月別アーカイブ: 10月 2013

胴腹ノ滝の紅葉

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胴腹ノ滝の標高は約250mくらいですが、紅葉が始まっています。滝の周囲は植林されたスギが多いので、最盛期でもそれほどみごとな「紅葉の森と滝」の景観にはなりません。もともとの林は種々の落葉広葉樹を主体とし、一部に針葉樹や常緑広葉樹が混じる、いわゆる典型的な雑木林であり里山だったでしょう。もし滝の周辺だけでも自然林のままに保存されていたならば、胴腹ノ滝は今以上に脚光を浴びることになったにちがいありませんね。かえすがえすも残念です。

さて10月10・21・30日の各地点の水温と気温です(単位℃ 10日分は再掲)。
胴腹ノ滝の右側(湧水)  8.9   8.8   8.8
胴腹ノ滝の左側(湧水)  8.9   8.8   8.8
鳥居の前の表流水    11.6  11.2  10.6
胴腹ノ滝の前の気温   17.1  17.6  13.1
鳥居の前の気温     16.9  16.4  13.8

滝の水量は、10日はその前の9月30日にくらべ少し減ったのですが、その後の21日にはわずかに増え、30日にはまたすこし減って10日とほぼ同じになりました。雨天の日が続くとその影響を受けてどうしても水量が増える傾向があります。ただこれは何度も言ってきたことですが、水温の変化は水量とは連動しないので、雨水が直接的に短期間のうちに湧水となって表れているわけではないと考えられます。

馬の絵

自宅のトイレの壁に、1ヶ月交代くらいで子供が描いた絵を飾っています。A4サイズの額縁は市販の安価なものですが、壁が左官材料の石灰のコテ塗りのオフホワイトで、トイレとしては比較的広く明るいので、絵が映えるように感じます。

さて今回の絵は馬をスケッチしたものです。親ばかを承知でいいますが、小学校2年生の絵としてはなかなかのものではないでしょうかね。雰囲気はよく出ていると思います。

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ヒノキの薄板

大工仕事でヒノキの角材を使ったので、その余分で薄板を作りました。厚さは1.1mm、1.3mm、1.5mm、2.1mmです。昇降盤に装着した縦挽用の鋸刃で45mm厚の角材を切断しただけなので、厚みに0.05mmくらいの誤差があります。丸い穴は壁に常時ぶら下げておいて、必要なときにすぐに使えるようにするためのものです。

こうした薄板は、家具などの製品そのものに使用することはまずないのですが、大工仕事での下地の調整であるとか、工房での作業用になにかと重宝します。いざ作るとなると意外に面倒なので、機会をみてまとめて作っておきました。

それにしてもヒノキは刃物の通りが非常にいいですね。材全体に油分を薄く均等に含んでいるせいか、ナイフマークもほとんど見えないくらいにすみやかにきれいに切ることができます。鉋がけなどをすると急に自分の腕が上がったように錯覚してしまうかもしれません。

ヒノキは古来より寺社仏閣の建築や器具・調度品などの材料として重視されてきましたが、それは水湿に強く耐候性があり、比重のわりに強度も高いなどの特長だけでなく、加工するときに刃の通りがとてもスムーズなので作業が楽だというのも大きいと思います。宮大工さんなんかは、なかなかそれを正直には言いませんが。

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床暖房開始

1週間前から床暖房のスイッチを入れています。約7ヶ月ぶり。不凍液が封入されたパイプが、納戸・物置・風呂をのぞく全部の部屋&空間の床下に張りめぐらされているのですが、熱源は床暖房専用の灯油ボイラーです。写真は戸外の軒下に置いたそのボイラー。外板はすべてステンレスでおおわれています。風呂や台所、洗面所とトイレの給湯は別の灯油ボイラーです(後方の白っぽいやや小型のもの)。メーカーは同じところですが、用途によって機種が異なるというわけです。

寒くなったとはいえまだ最低気温は10℃くらいはあるので、床暖房は朝晩のみで、温度設定も8段階あるうちの最低に設定しています。これでも足元がほのかに暖かく快適です。

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紅葉前線

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新緑は山を上がっていくのですが、紅葉は逆に山から下りてきます。その下端が「紅葉前線」ですが(他に全国的な緯度による水平的推移の意味もありますが)、鳥海山の場合はいま標高1200〜700mあたりが赤または黄に帯状に色づいています。

写真は月光川本流の川畔から眺めたものですが、手前の黄色い花はセイタカアワダチソウです。この花は昔「花粉症」の原因ということで、目の敵にされたことがあります。しかし虫媒花であり、花粉は少な目で重く風には飛ばされにくい形状であることから、まったくの濡れ衣のようですね。それなのに新聞やテレビ等のマスコミまで大々的に「デマ」を増殖したのですから酷いものです。植物の専門家に確認すればすぐにわかる話なのに。

セイタカアワダチソウは荒れ地や堤防などに大量に繁茂していることが珍しくありませんが、それはアレロパシー(他感作用)という性質をもっていて、根から他の植物の生長を抑制する物質を出すことや、頻繁に洪水や草刈りなどで撹乱されるような土地こそが彼らの適地だからです。ただアレロパシーは自分自身にもその作用を及ぼし、セイタカアワダチソウがほぼ独占的に生えるようになると逆にしだいに勢いが衰えてしまいます。写真でも中ほどにススキがたくさん生えていることがわかります。

 

工作用端材

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以前、家具を購入いただいた方からの依頼で、幼稚園児の工作用に木の端材をダンボールに3箱作りました。「作った」というのは、子供たちが扱いやすい大きさ長さに、横切盤できれいに両端をカットしたからです。木の種類はもちろんさまざまですが、主にスギ・スプルス・クルミで、クリ・ベニマツ・ベイヒバ・ヤマザクラ・タモ・ウォールナットがすこし混じっています。

まあ当工房にとっても作業場内の材料整理の一助にもなるので一石二鳥なのですが、ささやかな「社会貢献」ではあります。

 

雲がいっぱい

昨日の15:50〜16:00頃の空の写真。さまざまな雲で空一面がうめつくされていました。あまりきれいだったので、車を停めて15分ほど眺めていました。

5枚の写真は日向川の鳥海橋付近から撮ったものですが、おおよその方角として1・2枚目は西、3枚目が北西、4枚目が北東(鳥海山)、5枚目が東側です。

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丸猫

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いや〜、寒くなってきましたね。1週間ほど前から布団をひっぱり出してきて寝ているのですが、トントもそのたたんだ羽毛布団の上にときおり団子のように丸くなって寝ています。どうということのないただそれだけの光景ですが、心がなごみます。

こうしてパソコンの操作をしているときや、居間で食事をしているときはひざの上に乗ってくることが多く、すっかり湯たんぽがわりになっています(どっちが?)

 

トイレの工事

山形県遊佐町内の某宅で、トイレの改装工事中です。和式の便器を洋式に替えるというのが基本プランですが、当工房は下職として木工部分とそれの塗装を主に担当。

壁のタイル張りはそのまま残すので、床部分のタイルのみ撤去してかわりにヒノキ材の大引と根太を取り付け、12mm耐水合板を貼り、壁と床との境界に見切縁を取り付けます。大工仕事の本来の手順とは異なる点がいろいろあり、セオリーどおりにはいかず臨機応変の工夫・機転が必要とされるのがリフォーム工事です。新築などに比べて手間がかかるわりには仕上がりはきれいにはいかないことも多く、正直なところそれほどお金にもならないことがしばしばですが、そんなぜいたくなことは言ってられませんね。

床仕上げはいわゆるクッションフロアですが、その前に見切縁に現場塗装を2回ほどこします。塗装面積はわずかですが、塗料や道具を一式全部持ってこないといけないし、塗装と塗装との間に一定の乾燥時間と研磨作業をもうけないといけないのは同じです。

また壁にL型の手すりを付けるのですが、タイルに直に取り付けたのでは強度的にかなり不安があります。下地のメラ板+防水紙+ラス網+モルタル+タイルと全部合わせても20mm程度しかなく、そこに荷重が集中したのでは危ないでしょう。そこでまず間柱くらいのサイズのクルミ材の丈夫な板を2枚、太めで長いコンクリート用ビスを多数用いて壁にべた付けし、手すりはそのクルミ材に効かせるようにしました。手すり用の標準の木ネジは4mm径・長さ40mmですが、それでは先端がタイル面に当たってしまうので、長さを30mmに変え、そのかわりに径5mmの木ネジに変更しました。

写真は手すりを付け終わった状態です。見た目にちょっとごつい感じですが、強度=安全性優先です。あとは水道屋さんが洋式便器を取り付ければリフォーム工事終了となります。

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フォトスタンドずらり

当工房のロング&ベストセラー小物のひとつ、フォトスタンドBタイプが20個完成しました。他の仕事の合間をぬっての製作だったのでえらく時間がかかってしまいましたが。

ベースは横18cm縦17cmあるので、サービスサイズの写真やCDのケースなどを飾るのにちょうど適した大きさです。ベースに差し込んだスタンド用の板は前後にスライドするので、飾る物の厚みに応じて簡単に変えることができます。多少はベース面からはみだしても押さえることができるので、パンフレットや小冊子などをはさみこむことも可能。写真を飾る場合などは付属のガラス(12×16cm)でおさえるようにします。材質はクルミ(オニグルミ)。

値段は税込定価3800円。送料は地域・個数にかかわらず一律500円です。化粧箱に入れて送りますので、ご自分用だけでなくギフト用にいかがでしょうか?(実際、記念品や贈答品としてご利用いただいている割合が多いです。)

在庫あります(2014.11)。

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