コチャルメラソウ


ユキノシタ科のコチャルメラソウ(Mitella pauciflora)です。じつに変わった形の花。花弁が羽状に7つから9つに裂けています。ただし花弁の長さは4mmくらいで、しかもごらんのような淡褐色+緑黄色なのでよくよく観察していないと見過ごしてしまいそうです。チャルメラというのは中国の楽器のラッパのことで、本種は関東以西に自生するチャルメラソウに比べ葉などの全体像が小さめだそうです。しかし花のほうはコチャルメラソウのほうが大きいようで、混乱しますね。

私もじつは先日はじめて自生のコチャルメラソウを目撃しました。図鑑などで調べるとそれほど珍しい種でもなさそうなのに、なかなか見る機会がない、ぜひ一度野外で実物を見てみたいと長らく思っていたのですが、なんのことはない鳥海山山麓のよく訪れる場所にまとまって生えていました。花が咲いていなくても葉や茎などだけで識別できる能力があればとっくに分かっていたんでしょうが。花がなくても植物の種がすぐ分かる方もいますが、とうてい私にはまねできません。

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