月別アーカイブ: 2月 2014

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水回りのリフォーム

 

山形県庄内町のO様から、水回りの改装工事を依頼されています。元請けは別なのですが、私は設計と現場監理、木工事の一部(家具と建具など)を担当します。いま設計図面を描いたり各業者から見積もりをとったりしているところで、順調にすすめば5月下旬あたりに着工し、7月末に竣工の予定です。

リフォームの対象となるのは1階の半分ほどでおおよそ12坪の床面積。ダイニングキッチンと寝室1室、お風呂、トイレ、洗面脱衣室です。内外装をすべて撤去し、システムキッチンや便器やユニットバス・洗面台・食器棚・食卓といった設備機器類などは全部新しくします。

先日は私が設計&工事を手がけた建物を2カ所=私の自宅と酒田市内のお得意先の住宅をO様ご家族みなさんから見学していただきました。やはり実際に建物をつぶさに見ていただくことで、全体の雰囲気や味わい、材料の質感や仕上げの程度などがよく分かります。写真や図面だけではほんとうのところは理解しがたいですね。

正式な決定はもちろん見積書と実施図面を提示してからになりますが、工事が始まったらその様子を逐次お伝えしていこうと思っています。乞うご期待。

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猫の首輪

 

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オリンピックのマークみたいに輪っかが5つ並んでいますが、わが家の飼い猫の首輪です。もう3個くらいあったはずですが、引っ越しの際などにどこかへいってしまい行方不明です。

交通事故や感染症を避けるため、わが家の猫は室内飼いにしているのですが、まれに飼い主側の不注意で猫が外に出てしまうことがあります。その際に飼い猫かどうか、どこの猫か分かるようにするために首輪を付けるようにしています。名前と電話番号も記してあります。猫自身もとくにいやがっている様子もないし(以前のミャースケだけは別)飼い主にとってはちょっとした着せ替え人形みたいな感じで楽しみもあります。

いずれもホームセンターなどで売られているごく普通のものですが、狭い所を猫がくぐり抜けるときに首輪がひっかかって首つりになってしまわないように必ずセーフティロック式のものを選んでいます。強い力がくわわるとロックされた留め具が外れる仕掛けです。その方式がそなわっていて、かつもっとデザイン的にすてきなものがたくさんあればいいのですが……。

 

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段ボール迷路のユニット

 

3月2日(日)の午前11時から午後2時、遊佐町生涯学習センターで「おばけやしき」を開催するのですが(入場料一人300円。売店やカフェもあります)、その設営の準備をしています。私は主におばけやしき内の「段ボール迷路」の基本部分の製作を担当しています。下の写真はその迷路の通路となるユニットですが、開口で60×80cmの大きさです。

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予算が少ないので、材料費を節約するために段ボールは新しいものではなく、ホームセンターなどで商品の配送・梱包にいちど使ったものをもらいうけて、それの再利用です。キッチンペーパーなどの比較的軽量の商品用の段ボールのため、元々が薄く弱いものであることと、当然ながら箱として使うために切れ目や折り目があちこちに入っているので、くたくたしてまったく自立不可能。サイズもまちまちなので、まず工房のパネルソーを駆使して幅60cmと80cmとに切りそろえます。それからテープで両面から4枚を閉じ合わせて60×80cmの筒状にします。

これでもまだまったく自分では立てないので、スギの角材+12mm厚の合板でコの字型のタガを作り、要所要所でこれを上から落とし込みます。これでくったりした段ボールがようやく通路の姿になってくるのですが、外側からのタガだけでは今度は折り目のところで内部に折れ込んでしまうので、開口部の外側に補強の桟を付けます。材料は12mm厚の合板を25mm幅に切ったものですが、段ボールとの接合は充電式ステープラーで13×10mmのステンレスステープルを打ち込みます(なんだかたいそうめんどうですね〜)。

基本のユニットは現在のところ15個できており、長さは1.5〜2mほど。迷路ですから通路は一直線ではなく折れたりくねったりする必要があるのですが、それは現場で段ボールを任意にカットして作りこんでいきます。昨年はまったくゼロから現場で段ボールを継ぎはぎして迷路にしたのですが、それに比べれば、今回は格段に設営がしやすく、またある程度はくりかえし使えるくらいの耐久性もあるかなと思っています。

 

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コーヒーブレーク 6 「池尻」

 

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北風吹くや鷹宙一点にとどまれり

風上に向かってすすむヨットを見ると、その力学的法則を知らないとまるで魔法のようにも思えるが、鷹などの猛禽類が強風の中で風に流されることもなく宙に浮かんで静止しているような光景もときおり見かける。浮力や抗力といった力学バランスがちょうどつりあっているのだろう。/俳句的には「北風」と書いて「きた」ともふつうに読むならわしで、俳句の一応の定型である五七五に納めるために似たような省略形はいろいろあって作句の上では便利ではあるものの、門外漢にはもちろん分からないのが悩むところ。

池口と池尻ありて山眠る

池と沼と湖のちがいは何か? 諸説があり明確な定義はないようだが、おおむね水深が5m以上あり、岸よりに植物は生えているものの中央の深いところには植物がないものを湖。水深1〜5mくらいで中央部にも植物が生えているものを沼。地面にできたあるいは人為的にこしらえた浅いくぼみに水がたまったものが池。……とまあだいたいこんな感じだ。規模的には湖>沼>池、というところか。ただし実際には巨大な池や沼があったり、湖とは名ばかりの小さなものがあるなど実状はさまざまで、地図等への記名も上記の「定義」にかかわらず現実に呼ばれている名前がしるされているそうな。/で、池である。閉じた池や沼というのは少なく、たいてい流入する川があり流出する川がある。水が池・沼に入る部分が口で、池・沼から水が出ていくところが尻(穴)ということで、ならば池や沼は胴体であり胃袋や腸か。まあ「山眠る」ということば自体がすでに俳句では冬の季語ということになっているので、二重の擬人化ではある。そういえば池口さんや沼口さんという名字の人は珍しくないし、池尻という地名もあちこちにあるが、さすがに池尻さんとか沼尻さんはあまり見かけませんなあ。やはりちょっと品に欠けるということか。

天国の底がはがれてぼたん雪

牡丹の花びらのような大きな雪辺は、多数の雪の結晶がくっつきあったものである。しかし団子のような塊となるのではなく、横向きに付着しあって薄片のようになるのはどうしてなのか。まるでスカイダイビングの編隊のメンバー同士が手をつなぎあって大きな円陣を組んでいるようではないか。もっとも「ぼたん雪」は「ぼた雪」であって、重そうにぼたぼたと音を立てて降るようだからという主張もある。現実的にはそのほうが合っているとは思うが、やはりそれではあまりに即物的で面白みに欠けるということだろう。

 

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ジョイント 60個

 

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子どもが通っている学童保育所のイベントで、3月2日(日)に遊佐町生涯学習センターで「おばけやしき」を行います。それに使うパネルスタンド同士を仮に締結するためのものです。パネルスタンドはセンターの備品なので傷つけるわけにはいかず、それでいて確実に連結し外すのも簡単にできないといけません。

大きさは幅72mmまたは76mm、高さ90mm、長さは270mmあります。材質はスギまたはカラマツのKD(人工乾燥)材で、36×36mmの角材を18または20×90mmの板で両側からサンドイッチにして「コの字」型にしてあります。

これは商品ではなくボランティア活動の一環として作ったもので、用が足りればいいだけのものですが、それだけに無駄な手間暇はかけてはいられません。角材と平板をパネルソーで定寸にカットし、高圧エア釘打機(↓下の写真)でステンレス釘を打ち込んで組み立てます。あとは手鉋でざっと面取りして完了。60個作って5時間ですから1個あたり5分の所用時間でした。

よくこういったものを作る際に「ありあわせの材料でいいから」などと言われることが少なくないのですが、それは基本的にまちがっています。サイズや材質がまちまちで不揃いの材料で作るのは、その材料をよせ集めるのも時間がかかるし加工もスムーズにいきません。結果、材料費が浮いたぶん以上の手間がかかってしまい、仕上がりもきれいにいきません。それではまったく意味がないでしょう?

ベストではないにしてもある程度ちゃんとした材料やまともな道具・機械を用意してこそ簡単にうまく迅速に作れるので、けっして逆ではありません。そのあたりがなかなか分かってもらえないことが多く、かなしいです。

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ホッカイロ

 

懐炉の代名詞ともいえるホッカイロ。私は特別に寒い日や、野外で長時間吹きさらし状態で作業をする場合以外はあまり使うことはないのですが、昨日の朝は工房内の気温がマイナスだったので(ストーブをたいても直近以外は3〜4度くらい)、懐炉を引っ張り出してきました。

引っ張り出すというのは文字通りで、工房の事務室の片隅でちょっとほこりまみれになり外箱がやや変色しているホッカイロだったからです。ふたをあけて中をみると袋には「有効期限2008年9月」と記してあります。5年以上前のものですね。もちろんたまたまそれが古かっただけで、この5年あまりまったく懐炉を使わなかったわけではありませんが、さすがにこれくらい前のものとなると大丈夫かな効果があるのかなあと心配になります。

食品の賞味期限や薬品の有効期限ではないので、だめもとと思ってお腹の上のほうに張ってみたところ大丈夫でした。袋には「40℃以上を保持し、持続する時間として20時間」と記してありますが、たしかに朝から夜寝る前までちゃんと暖かさを保っていました。

鉄粉の酸化反応による発熱を原理とする懐炉なので、熱量自体はそれほどたいしたものではないと思いますが、体の熱が奪われる一方の環境で、微量とはいえ逆に熱を供給するので相対的にとても暖かく感じます。ささやかですが偉大な発明だと思います。

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充電式インパクトドライバー

 

懐のせまい場所でドリル類の電動工具を使うのはたいへんです。体勢が思うように取れないだけならまだしも、機械そのものが入らないのならば作業が不可能になってしまいます。先日も建築のリフォーム工事でそんなことがあって、えらい難儀をしました。家具の場合でもたまにそういうケースがあって、これまでは手回しの平べったいラチェットドライバーなどを用いて木ネジを締めていました。しかし小さなネジならともかく、長さのあるコーススレッド(木工事用の粗目の木ネジ)の締め込みは、手回しではとても無理です。

そこで登場するのが充電式アングルインパクトドライバー。インパクト(打撃回転)機能のないふつうの充電式アングルドリルドライバーは以前から持っていますが、インパクトに比べるとやはりトルクはずっと弱いので、コーススレッドや太め長めの木ネジの締め込みは困難でした。

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写真の機械はマキタのTL060Dというモデルで、14.4Vの汎用リチウムイオンバッテリーBL1430またはBL1440を差し込んで使います。締め付けトルクは60Nで、アングル型でない通常の充電式インパクトドライバーに比べると半分以下の力ですが、90mmとか100mmとかの長大なコーススレッドでも締めるのでない限りは大丈夫のようです。この前もクルミ材に65mmのコーススレッドをねじ込んだのですが楽勝でした。

ドリルの先端が90度曲がっているアングル型の利点はなんといってもその先端部分の高さがきわめて小さいことで、このモデルの場合で53mmです。下の写真は当工房で9年近く使用している普通型インパクトドライバーと、今回仕入れたアングル型と並べてみたものですが、差は歴然としています。前者の本体長さ145mmに対して53mmですからね。この短いヘッドに最短のビットを装着して60mmなので、通常の木ネジなら90〜100mm程度の空間があれば穴をあけたりネジを締めたりすることができます。

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さて値段はですが、電池や充電器なしの本体のみでも29100円(税抜定価)と決して安くはありません。電池1個と充電器のフルセットなら53600円もします。それだけのアテがあるかどうかは、どんなものを作るのかによりけりでしょう。

 

コーヒーブレーク 5 「はるかなる」

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一人二役なり己に豆をまく

「鬼は外、福は内」とばかりに豆を撒くのも節分の行事のひとつ。「福は外、鬼は内」と唱えることもあり、他の掛詞もいろいろあるようだ。豆(大豆)は正月の黒豆といい「まめに暮らす」ということでなにかと出番が多い。何が鬼で、何が福ノ神なのか明らかであるのなら話は簡単だが、実際のところは人により時と場合によりさまざまだろう。同じ人間が鬼にも福にもなる。/豆撒きでまく豆が大豆ではもったいないとか不衛生である、拾いきれなかった豆が後日の掃除で黴だらけになって発見されるということやらで、今はごく小さなパックになったピーナッツやでんろく豆などを撒くのもふつうになってしまった。

雪しまき平成はやはるかなる

「し」は雪の古語であるという。巻くような雪ということで、つまり吹雪だ。きのうも猛烈な地吹雪で、ほとんど視界がきかず前の車もみえないホワイトアウトだった。そんな中、ヘッドランプも点けず走っている車もときおりあってびっくりする。危ないなあ。自分の車が他者からどう見えているのかを認識しない、自分からの一方的視線しか持たないあほうである。/中村草田男はかつて「降る雪や明治は遠くなりにけり」と詠んだが、平成という年号もすでに26年目。平成生まれの中学生高校生がいることに軽いショックを覚えたのもすでに昔の話だ。

底冷えや肉球の桃色なれば

うちには猫が一匹いる。名前はトント、じきに10歳になる。白地に茶トラ++雉子トラ+アメリカンショートヘアの不規則で渦巻く模様のミックスという具合だ。まだ若い猫のときに迷い猫(捨て猫?)だったのを保護した雑種である。膝に乗ることやひっくり返ってじゃれるのも大好きで、ブラシ掛けや爪切りもまったく嫌がることがない。猫によっては、たとえばもう死んでしまったが以前の飼い猫のミャースケやマーブルは逆で、ブラシや爪切りばさみを見ると後ずさりして逃げていった。それでも、前脚の爪はときどき切ってやらないと飼い主にも危害が及ぶおそれが大なので、無理やり押さえつけてでも爪を切るのだが、それはもう一仕事であった。それにくらべるとトントはとっても楽。膝の上でしずかに仰向けになってなすがままにされている。爪は猫にとって最上級に大事な武器・道具のはずなので、そんなんでいいのかという気もするが。ちなみにトントという名前は昔の映画『ハリーとトント』という題名から妻がとったもの。そっちのは雉子トラでしたけどね。

鳥海山月山の白山となりて冬うらら

2月はこの地では厳寒期であり降雪の日も多い。俳句では伝統的には2月はすでに春とされるのだが、まったく冗談じゃない。しかしながら冬至は1ヶ月以上も前にすぎて日が長くなりつつあるのは実感するし、たまに快晴の日があると真っ白な野原や山がみえてすばらしい景色があらわれる。鳥海山と月山は庄内平野からのぞまれる大きなふたつの山で、どちらも標高2000m前後の独立した火山である。日本海にほど近い位置にあるので降雪量はたいへん多く、冬は真っ白になる。

 

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冬の点景

 

水場や杉林、川のようすなど、目に止めた冬の景をいくつかご紹介します。どれも特別なものではなく、ごくありふれた光景かもしれませんが、私にはとても美しいものとして感じられます。

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昇降盤で溝突

 

家具や建具の部材にガラス・鏡板などをはめ込むための溝をつける方法はいろいろありますが、溝の幅と深さが小さい場合は昇降機能付の丸鋸盤=昇降盤を使うのが便利です。ただし溝を片方の端からもう片方の端まで貫通させる場合ならまだしも、溝を部材の途中から入れて途中で止めるのはなかなか難しいことです(引戸や扉の縦框などはみなその必要があるのですが)。

部材の片方の木口が宙に浮いた状態で回転している丸ノコの刃に接するわけですから、よほど注意しないと材料がはじき飛ばされたり作業者が大怪我をする可能性さえあります。したがって以下に述べる方法は機械の操作に習熟した人のみを対象にするもので、素人や駆け出しの職人が真似してはいけません。

加工する部材は両手で保持するのですが、丸ノコの刃の出の位置から定盤の手前端までの長さより部材が長く、しっかりと手で支えられるだけの長さがまず必要です。それより短い場合は右手も左手も不安定な状態で材料を支えることになるので、そのままではたいへん危険です。しかしながら長さ30cm、40cmといった扉は家具にはつきものなわけで、これを昇降盤で溝突するには一工夫しないといけません。下の写真がそれです。

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昇降盤の刃口板から鋸刃がすこし出ていますね。径305mmの100枚刃です。その脇に貼った黄色いマスキングテープに描いたにょろにょろは「ここからここまで刃が出てますよ」という印です。写真の右側または上方の、縦に短い棒をビス止めしてある白っぽい横置きの角材が扉の縦框で、長さ約45cm。これの途中に鏡板がはまる長さ30cmくらいの溝を突こうとしているところです。縦の棒は短い框材を確実に保持するためのもので、もともと縦框は仮組などの関係で通常でも仕上長さより両側を3〜4cm延ばしていますので、そこを利用して両端にビス止めしているわけです。

この例では溝の幅は7mmで深さ5.5mmです。この程度の浅い溝なら上記のような工夫をすることで、トリマーなどで溝を突くよりはるかに早くきれいに加工することができます。もちろん言うまでもないことですが刃は最高度に切れ味のいい刃でないと切削抵抗が大きいので逆に危険です。また深さ15mm以上もあるような深い溝はこの方法でやってもなお危険度が高いのでやめましょう(→ものすごく面倒ですが、トリマーやルーターですこしづつ何度も何度も掘り込んでいくしかありません)。