新品のポータブルラジオです。ふだんほとんどラジオを聴くこともない私があえてラジオを購入したのは一番には熊対策です。一人きりで山に出かけるときは熊よけのカウベルをかならず持っていくのですが、鈴ですから静止中はとうぜん無音です。歩いているときはいいですが、休憩中や湧水の温度を計ったりしているときなどはほとんど音がしません。私はこれまでの数百回の登山中に、熊そのものに出会ったことはありませんが、足跡や糞や気配などには何度も遭遇しています。ということは、風向きや沢音・風音などのかげんで今後ばったり熊と鉢合わせしないとも限りません。近年は鳥海山やその周辺の山地でも熊の出没情報が多いですし。
それでインターネットなどで調べてちょうど良さそうなラジオを手に入れることにしました。登山ではもろもろの装備でかなりの重量になりがちですので、ラジオもできるだけコンパクト・軽量なほうがいいのですが、熊対策以外にも天気や震災情報を聴くこともあるでしょうから、受信感度や音質はある程度以上は必要です。簡単に故障しないくらいの耐久性も。それでソニーのICF-P21にしました。
大きさは69/30/118mm、重さは185gで、携帯電話よりはすこし大きいですが片手で楽に握れる大きさです。デザインは特別いいともいえませんが、まずまず。値段はオープン価格となっていて、3.11の大震災後直後は1万円を超えるようなべらぼうな値段で売っていたところもあったようですが、今回は送料・手数料込みで2800円ほどでした。まあ妥当な値段といっていいでしょう。
話は若干横道にそれますが、私は車の運転中や工房での作業中にラジオやCDなどを聴くことはまずありません。気がちってだめなのです。とくに音楽などは、いかに高音質の機器であっても大なり小なりノイズが入ってくることは避けようがなく、「この音楽はこんな音のはずがない」とむしろ不快感が先にたってしまいます。音楽を聴くなら他のことをしながらではなく、音楽だけに集中しできるだけいい条件で聴きたいと思っています。山でもできればラジオなど鳴らして行きたくはないのですが、熊に合う可能性がある場合はやむなしです。












上の写真は5月11日の午後5時13分、下の写真は5月18日の午前8時33分に撮ったものです。湧出水量としてはほぼ同じくらいですが、上のほうがわずかに多いでしょうか。水温は11日が右8.9℃、左も8.9℃です(気温12.3℃)。18日は右が8.8℃、左が8.7℃でした(気温10.8℃)。18日の温度は5月3日ならびに4月25日とまったく同じです。
