当工房のお客様で、ある品物を納めた際に「うちにもこういうのがあるんだけど」ということで見せていただいた羊のブローチです。驚きました。
金色に光っている部分はゴールドそのもののようで、全体的にかなり持ち重り感があります。柄も大きめなので(幅5〜6cm)、冬のコートなどの厚みのある服でないとつけられないのが逆に悩みだそうです。胴体や脚は金のフレームに、まん丸ではない変わった形の真珠=バロック真珠を、毛並みに沿ってじつにうまくかつぜいたくに配しています。数えてみると45個も。頭部が非常にリアルに造形されている点もすばらしいと思います。
ずっと昔に某ギャラリーで展示されていた作家物のブローチだそうですが、お客様のお生まれが羊年なこともあり、一目でいたく気に入られたとのこと。なるほど、そうだろうなと納得です。ちなみに車が1台買えるほどの値段だったようです。