日別アーカイブ: 2012年9月27日

土台敷

明日は上棟ですが、それに備えて昨日は土台を敷きました。大工さんが二人で作業をしていました。材料は当初予定では予算の関係もあって防腐剤加圧注入のベイツガだったのですが、105mm角のベイヒバに変えました。これは、工事のやりかたを工務店一括発注から施主直営・個別発注に変えたことで、主要木材建材供給の業者と支払条件等をめぐって交渉が決裂したためです。「現金で全額一括前払い」を要求されては、とてもじゃないが……。

結果的にはかえってよかったかもしれません。トータルの値段は基本同じで、土台はいちばん耐久性のあるベイヒバになりましたし、他の主な構造材も一段グレードがアップしました。今までも取引のあるすぐ地元の業者で信用がありますし。支払いも納品した分ずつ月ごとの精算でだいじょうぶになりました。

上の写真は土台がほぼ全部敷き終わったところですが、部屋の中ほどでコンクリートの立上げ基礎がないところは、鋼製のジャッキ式床束(ゆかづか)でベタ基礎から角材を受けます。これも木製の床束を一個づつ加工し高さ調整をしていた頃にくらべ格段に効率的になりました。

下の写真は立上げの基礎と土台とを締結するボルトのナット部分です。土台上端からボルトの頭が出ていると不都合が多いので、いまはこうして専用のナットを使って面一になるように納めます。また土台と基礎との間には黒いものがはさまっていますが、これは土台パッキンといって、コンクリートの基礎や地面からの湿気をさえぎるための樹脂製の穴明きプレートです。これを用いることによって、旧来の建物のような風窓(通気口)を外周の基礎に設けなくてもよくなったので、そのぶん基礎の強度が増しています。木造建築はなんといっても水湿・水濡れには弱いため、ベタ基礎や土台パッキンや透湿防水シートなど、あれこれの対策をしています。