工房の前の未舗装のちょっとした空き地に生えたイヌタデ(1枚目)、キンエノコロとアキノエノコログサ(2枚目の手前と後方)です。イヌタデは俗にアカマンマ、エノコログサはネコジャラシともいわれ、親しみぶかい植物です。私は園芸花などとはまたちがった美しい花であると思いますし好きな花ですが、一般的には「「ただの雑草」とよばれ、たいして注目もされずすぐに刈払されてしまうことが多いのが残念です。
「雑草という植物はない」と口にされたのはかつての昭和天皇ですが、これはたいへんな慧眼でしょう。天皇制や昭和天皇にはいろいろ思うことはあるのですが、すくなくともこの言葉には深くうなづくものがあります。たしかにどれひとつとってもちゃんと名前があり、無名の草、雑草などというものはけっしてありません。