胴腹ノ滝の標高は約250mくらいですが、紅葉が始まっています。滝の周囲は植林されたスギが多いので、最盛期でもそれほどみごとな「紅葉の森と滝」の景観にはなりません。もともとの林は種々の落葉広葉樹を主体とし、一部に針葉樹や常緑広葉樹が混じる、いわゆる典型的な雑木林であり里山だったでしょう。もし滝の周辺だけでも自然林のままに保存されていたならば、胴腹ノ滝は今以上に脚光を浴びることになったにちがいありませんね。かえすがえすも残念です。
さて10月10・21・30日の各地点の水温と気温です(単位℃ 10日分は再掲)。
胴腹ノ滝の右側(湧水) 8.9 8.8 8.8
胴腹ノ滝の左側(湧水) 8.9 8.8 8.8
鳥居の前の表流水 11.6 11.2 10.6
胴腹ノ滝の前の気温 17.1 17.6 13.1
鳥居の前の気温 16.9 16.4 13.8
滝の水量は、10日はその前の9月30日にくらべ少し減ったのですが、その後の21日にはわずかに増え、30日にはまたすこし減って10日とほぼ同じになりました。雨天の日が続くとその影響を受けてどうしても水量が増える傾向があります。ただこれは何度も言ってきたことですが、水温の変化は水量とは連動しないので、雨水が直接的に短期間のうちに湧水となって表れているわけではないと考えられます。