はすかさず精子を放ちます。そのあと再び尾びれで卵の上に砂礫をかぶせます(3枚目の写真)。

この場所は川底のあちこちから湧水が出ており、全体にゆるやかな流れがあるため、砂礫の間の卵は泥に埋もれることなく酸素を絶えず供給されます。そういった条件がそろったところでないと産卵はできません。

4枚目はサケが産卵している場所からやや下流の浅瀬に群れている鳥たちで、たぶんマガモとカルガモでしょう。一帯は街中にすぐ近く禁漁区でもあるので、いろいろな野鳥の姿を見ることもできます。観察するには長靴と双眼鏡があればもっといいかもしれませんね。今の時期はカ・ブヨ・アブといった虫もほとんどいませんので、その点もいいところです。

車なら朝日橋と旧朝日橋との間の左岸側に広い駐車場(月光川河川公園の一画)がありますし、遊佐駅から徒歩でも10分くらいの距離ですので、みなさんぜひ見学にきてください。

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前の日が快晴だったせいで、夜間に放射冷却が起こったのでしょう。朝起きたら隣家の畑の草原一面にびっしりと霜が降りていました。朝日の逆光に輝いてなんとも美しいです。(※ 写真は11/5朝のもの)

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コーヒーブレーク 63 「ツクモジマ」

 

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御山はどこへもいかず神無月

私は無宗教者である。ナントカ教というような世俗的宗教にはいっさい興味がない。いやもっと正確に言うならば宗教こそはこの世の最大の元凶のひとつであると考えているので、無宗教よりも反宗教というほうがあたっているだろう。しかしながら、というかだからこそというか、この宇宙はじつにうまくできておりきわめて精緻かつ奇蹟的存在であると強く感ずる。世俗的な神や仏などといった人工的なつまらない概念でせっかくのこの宇宙を汚したくはない。

流星の水しぶきをあげて夜半の風

空気の存在をふだん我々は意識することはあまりない。しかしほんの1分でも呼吸を遮断されてしまえばあわてるし、それが5分にもおよべば死んでしまう。地球に飛来する宇宙のほんの小さな欠片が流星となって人の目に見えるのも、地球の外郭には空気があり宇宙の欠片がそこを猛スピードで通過する際に摩擦熱で燃えてしまうからである。小さな物体であれば途中で燃え尽きてしまうが、比較的大きな物は燃え尽きることなく地表に到達する。もし空気がなければみな流星は流星として見えることもなく。そのまま地表や海面に激突するわけである。/流星の多くは彗星がまきちらした宇宙のゴミで、ほとんどは大きさ数ミリ、重さも1g以下。ただし速度は秒速40kmほどもあるので(時速にすると144000km)、それで空気中の粒子にぶつかって熱を発する。

冷まじやヒロシマフクシマツクモジマ

島という語がつく地名はとても多い。都道府県名だけでも福島・広島・徳島・鹿児島県があり、市町村名にあっては枚挙にいとまがないほど。島はシメであり、周囲から隔絶されたある一定のかたまりのことだろうから、市町村やさらにそれより小さな集団が島を名乗るのは当然ではある。暴力団が「うちらの島を荒らしやがって〜」と怒ったりするのもその類いか。/九十九島は、もっとも一般的には長崎県の佐世保市から平戸市にかけての北松浦半島西岸に連なるリアス式海岸の群島のことである。島の密度としては日本最大ということで、実際の数は208もあるという。秋田県にかほ市象潟地区にも九十九島があるが、こちらは約2500万年前の鳥海山北面の大崩壊で、浅海を埋めて多島化したものの、1804年の大地震で隆起して陸地となってしまった。今は水田の中に多数の「島」が点在している。/しかし同じ漢字であっても「くじゅうくしま」ではなく「つくもじま」と読むこともあり、やはり百貨店や百科全書と同類で、実際の数量を意味するのではなく、ともかく非常に数量や種類が多いという意味だ。日本全体として考えればまさにわが国はつくもじまですね。

 

(※ 写真は鳥海山麓の箕輪地区牛渡川近傍にある丸池様。直径約20m、水深3.5m、湧水のみでできている池である。水面にまわりの樹木が映っている。)

 

キッチンの窓から鳥海山

 

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わが家のキッチンの窓からは鳥海山が見えます。電線や電柱や近所の家の屋根等がじゃまをしているので、東鳥海の中腹から上のほうだけですが、それでも家にいながらにして鳥海山の姿を眺めることができるのはとてもありがたく嬉しいことです。

丸2年ほど前に新築した自宅ですが、キッチンから鳥海山が見えるような間取りと窓の位置と大きさを念頭において設計しています。システムキッチンの3点セットをそのまま入れると吊り戸棚で窓が小さくなり景色も制限されるので、吊り戸棚は不要としました。(そのぶん、キッチンコンロを上のグレードのものに交換してもらいました)。

建物を設計する場合、開口部からの外の景色がどのようなものであるかというのは、たいへん重要です。もちろん近隣が立て込んでいてどうにもならない場合もあるでしょうが、山や海といった美しい自然が周辺にあるのであれば、可能なかぎりそれを借景として取り入れるようにするべきでしょう。

鳥海山はもうすっかり冬景色となり、標高1700mくらいから頂上の2236mにかけてはすっかり雪におおわれてしまいました。

 

多肉植物 セダムの仲間

 

多肉植物とは葉や茎や根などの内部の柔らかな組織に水分をたくさん蓄えているタイプの植物のこと。ただし植物学的な分類ではなく園芸的な区別によるもので、多肉植物とそうでない植物との間に明確な境界線があるわけではありません。またサボテン科の植物は園芸品種をのぞいても5000種以上あるようなので、一般的には「サボテン」とサボテン以外の「多肉植物」とに大別されることがふつうです。

下の写真の植物はいずれもベンケイソウ科セダム(sedum)属の植物で、現在わが家の玄関先に鉢植として置いているものです。一見したところただの「雑草」みたいですが、肉厚または棒状のふっくらとした葉がたいへん愛らしいと思います。種類により若干の差はあるものの、総じて耐寒性・耐暑性がありもちろん乾燥には強いです。繁殖力も旺盛で、あまり手のかからない育てやすい植物といえます。

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ミセバヤの一種。実生の幼苗が5寸鉢にいっぱい育っています。

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リトルミッシー。斑入りの葉。後記のオウゴンマルバマンネングサが母種でしょうか。

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ホソバオウゴンマンネングサ(細葉黄金万年草)

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ドラゴンズブラッド

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コーラルカーペット

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オウゴンマルバマンネングサ(黄金丸葉万年草)

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ブレビフォリウム