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ガーデンテーブル&パラソル

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ずっと降り続いていた雨も一段落。晴れ間がのぞいたところで、先日甲板にパラソルを立てるための穴をあけたガーデンテーブルをセッティングしました(テーブルの詳細については7月12日の記事をご参照ください)。

パラソルは高さと径がそれぞれ3mほどもある大きなもので、ホームセンターで売っているものですが、うまく立てることができました。鋳物のベースとテーブル甲板との2カ所でパラソルを支持することになったので、パラソル自体も安定していい具合です。テーブルは当工房で製作したものですが、ベンチは「木工フェア」かなにかで数年前に展示物の片付けをかねて大安売りしていたものをご主人が買い求めたものだそうです。

自宅の庭でこういう屋根付きテーブルがあるのはいいですね。なおテーブルとベンチ下の赤褐色の部分は「瓦チップ」といって、瓦の廃材を細かく砕いたものです。雑草が生えてくるのを抑えたり、足元が雨でぬかるんだりするのを効果的に防いでいます。ふつう、芝生の上にテーブルその他を置いたままにするとそこだけ当然日当りがわるくなるので芝生が枯れてしまい、土がむき出しになってしまうのですが、この瓦チップは実用上も見た目にもなかなかのものです。

 

さらに増水

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これは一昨日(7/17)昼過ぎの胴腹ノ滝ですが、驚くことに前回の7月14日からさらに水量が増えています。この2年半の定期的調査の期間だけでなく、私が知る限りにおいてこれほど激しい水量の胴腹ノ滝を見たのは初めてです。水はまぎれもなく湧水なのですが、景観的にはもはや湧泉というイメージを軽く超えてしまっています。「すごい!」としか言いようがありません。

水温は右が9.4℃、左が9.3℃で、前回より(9.3℃、9.1℃)さらに上がっています。気温は滝の前の社のところで19.7℃でしたが、滝の飛沫と瀑風のせいか実際の気温以上に涼しく感じました。

下の写真は滝のところから下流側を眺めたところですが、これでも水流がふだんより多いことが歴然としています。

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縦型ドアハンドル

改装中のトイレですが、現場での私の作業(木工事と塗装)はいちおう終わり、工房でトイレ入口のドアの製作をしています。そのドアのハンドルが下の写真のもの。白熊印のNo.75両面用(kuma-1408)です。現場での建付調整前の仮組みで、まだ木部は無塗装、ガラスなしの状態(ガラスの寸法確認のためのベニヤ板を仮に差し込んでいます)。

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無垢の真鍮丸パイプを加工したもので、径19mm、長さ270mmです。表面仕上はクロームメッキのものとミガキ(研磨のみ)があるのですが、お客様のご希望もあってミガキとしました。ずっと以前にお風呂&洗面室と居間のドアを当工房で作らせていただいたことがあり、そのときの洗面室のドアハンドルにやはり同様のものを採用したことがあって、それを気にいられていたようです。サイズは、今回はドアの高さが1950mmあるので、以前の220mmに対し今回は一回り長い270mmとしました。

ミガキは生地そのままなので使っているうちに酸化して黒っぽくなってきますが、それもまた真鍮という素材特有の味わいということで納得されているようです。経年変化を味わいと前向きに受け止めてくださる、このような方ばかりだといいのですけどね。蝶番も真鍮製の予定なので、はじめのうちは金ピカですこし違和感があるかもしれませんが、ほどなく落ち着いた色つやになってくるはずです。

 

昇降盤で溝突き

ドアの枠にガラスが入る溝を突いているところです。家具や建具・建築の造作材などに溝をつける方法はいろいろありますが、これは当工房でよく行っているやり方です。

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定盤昇降型の丸鋸盤で加工をしているところですが、刃は通常の3mm厚の横切用の丸ノコ刃です。溝突専用の刃(カッター)やルーターの刃(ビット)などと違って横切用の丸ノコ刃は剛性が高く刃数が多く刃径が大きいので、切削抵抗がすくなく軽快に加工することができます。溝の縁がささくれたりすることもありません。写真の刃はカネフサのチップソーAN15で、直径305mmの100枚刃です。

この例では幅4.3mm、深さ6.5mmの溝を突いているのですが、刃厚は3mmなので一つの材料を向きを変えて2回通すことになります。そのため一定の寸法で正確な溝をつけるには材料自体の厚みや通りがきっちり出ている必要があります。また端から端まで貫通する溝ならいいのですが、途中で止める溝の場合は、写真のように昇降盤の定盤から刃が出ている箇所をテープでマーキングして(ギザギザの線が刃がある範囲)、材料の送りをそこでストップする、または材料の途中から刃を入れて端まで突き切るという作業をすることになります。

溝突用の刃幅の大きい刃で一気に溝を突くのは、むしろ私は慣れないせいか非常に怖いと感じます。よくある鴨居や敷居の21mm幅の溝を突くときは、逆に材料の方を作業台に固定し、手持ち可搬型AC100Vの溝切機に替刃型超硬チップの専用カッターを装着して加工を行います。深さは2段階に分けて突きます。ルーターやトリマーで溝を突くこともありますが、数が多かったり溝のサイズが大きいときは、機械への負担も大きく手数としてもかなり面倒で、ストレスが大きいですね。

ただ、昇降盤を利用しての溝突き、とりわけ途中で溝を止めたり、途中から溝をつけるという作業は、昇降盤の扱いを熟知した方以外にはおすすめできません。安易に真似をすると指が無くなります。

 

胴腹ノ滝も大増水

DSCN0410_2今日の12時すぎに2週間ぶりに胴腹ノ滝に調査&水汲みに行ってみたのですが、すごい増水で驚きました。今年最大かと思っていた5月20日の水量を明らかに超えています。最初の写真は左側の滝の写真ですが、「いったいどこの滝?」と思うような景観です。2枚目の写真はやや下流の水汲み場のところから撮ったものですが、これでも水量が非常に多いことがよくわかりますね。

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梅雨に入り、ほとんど毎日のように雨が降っていたのですが、それが河川だけでなく湧水にも影響を与えているようです。もちろん直接的に胴腹ノ滝に雨水が混入しているというのではなく、雨水の地中への浸透量が多くなって地下水圧が高まり、それがもともとあった湧水のもととなっている地下水を押し出しているのだと考えられます。

水温は右が9.3℃、左が9.1℃でした。気温は18.1℃です。6月17日が右・左ともに8.7℃(気温20.9℃)、6月30日が右8.8℃、左8.7℃(気温19.4℃)でしたから、今回は水量だけでなく温度も高めです。下の写真は胴腹ノ滝の鳥居の前の渓流ですが、ここもかなり増水していて橋の上に水が迫っています。上流に大きな湧水があるものの、現在の流水の大部分は雨水であろうと思います。水温が11.6℃あることからもそれは裏付けられるでしょう。

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荒瀬川増水

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連日の雨で、川が増水しています。工房のすぐそばの荒瀬川は、鳥海山および出羽山地から日本海に向かって流れ出す日向川のいちばん大きな支流ですが、ここもかなりの水かさになっています。危険水高には至っていませんが、激しい濁流で地面全体がうなりをあげているようです。

大量の川水に空気が冷やされてか川面に霧がたちこめています。美しいといえなくもありませんが、万が一足を滑らせて流れに落ちたら絶対に助からないでしょう。撮影もおそるおそるといったところ。

 

ガーデンテーブル

3年前に納品したガーデンテーブルですが、日よけの大きなパラソルがいっしょに使えるようにしてもらいたいとのお客様のご希望で、テーブル甲板に直径50mmほどの穴をあけました。

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写真は当工房での作業中のものですが、後方に置いてあるのが脚部で、甲板下の四角く組んだ幕板内にぴったり収まるようになります。このテーブルを使用するのは夏季だけなので、使わない間は折り畳んで収納できるようにしてあります。全体の大きさは幅1620mm、奥行685mm、高さ630mmです。材料はイペやウリンなどと並んで屋外での耐候性が非常に高いジャケツイバラ科のアフゼリア。硬くて重い木です。一説には無塗装&特段のメンテナンスなしでも野ざらしで20年は保つとか。また時間経過で表面が銀色になったときも、それはそれでまたとても味わいがあり美しいです。

じつは昨年までは日よけ・雨よけにタープ状のものを使用されていたのですが、使い勝手や見た目があまりよくない。ということで、都市部のカフェテリアなどで採用されている大きなパラソルを使うことになったのですが、そのままでは当然テーブル全体を覆う日よけにはなりませんし、少し風があるだけでも不安定です。そこでテーブルのほぼ中央にパラソルの軸が貫通する穴をあけ、テーブル下の地面に置いた鋳物製ベースプレートへの差し込みと合わせて2点で軸を支えることにしたわけです。

また甲板の中央にただ穴をあけたのでは脚部のX型に交差する貫にあたってしまいます。したがって貫に干渉しない範囲でできるだけテーブルの中央に穴をあけパラソルを立てるという、それなりに微妙な加工が必要です。穴もきれいに開けなくては。ということで、工房にテーブルとパラソル一式を運び込み、テーブルを仮組して位置出しをして加工しました。

梅雨に入り連日雨が降り続いていますので、ちょっと先になろうかと思いますが、お客様の庭で実際にテーブル+パラソルをセッティングされている様子を後日また紹介しましょう。

 

棚板ふたつ

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酒田市内某宅のトイレ改装工事。従来のトイレを倍近く面積を広げるにともない、便器の左右に棚板を設けます。右側には手すりを兼ねた壁から壁までの長い小幅の棚板。左側には手洗器の高さとそろえた奥行30cmの棚板です。写真は壁紙を貼る前の段階ですが、だいたいの感じはお分かりになりますでしょうか?

ともにオニグルミの一枚板ですが、家具材としてはふだんは使わない白太の部分も意識的に活用しています。無垢材の自然な味が出るのですが、耳付きの不定形の棚板は私はあまり好きではないので、耳は落として直線にしています。また便器で用を足す場合の座り込みと立ち上がりの補助として、短い縦の手すりも設けています。今は水平・垂直のトイレ用手すりがメーカーからセットで売り出されていますが、今回のトイレの雰囲気にはあわないし面白みもないので、あえてクルミ材から削り出し、棚板と柱とにがっちり固定しています。

壁などが仕上がってから後付けで棚板を取り付けたほうが作業的には楽なのですが、それだとどうしても支持の腕木や桟などが必要になってしまい、見た目にすっきりしません。それで壁を張る前に先に棚板を取り付けてしまいました。その後の木工事やクロス張りの工事はよけいな手間がかかりますが、棚板だけが壁から突き出ているような仕上がりになるはずなので、感じはいいかなと思います。

改装工事(リフォーム)は予想外のできごとが多く、建物本体が構造的にすこし歪みが来ていたり、既存部分との取り合いが難しいなどで、同規模の新築工事にくらべずっと手間がかかります。それにお客様が生活しているそばでの工事なので、騒音や粉塵・時間帯などもできるだけ抑えないといけません。実際このトイレ改装工事も予定よりだいぶ遅れていて、ご迷惑をおかけしています。もうしわけないです。

 

ペーパーホルダー

工事中のトイレ改装ですが、それに使用するペーパーホルダー(紙巻器)もこの際新調することにしました。便器を新しくするとペーパーホルダーがおまけで付いてくることもあるのですが、ほとんどはプラスチック製のごく普通のもの。それでもじゅうぶん用は足りるのですが、今回の新しいトイレにはいまいち感があります。

それで別途にインターネット通販で探して、金属製のシンプルでデザインのいい、しかも予算内で間に合うそれほど高価ではない製品を取り寄せました。それが写真のカワジュン(河淳)のペーパーホルダー、SA−513−XCです。カワジュンはレバーやハンドルを中心に建築・家具金物を作っている中堅メーカーです。当工房でも注文家具などにカワジュンの把手などを採用したことが何度もあります。

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さてこのペーパーホルダーですが、素材はカバーは真鍮、ホルダーはステンレス、取付金具は亜鉛ダイキャストですが、いずれもクローム鏡面仕上。ホルダーは左右どちらの向きにも変更可能。写真は撮影のためにダミーでボードに仮付したものですが、取付金具は台座を先に壁に付けたあと本体を下からボルト締めする形式で、表からはネジ等が見えないようになっています。

全体的に非常にシンプルでしっかりした作り。仕上げもとてもきれいで、高級感があります。よく見かけるプラスチック製のペーパーホルダーとはまるで違います。

便器や手洗器、給排水の水栓金具、照明器具、ドアとそのハンドル&ドアクローザーといった個々のアイテムとトイレ全体の雰囲気とのマッチングがだいじで、「普通の」トイレにペーパーホルダーだけこういったものを採用してもかえって変な感じになってしまうかもしれません。

 

YouTube をみる猫2

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パソコンでユーチューブ(YouTube)を開いて音楽を聴いていると猫のトントがおもしろいように反応。歌っているのはカナダのクリスタル-キャッスルズ(Crystal Castles)というカナダのデュオですが、その動きをじっと眺めています。ときどきカメラのアングルが切り替わるとちょっとびくっとなっています。

このときかかっていたのはCrimewabeという曲ですが、パンク+プログレッシブ的なたいへん個性的な曲で、私は大のお気に入りです。その他によく聴くのはCelestica、Suffocation、Baptism など。アルバムも2枚持っています。

私は1980年発表のデビッド– ボウイの『ロウ(Low)』でいわば音楽に開眼して以来ずっと英米のロック=現代音楽・前衛音楽よりのロックに親しんできたので、日本のロックなどにはほとんど興味が持てません。なんだか昔きいたあちらのあの曲のコピーにしか聞こえないからです。