鳥海山麓の南西面、月光川本流ではいまサケの自然産卵がさかんに行われています。先日10月29日に一度このブログで紹介しましたが、再度とり上げます。(※ 写真は11/5のものです)
1、2枚目の写真で川の中に白く写っているのは産卵や放精を終えたサケです。役目を終えたサケはほどなく死んでしまいますが、それもまた大いなる自然の摂理。ご苦労さまでした、という感じですね。また水面に波紋がところどころに見えるのはサケの雄と雌、あるいは雄同士が争うようにして繁殖行動をしているところです。尾びれで川底をすこし掘り下げ、そこに雌が卵を産み落とし、雄はすかさず精子を放ちます。そのあと再び尾びれで卵の上に砂礫をかぶせます(3枚目の写真)。
この場所は川底のあちこちから湧水が出ており、全体にゆるやかな流れがあるため、砂礫の間の卵は泥に埋もれることなく酸素を絶えず供給されます。そういった条件がそろったところでないと産卵はできません。
4枚目はサケが産卵している場所からやや下流の浅瀬に群れている鳥たちで、たぶんマガモとカルガモでしょう。一帯は街中にすぐ近く禁漁区でもあるので、いろいろな野鳥の姿を見ることもできます。観察するには長靴と双眼鏡があればもっといいかもしれませんね。今の時期はカ・ブヨ・アブといった虫もほとんどいませんので、その点もいいところです。
車なら朝日橋と旧朝日橋との間の左岸側に広い駐車場(月光川河川公園の一画)がありますし、遊佐駅から徒歩でも10分くらいの距離ですので、みなさんぜひ見学にきてください。