先日の個展で、「箱の宇宙」というテーマで製作した刳物の他に、ふだん製作している小物類も10種類ほど展示しました。その中で時計各種とフォトスタンドなどの予約注文をいただきましたので、さっそくその一部の製作を始めています。
まずはフォトスタンドAタイプの木取です。27mm厚のオニグルミの板から仕上げで20mm厚までもっていくのですが、原則として白太をのぞいて赤味だけを使います。2個分ずつ木取をし、一次下拵えの削りをして23mmにそろえて1週間程度養生します。木取する際、これまではベニヤ板の型を使って墨付をしていたのですが、それだと木目のバランスなどはいちいち型板を外してみないとわかりません。それでも用が足りなくはないのですが、やはりちょっと面倒。
そこで今回から透明なプラスチック板の型板を作って、それで木取をすることにしました。写真はその型板で、4mm厚の塩ビ板です。製品の仕上がり寸法より幅は6mm、長さは1個ぶんにつき6mm長くしてあります。木目を見ながら同時に切り取り線を記すことができるので具合がよくなりました。