日別アーカイブ: 2011年6月9日

日ノ山と月ノ山

6月7日の朝、鶴岡市の中心部より北北西約4kmのところからみた日ノ山=鳥海山(写真上)と、月ノ山=月山(写真下)です。庄内平野から見ることができる二つの大きな山で、北の鳥海山と南の月山は、じつは二つでワンセット。

「日と月」は「昼と夜」であり、「陽と陰」「生と死」、また宇宙のことでもあります。私は無宗教の人間ですが、鳥海山や月山を眺めるたびに畏怖畏敬の念が起こるのはたしかですね。とりわけ真冬のごくたまに訪れる快晴の紺色の天空の下、真っ白に輝く鳥海山と月山は比類無き美しさとともに神秘的で荘厳です。

鳥海山は明治以降はそれが統一的な名称になっていますが、それ以前はさまざな名前で呼ばれていました。鳥海山、鳥ノ海、松岳山、吉出山、鳳凰山、北山、温海山、そして日山です。日山という呼び方は遊佐町杉沢の重要無形民俗文化財の番楽「比山の舞」にその名残があります。