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早春の谷川

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鳥海山南西麓の標高300mあまり、高瀬峡の遊歩道(ハイキングコース)がヒノソをわたるあたりの光景です。雪もほとんど消え、樹々も葉や花の蕾を急速に膨らませています。どうということのないありふれた山岳風景かもしれませんが、私は春の訪れを強く感じます。

 

自宅夜景外観

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自宅の夜景です。コンパクトデジタルカメラでしかも手持ちの撮影(0.3秒くらい)なので画像が荒れていますが、なんとか雰囲気はおわかりになりますでしょうか。

住宅街で、周囲にあまり明るい建物などがほかになく、また道路からは塀とか植栽など視線をさえぎるものがなにもありません。一望のもとに建物全体が目に入るため、外壁面の照明や室内の明かりが灯ったときの状態がよくわかります。各室のカーテンは色が異なるので、電灯の光がそのカーテンを通してもれてきたときもそれぞれ色合いが異なり、それがちょうどいい程度の華やぎをかもし出しているように感じます。

 

カーポート完成

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カーポートが完成しました。YKK AP社のGポートシリーズで耐雪1mタイプのものです。色はあまり種類がないのですが、できるだけ建物との違和感がないように「プラチナ ステン」という種類を選びました。ステンといっても柱や梁などはアルミで、屋根はガルバリウム鋼板の折板です。4本柱のすっきりしたシンプルな形状で、建物とのマッチングは比較的とれていると思います。

敷地の奥行に余裕がないので道路側に傾斜を付けて設置するため、柱はハイルーフ型のものを少し詰め、また屋根の奥行も境界線ならびに住宅の軒の出とかぶらないように1m切り詰めてあります。結果カーポートの屋根は奥行4.5mで、これはちょうど普通車のバンの長さとぴったり同じ寸法になりました。風が強いときは雨・雪が吹き込むと思いますが、それでも野天駐車よりはずいぶん楽になるでしょう。とくに冬期間、車に積もった雪を毎日にように落とさなくてもすむのはたいへんありがたいです。

室内側からみても、屋根以外は側面がみな開いているためか予想したほどは光をさえぎりません。空もすこし見えています。部屋がさほど薄暗い感じや閉塞的な雰囲気にならないのも良かったです。それにしてもこういうカーポートは決して安くはありませんね。実勢価格はかなり抑えられていますが、定価では工事費込みで100万をこえます。

 

干割れの除去

木材の断面=木口(こぐち)は程度の差はあっても必ずといってもいいくらいに干割れが生じています。割れは木材内部の水分が不均等かつ急激に乾燥することで起きるのですが、繊維断面が露出する木口は他の部分よりとりわけ乾きやすいのでそのぶん干割れが生じやすいのです。家具などを作る場合はそれらを完全によけて木取をしなくてはなりません。

「なんだそんなの当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、じつは意外な落とし穴が潜んでいます。ふつうに見てすぐわかるような割れは当然切り捨ててしまいますが、それがなくなったからといって安心してはいけません。たとえば次の1枚目の写真はどうでしょうか? 幅25cmほどの板ですが、木口を一度カットしたもので、これでもう問題なしのように見えます。

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しかし最初にカットする前は明らかに木口に干割れがあったので、さらに念のために幅4mm程度切り詰めてみます。この切断は手持ちの丸ノコに鋭利な刃を装着して慎重に行います。ラフな切断面では材のようすがよくわかりません。その薄片もただ眺めただけでは問題なしのようですが、両手に持って大きくしならせてみると、何カ所ものひび割れがあることが分かります。2枚目の写真で鉛筆で丸印を付けてある箇所がそれです。これでは家具等の部材は作れませんので、割れがまったくなくなるまで数mmくらいづつ切り詰めていきます。今回は計5回ほど薄切りしてOKでしたが、材料によっては切っても切っても割れが消えず、結局そのうちに必要な長さを割り込んでしまうことがあります。最悪のケースだと板が一枚丸々廃棄処分となることも。

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木口が大丈夫となったら、次の幅落とし→幅決めの作業に移る前に、木表・木裏がどちらかわかるように印をしておきます。とくに柾目板の場合は狭い幅に切ってしまった後ではどちらが木表か木裏かさっぱりわからなくなってしまうことがあるからです。3枚目の写真で鉛筆で矢印を記してある向き=左と上が木裏です。各部材をどの向きで使うか(木取するか)は非常に重要なことで、それは木という素材が不均一な材料であり温度や湿度や荷重などの影響が木表や木裏によって差があるからです。目の通ったよく乾燥した材料であっても歪みがゼロということは決してありませんので、向きを考えてそれをうまくいなします。

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超弩級無地柾板

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引き戸やドアなどの木取をしているのですが、材料のスプルス(スプルース)があまりにも良すぎて逆に困ってしまいました。本来建具用の材料なので、厚さは40mm、長さは2000〜3000mmくらいで、基本的には無地(節や入皮・虫食い・変色などの欠点がほとんどない材)の柾目の板なのですが、問題はその幅です。

写真はその材料の一部ですが、幅が390〜410mmもあります。無地の柾目板で幅を取るのはなかなか難しいのですが、400mmともなればもう超弩級の材料といっていいと思います。樹皮に近い耳の部分と、割れや変形が生じやすい「未熟材」を含む芯部分を除けて製材してあるので、原木の太さは径90cm〜1mはあるでしょう。尺幅、つまり30cmの無地柾板というのが、製材するときの最上級の目安のひとつなので、さらにそれを大きく超える40cm前後の無地柾目板というのは、いかに蓄材豊富なアラスカ産の針葉樹とはいえたいへんなことです。

木取をするには、サイズが大きくて目立った欠点もない無地や準無地の材料なら「どこから何をどう取るか」頭が痛くなるほど悩む必要はなくなるので楽でいいのですが、それも程度問題。あまりにも良すぎる材料をカットするのはコストパフォーマンスの面からいっても、また心理的にも非常に抵抗があります。「良すぎるので逆に潰せない」というやつですね。一度刃を入れたら元には戻りません。できれば細かく切らないでできるだけ大きいままの状態で使いたいという誘惑には勝てそうにもありません。

たとえばですが、上記の40cm幅の板を2枚合わせれば、長さ3m奥行き80cmの「無地柾目のテーブル」などというとんでもないものができてしまいます。突き板(合板の表面に銘木材の極薄板を張り合わせた板)であればどうってことはありませんが、まったくの無垢材オンリーでそれほど大きな柾目のテーブルというのはまず普通ではありえません。

しかしながら、もしこの材料を今回の仕事に使わない(使えない?)とすれば、別のスプルス材を新たに購入しなければならず、それはそれで弱小零細木工所としてはたいそう悩ましいことです。

 

白瀬南極探検隊記念館

先日日曜日に秋田県にかほ市にある白瀬南極探検隊記念館に子どもたちと行ってきました。私は初めての訪問ですが、自然科学などに興味関心があれば大人でも(大人のほうが?)じゅうぶん楽しめる内容がありました。

1861年、秋田県由利郡金浦村に生まれた白瀬矗(しらせのぶ)はのちに陸軍中尉となり、1912年1月28日に南極大陸の南緯80度05分、西経156度37分に到達します。南極点には至らなかったわけですが(日本のそれは1968年の第9次越冬隊です)、1912年はアムンセンやスコットが南極点初踏を競い合っていた時です。アムンセン隊は1911年10月20日にみごと到達しますが、スコット隊は1月17日に極点に至ったものの帰途に全員遭難死しています。

記念館には白瀬中尉らが使用した毛皮の防寒服やテント・寝袋・轌などの実物が展示されており、各種の免状や直筆の手紙、船の設計図、文献資料等がたくさんありました。驚くのは白瀬中尉たちがこの南極探検に使った船がわずか204トンの木造船「開海丸」であったことです。その船の船体の一部が実物大の復元モデルで展示されているのですが、よくこんな小さな木の船で48000km・1年7ヶ月もの長期探検を行ったものです。しかも27名の隊員・船員に一人の犠牲者も出していません。

ほかに、白瀬隊のものではありませんがずっと後の第9次越冬隊で使用した大型の雪上車や、南極の氷(気泡を多く含むので乳白色)、オーロラの体験ドーム(CG)、南極大陸の地形模型や動植物の標本などもあり、なかなか見ごたえがあります。子どもたちがいちばん喜んだのはやはり雪上車と船で、実際に中に乗り込んで機器をさわることもできるので(もちろんもう動きませんが)、それはたしかに興奮します。

なお入館料は一般300円、小中学生が200円とたいへん安いですし(超赤字でしょうねぇ)、記念館に隣接して公園や大きな沼もあるので、家族連れで一日楽しめると思います。

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千本杉

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鳥海山西麓の標高約150m付近、小野曽地区に位置する「千本杉」です。以前からうわさには聞いていたのですが、先日ひょんなことから実物に出会うことができました。

「千本杉というのがあって水が湧いている」というような話だったので、てっきり天然のスギがたくさん生えていて、そこが一帯湧水地になっていると想像していたのですが、違っていました。人為的に植えたものはまた別ですが、天然のスギは湿り気を好むので谷筋に多く、そういう場所には湧き水があることが多いので、そうした光景を想像していたのです。

実際には極端に幹分かれ・枝分かれをしているスギの大木が小さな谷奥に一本立っており、その根元あたりから湧水らしきものが流れ出していました。温度計などはあいにく持っていなかったので、その小さな流れがほんとうに湧水かどうかは断定できませんが、見た感じや手で触れた感じではその可能性は高いと思います。またこの樹の高さですが、ぱっと見たところ30mくらいはありそうです。巨木というほどではありませんが、なによりもその特異な姿に魅かれます。後ろの植林されたスギと比べるとその違いがよく分かります。

できるだけ近いうちに水温計その他の機器をたずさえてきちんと調査してみたいと思います。

 

洞窟壁画

たいへん興味深いDVDをレンタルしました。「世界最古の洞窟壁画『忘れられた夢の記憶』」というタイトルがつけられた、南仏のショーヴェ洞窟の壁画の記録映画です。

およそ3万2000年前の旧石器時代にまでさかのぼる、これまで発見された洞窟壁画では世界最古のものだそうです。しかも古いだけでなく、2万年前ほど昔に洞窟の入口が崖崩れの大石で塞がれたために、その後外部からの浸食(自然や人為の)をほとんど受けなかったために、非常に保存状態がよい。またなによりその壁画、大半は当時近在に生息した哺乳動物=ウマ・ヤギュウ・シカ・サイ・クマ・マンモス・ライオン・ヒョウなどがモチーフですが、たいへん見事なものです。

写真はその映画を観賞中にパソコンのモニターをカメラで写したものです。すばらしい絵ですよね。何万年も前のものとはとは思えない、というか、美的感覚や筆力は太古の昔も今もさほど変わっていないように思います。

この洞窟は学術的・文化財的な保護の対象として、発見直後から一般の立ち入りは厳重に禁止されており、ごく少数の学者が春先に短期間の調査を許されるだけといいます。映画の撮影はこれが唯一無二だとか。

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カーポート&網戸

自家用車2台を入れるカーポートの工事です。アルミ製の1m耐雪型で、基本寸法は幅・奥行とも5.5mですが、敷地の関係で奥行を1m切り詰める予定です。普通車であればちょうどぴったり収まる大きさです。

まずは地面に4カ所穴を掘って、柱を立てて生コンクリート流し込みます。間口が西向きで風当たりが強いので、しっかり工事しないと危険です。昨日は柱を立てるところまでの工事でしたが、コンクリートが固まったら後日折り板状の金属屋根をかけます。屋根材が半透明のポリカーボネートなどではないので、部屋の中がすこし暗くなりますがそれは仕方がありません。

昨日はいっしょに網戸も取り付けてもらいました。雪がちらついたりする日もありますが、それでもすこしづつ暖かくなってきて室内の暖房(床暖房)を必要としない日もあります。ということはそろそろ虫の出番。網戸は白い枠に黒色のメッシュで、東面に1カ所ある掃出窓でさえも中桟なしなので、あまり目立ちません。室内からはそのつもりで見ないかぎり網戸がないように見えます。昔の、いかにも網戸ですという感じでなくなったのはとてもいいです。

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夕暮れ

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午後6時4分、日没直後の今日の夕景色です。へんな縦筋(ゴミ?)が入っているし、肌理があらくて写真としては駄作もいいところですが、逆にそれが絵画のような、郷愁的風情をかもしだしているようです。