月別アーカイブ: 1月 2015

一筆書

 

こういうのは一筆書といっていいのかどうか分かりませんが、A5サイズの上質紙に水性ボールペンでずっと連続して線を引いたものです。右手はただ単純な繰り返しの運動をしているだけですが、左手のほうで紙をたえず不規則に動かしてみました(上下左右に移動&左回転で)。左手の動きでたまにペン先が浮いて線が途切れているのもありますが、いちおうはじめから最後まで一本の線です。

1枚目は左右に右手を短く振るだけ、2枚目はだいたい同じくらいの径の円を、3枚目は渦巻きの拡大縮小、4枚目は三角形をひたすら連続的に描いているのですが、それでできあがった絵はそれぞれに趣が異なるものとなりました。時間的には1枚10〜15分程度の所用時間ですが。これを「もうすこし大きな画面+絵画用紙+右手の動きのもっと多様なパターン」で発展させていけば、案外おもしろいものになるかもしれません。

 

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コーヒーブレーク 38 「除雪車」

 

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ふりしぼり乾かしつつ初日の出

東北の日本海側に住んでいると、夜明けの太陽が海から上がるのを目にすることはまずない。私の現在地からは朝日はいつでも鳥海山またはその南側に連なる出羽山地から昇り、夕陽は日本海に沈む。いや厳密にいえば沈むのは庄内平野と日本海との間にある標高50m前後の庄内砂丘にである。ただ、用があって海際に出かけることもしばしばあり、海に夕陽が沈む光景もべつだん珍しいわけではない。/理屈の上では太平洋側は朝日・夕日と、山・海との関係はこちらとは反対になることはすぐわかるが、実際に自分の目で海から昇る朝日を眺めたときは、なんだかとても違和感があったな。

除雪車の三台一組二日かな

道路に積もった雪は、通常であればまずホイールローダーが脇に寄せ、寄せきれなくなるとその路肩に積もった雪をロータリー車が路外に吹き飛ばす。しかし路面に固着凍結した雪氷はホイールローダーではきれいに取り除くことが困難なので、その場合はモーターグレーダーが平らに削り取るし、市街地などでロータリー車が吹き飛ばすだけの余地がない場合は、ダンプカーがすぐ後ろについてロータリー車のシュートでじかにダンプカーの荷台に雪を積み込む。/なにしろ車社会なので、道路の除雪をすばやくうまくやらないと仕事や通勤・通学や買い物にもたいへんな支障をきたす。したがって降雪の多さが予想される場合は、除雪車は夜中2時頃から出動することがあるというし、むろん日曜日も祝日も正月気分も返上である。

救急車またもや奔る三日なり

正月早々から救急車がサイレンを鳴らしながら走る音がする。酒を飲み過ぎたか、餅を喉に詰まらせたか、はたまた雪かきで怪我をしたか。先の除雪車のオペレーターと同様に、救急隊員は出動要請があればいつなんどきでも走らなければならないわけで、まことにご苦労なことであり、ありがたいことである。私自身も正月ではなかったが10年ほど前の冬に急病で救急車の世話になったことがある。凍てつく道を市立病院まで搬送してもらったのだが、重篤な腸閉塞だったから救急車の助けがなければ死んでしまったかもしれない。/ところで正月とか5月の連休時、お盆などは救急隊員とてできれば休みたいだろうが、どうやって当番・非番を決めているのだろうか。不平不満が出ないように否応無しの機械的なシフトだろうかね。

 

(※ 写真は常緑高木のクスノキ科タブノキの実。毒ではないが苦みが強く、食用にはならない。)

 

しおり

 

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本を読むときにどこまで読んだかわかるようにするのに、私はここ10年できかなく付箋紙を用いています。本ののどのところに挟み込む式の昔からのしおり(栞)と違って落としたりする心配もなく、本を開くのにじゃまになることもありません。値段もごく安いです。

以前は通常の紙製の付箋紙だったのですが、本によってはちょうど貼ったところの文章の一部がかくれてしまい具合がわるかったので、すこし前から住友スリーエム「Post-it」シリーズの半透明ポリエチレン(?)フイルムのものを愛用しています。一片の大きさは10×44mmと小さめで、上4割くらいが蛍光色で色付、下6割くらいはメンディングテープほどの薄い半透明の無色です。貼るとこの部分はほとんど透明になり下の文字を隠すことがありませんし、全体が艶消調なので、上から鉛筆やボールペン等で文字を書くこともできます。もちろん何度もくりかえし貼ったりはがしたりが可能です。

写真の右上にあるように、専用のケースに20枚づつ6色がセットされていて、1辺ずつ簡単に引き出すことができるのも便利なところです。一度このような付箋紙のしおりを使ってしまうと、もう旧式の紙の付箋紙やしおりは使えませんね。

 

充電式インパクトドライバ TD137D

 

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マキタの最新型のインパクトドライバです。電源は汎用形14.4VのリチウムイオンバッテリーBL1430。マキタのインパクトドライバは以前から持っているのですが、昨夏のリフォーム工事で若い大工さんが使っているドライバがいい感じだったのと、前の機種がすでに9年間かつ相当頻繁に使っているので、そろそろくたびれてきたかなということで新調しました。

下の写真は上が旧来の機種で型番はTD130D、下が今回の機種で型番TD137Dです。ということはすでにこの10年ほどの間に7回モデルチェンジしていることになります。とくに木工事ではだいぶ前からですが、釘打ちではなくネジ止めが圧倒的に主流となっているので、それに必須の電動工具である充電式インパクトドライバはメーカーの目玉商品。マキタや日立・パナソニック・リョービ・MAXなどがしのぎを削っています。

マキタのうたい文句ではこのTD137Dは世界最短&最強とのことですが、ちなみにTD130Dとどれくらいの違いがあるか比べてみましょう。左がTD130D 、右がTD137Dです。

電動機   直流マグネットモーター  直流ブラシレスモーター
回転数   0〜2400回転/分   0〜1100、2100、3400回転/分の4モード
打撃数   0〜3200回/分    0〜1100、2600、3600回/分の4モード
締付トルク 最大140N・m     最大170N・m
質量    1.4kg         1.3kg
機体寸法  146×79×235mm  119×79×238mm

スペック一覧だけではわかりにくいですが、まずモーターがカーボンブラシのないモーターに変わりました。そのぶん機体の全長が28mm短くなっていますし、そうそう減らないとはいえカーボンブラシの交換も不要となりました。

それから回転数・打撃数が4つのモードから任意に選択できるようになったことです。これまでもスイッチの引き加減で無段階でそれらを変えることができたのですが、微妙な加減はむずかしく、とくに小さなネジなどを締める場合はつい締めすぎてしまうことがあります。その点、あらかじめ最大値を設定できるのでその心配が少なくなりました。弱・中・強のほかに「テクスモード」もあり、テクスネジを締めるときはこのモードを選ぶと途中までは速く、締め付けが始まると自動でゆっくり締めることができるように変わります。テクスネジはネジ自体が自分で鉄板などにネジを切りながら締め込んでいくしかけなので、規定以上に強く締め込むとネジ山がこわれてしまうからです。これらのモードは機体下部に赤いLEDで表示されます。

締め付けトルクは170ニュートンまでアップしています。機体が小さく軽くなったのに逆にパワーは増大しているわけで、実際使ってみると100mmとか125mmなどの長いコーススレッドも楽々締め込むことができます。もちろんブレーキが付いているので、スイッチを離すと回転はすぐに止まります。

手元照明は以前は回転が始まると自動で点灯し、回転が終わると10秒くらいで自動で消えるのですが、新しい機種ではON/OFFやONのままを任意に選ぶことができるようになりました。明るい箇所では照明は不要ですし、反対に工事用照明を別に用意するほどではないものの、実際に打ち込みする前にもすこし明るさがほしい場合は重宝します。

上記の4モードならびに照明の選択は機体下部のスイッチパネルのボタンを押して行うのですが、そのパネルには充電池の残量も3段階で表示されるので便利です。3つのランプのうちの一つが消えると残量半分とのこと。

機体の色は4色あって自由に選べるのですが、それも数ある電動工具のなかでもだんとつに需要があり人気があるからです。私は今回はいちばんしぶいブラックにしました。いかにも本職の道具という雰囲気でかっこいいですね。ホームセンターなどで売っているインパクトドライバに比べると最大4倍くらいの値段差がありますが、じゅうぶんそれだけの価値があると思います。