洞窟壁画

たいへん興味深いDVDをレンタルしました。「世界最古の洞窟壁画『忘れられた夢の記憶』」というタイトルがつけられた、南仏のショーヴェ洞窟の壁画の記録映画です。

およそ3万2000年前の旧石器時代にまでさかのぼる、これまで発見された洞窟壁画では世界最古のものだそうです。しかも古いだけでなく、2万年前ほど昔に洞窟の入口が崖崩れの大石で塞がれたために、その後外部からの浸食(自然や人為の)をほとんど受けなかったために、非常に保存状態がよい。またなによりその壁画、大半は当時近在に生息した哺乳動物=ウマ・ヤギュウ・シカ・サイ・クマ・マンモス・ライオン・ヒョウなどがモチーフですが、たいへん見事なものです。

写真はその映画を観賞中にパソコンのモニターをカメラで写したものです。すばらしい絵ですよね。何万年も前のものとはとは思えない、というか、美的感覚や筆力は太古の昔も今もさほど変わっていないように思います。

この洞窟は学術的・文化財的な保護の対象として、発見直後から一般の立ち入りは厳重に禁止されており、ごく少数の学者が春先に短期間の調査を許されるだけといいます。映画の撮影はこれが唯一無二だとか。

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