月別アーカイブ: 7月 2012

新型キャラバン

私がいま乗っている車はニッサンのバネットのハイルーフ・4WDで、1BOXの商用車(バン)としてはハイエースやキャラバンなどに比べ一回り小さい車です。仕事用の車と私用の車を使い分けるなどという金銭的余裕はないので、このバネットで買物でも納品でもなんでも出かけるのですが、全長は約4.3mと普通乗用車と変わらないので取り回しは楽で、道幅や駐車に苦労するようなことはありません。

ただ荷室の大きさは最大で長さ2260mm、幅1480mmしかなく、その上壁面上部がへんに丸みを帯びていることやタイヤハウスの出っ張りがあるので、有効寸法は思ったほど大きくはありません。通常の家具であれば、例えば長さ2m弱のテーブルや普通サイズの戸棚などは積めますが、木材関係となるとたいてい長さ2.2〜4mくらいが多いので、バネットはほとんど役にたちません。

さて新型キャラバンです。トヨタのハイエースと日産のキャラバンは車格としては同格でありライバル同士なのですが、旧キャラバンはデザイン的にも荷室の使い勝手からいってもハイエースにかなり負けています。実際の売れ行きもハイエースに大きく水をあけられているようです。ハイエースは仕事車としてだけでなくプライベートで乗っても「さま」になるのですが、旧キャラバンはプライベートで乗るにはあまり似合わない、かっこよくないと感じます。見た目にちょっと古くさいもっさりしたデザイン。「このままではいかん」と日産は奮起したのでしょう、最近発売になった新型キャラバンは印象ががらりと変わりましたね。ハイエースのように荷室も無駄の少ない箱形だし、フロントマスクや運転席などもあまり商用車っぽくありません。

たぶんこんどのキャラバンは売れると思います。ハイエースをそうとう程度に追撃するでしょう。しかし私は個人的にはまだまだ不満があります。それは仕事車としては依然として中途半端だと感じるからです。荷物を積むことを考えたら荷室の側壁や後壁は完全に垂直であるべきです。また荷物を固定するフックやレールなどはぜんぜん足りません。申し訳程度にそれらの仕掛を付けるのではなく、ほとんどあらゆる職種に対して後からの改造なしで間に合うくらいの仕掛を標準で備えるべきでしょう。

なにしろ本分は仕事車ですから、これでもかというくらいに仕事車に徹したほうが逆にかっこいいのです。高性能の本職用の手道具や機械がそうであるように、本物の道具はアマチュアが手にしてもそれなりにかっこよく見えるし持ち主の心をいたくくすぐるところがあります。新型キャラバンはどうせならそこを目指すべきでしたね。(※写真はインターネット上のカタログ?から拝借しました)

 

 

7/4の胴腹ノ滝、他

 

7月4日の胴腹ノ滝ですが、水量はやはりいくらかづつ減ってきています。水温は右・左とも8.8℃(気温21.3℃)。前回の6月26日は左右とも8.6℃でしたから、またすこし上がってきました。水量の増減と水温の高低は比例しませんね。

さてタイトルに「〜、他」とあるのは、地元の小学校5年生の総合学習・自然教室の一環で、翌日7月5日に高瀬峡を訪ねたからです。朝方から午前9時頃までは大雨と雷で心配していたのですが、低気圧の前線が通過し雨もだんだん弱くなってきたので10時には出かけることにしました。

山ノ神から高瀬峡遊歩道にしたがってカラ沢の大滝が見える地点まで行ったのですが、沢はピークを過ぎたとはいえかなりの増水で、もちろん蔭ノ滝と大滝は危険なので遠くから眺めるだけにしました。それでもふだんは大岩にそってわりあい静かに滑るように落ちている滝やまっすぐ下に細く落ちている滝が、あまりにも水量と水勢が激しいために滝壺をとびこえて斜めにごうごうと落ちている様子は迫力満点です(防水のカメラは持っていないので残念ながら撮影はできませんでしたが)。高瀬峡遊歩道にある二つの吊橋はしっかりした作りで長さもあまりないので、大雨が降って沢が増水しても行った先から元にもどれなくなる心配はありません。またコースの全体が高木におおわれているので雷の直撃のおそれはないでしょう。

小学校の行事などが典型的ですが、すこし雨が降っただけで中止してしまうことが珍しくありません。しかし自然は人間の都合におかまいなしに変化するわけで、おだやかできれいな場合も荒れ狂っておそろしい場合もあります。どちらも自然本来の姿です。ですから自然をよく知り万一の場合にもしかるべき対応ができるようにするには、他人の話や映像だけでなく、実際に自分が、雨とか雪とか風とかおだやかとはいえない自然も体験しておかなければならないと思います。

山で絶対に遭難しないようにするのにいちばんいい方法は、山に登らないことです。でもそれでは山の素晴らしさも怖さも永遠に理解することはないでしょう。もちろん自然のなかに出かけてそれで大怪我や大病や死亡などということがあってはなりませんので、コースの選定や事前の準備、天気天候の推移、沢や道の変化、参加メンバーやリーダーの知識経験の程度などは厳重にチェックしなければなりません。

こどもたちの感想をきくと「怖かった」という声もいくつかありました。それはそうですね。荒れ狂う渓流や滝を目の当たりにしたのは、大部分のこどもたちには初めてだったかもしれません。ほとんど雨がやんだ時点とはいえまったくの野外で弁当を広げて食べたことも。それらは得難い貴重な体験だったでしょう。

 

海岸清掃

先日の日曜日は子どもといっしょに「コスモアースコンシャス アクト クリーン・キャンペーン in 湯野浜」なるイベントに参加してきました。これはコスモ石油の環境活動の一環で、一般の人たちとともにみんなで楽しみながら海岸や湖沼沿岸・公園などの清掃活動をしようというものです。富士山の清掃活動などはあの野口健さんが旗印になっていて、彼の東京電力、原発との絡みなどいろいろ疑問もあるのですが、それはさておいて、まあ休みの日の子守りがてらということで鶴岡市湯野浜海岸のゴミ拾いに参加してみました。

1時間半ほどの清掃活動でしたが、参加者は440名ほど。湯野浜の広大な砂浜=海水浴のエリアが少なくとも表面的にはたいへんきれいになりました。12年目だそうですがスタッフ(コスモ石油の関係者その他?)の手際はけっしていいとはいえず、私としては気になる面が多々あったのですが、まあそれもさておくとしましょう。

そのあとはお昼の前後にかけて月山の麓のブルーベリー農園に大型バス8台で移動して、30分ほどブルーベリーを摘んで食べてきました。写真はその農園の展望台から眺めた鳥海山、鶴岡市の街並、そして月山です。

 

 

 

高瀬峡の下見

7月5日に地元の小学校5年生の生徒たちと、鳥海山南西側の高瀬峡でフィールドワーク(鳥海山の湧水)を行うので、数日前にその下見に行ってきました。通い慣れた場所とはいえ、自然の野山は刻々と変化するので、とくに他者を案内する場合は事前の現地踏査(下見)が欠かせません。

藤井公民館のところから林道に入り、2.2kmすすむと終点の山ノ神です。ここに車を置いて、高瀬峡遊歩道を最後の大滝まで。そのあと一端山ノ神近くまで引き返してから、長坂道に歩を転じてヒノソの徒渉点まで行きました。他にハイカーや登山者の姿はほとんどなく、汗ばむ陽気ながらもすこし風はあったので快適な一時を楽しむことができました。

写真は全部で7枚ですが順に、蔭ノ滝、剣龍ノ滝(湧水)、サワグルミの大木、大滝(上半分)、出水で大岩や樹々が積み上げられた大滝滝壺の回り、長坂道のヒノソ徒渉点やや下流のヒノソの光景、岩をかむヒノソの奔流。