日別アーカイブ: 2012年11月4日

無垢フローリング

新築工事中の自宅ですが、一昨日から床板を張り始めています。無垢で無節のカラマツです。サイズは厚みは15mmですが、幅は仕上がりで75mm長さも910mmと、小幅&短尺のフローリングです。

 

当初はもっと広い幅の90〜105mmくらい、長さも1820mm、それに針葉樹ではなく広葉樹のつもりでいたのですが、他の工事や材料部分で予算が大きく膨らんでしまい、やむなく変更しました。建材屋さんと他の材料の打ち合わせをしているときに「無垢のフローリングで在庫があるんだけど」という話になり、きいてみると坪単価は半分以下です。予想より幅が狭く長さも短かかったのですが、現物をみて納得しました。

艶ありの塗装済みのものと無塗装のものと2種類あったのですが、つやつやてかてかは今回の住宅の基本方針にはまったく合わないので、無塗装品を選びました。見た目だけでなく、直に体が触れるところなので、その際の感触もたいへん重要です。ただ、格安品なので値段はいっしょとのこと。張るのは大工さんにやってもらいますが塗装はあとで自分で(家族で?)やることにしました。詳しくはまたそのときに書きますが、植物油ベースながらウレタン硬化剤と調合するタイプの木部塗料で、3分艶くらいの仕上がりになります。耐久性も一般的な「自然塗料」よりずっとあります。

このフローリングはいわゆる「床暖房対応品」というわけではなく、また加工精度もものすごくいいというわけではありません。きっと床暖房を稼働させたら板と板との間に少なからぬ隙間が生ずると思いますが、無垢材なのでそれも味わいのうちと考えています。それが気になる、嫌だというのであれば、合板メインで表面だけ無垢の極薄板を貼ったフローリングにすればいいと思います。合板も嫌だ、やっぱり無垢材でなければというのであれば、人工乾燥をがっちりした柾目の無地板の床暖房対応品なら変化は少ないでしょうが、値段はいま張っているフローリングの4倍以上するでしょうね。

フローリングのサイズもさることながら、ほぼ全室に床暖房のパネルとパイプを敷設しているので、万が一にもそれを傷つけないようにしないといけません。当然エア工具でバシッと釘うちなどは危なくてできないので、一本ずつ手で打っていくしかありません。全部でおよそ80平方メートル余り。大工さん、たいへんでしょうがよろしくお願いします。