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床暖房開始

1週間前から床暖房のスイッチを入れています。約7ヶ月ぶり。不凍液が封入されたパイプが、納戸・物置・風呂をのぞく全部の部屋&空間の床下に張りめぐらされているのですが、熱源は床暖房専用の灯油ボイラーです。写真は戸外の軒下に置いたそのボイラー。外板はすべてステンレスでおおわれています。風呂や台所、洗面所とトイレの給湯は別の灯油ボイラーです(後方の白っぽいやや小型のもの)。メーカーは同じところですが、用途によって機種が異なるというわけです。

寒くなったとはいえまだ最低気温は10℃くらいはあるので、床暖房は朝晩のみで、温度設定も8段階あるうちの最低に設定しています。これでも足元がほのかに暖かく快適です。

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紅葉前線

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新緑は山を上がっていくのですが、紅葉は逆に山から下りてきます。その下端が「紅葉前線」ですが(他に全国的な緯度による水平的推移の意味もありますが)、鳥海山の場合はいま標高1200〜700mあたりが赤または黄に帯状に色づいています。

写真は月光川本流の川畔から眺めたものですが、手前の黄色い花はセイタカアワダチソウです。この花は昔「花粉症」の原因ということで、目の敵にされたことがあります。しかし虫媒花であり、花粉は少な目で重く風には飛ばされにくい形状であることから、まったくの濡れ衣のようですね。それなのに新聞やテレビ等のマスコミまで大々的に「デマ」を増殖したのですから酷いものです。植物の専門家に確認すればすぐにわかる話なのに。

セイタカアワダチソウは荒れ地や堤防などに大量に繁茂していることが珍しくありませんが、それはアレロパシー(他感作用)という性質をもっていて、根から他の植物の生長を抑制する物質を出すことや、頻繁に洪水や草刈りなどで撹乱されるような土地こそが彼らの適地だからです。ただアレロパシーは自分自身にもその作用を及ぼし、セイタカアワダチソウがほぼ独占的に生えるようになると逆にしだいに勢いが衰えてしまいます。写真でも中ほどにススキがたくさん生えていることがわかります。

 

工作用端材

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以前、家具を購入いただいた方からの依頼で、幼稚園児の工作用に木の端材をダンボールに3箱作りました。「作った」というのは、子供たちが扱いやすい大きさ長さに、横切盤できれいに両端をカットしたからです。木の種類はもちろんさまざまですが、主にスギ・スプルス・クルミで、クリ・ベニマツ・ベイヒバ・ヤマザクラ・タモ・ウォールナットがすこし混じっています。

まあ当工房にとっても作業場内の材料整理の一助にもなるので一石二鳥なのですが、ささやかな「社会貢献」ではあります。

 

雲がいっぱい

昨日の15:50〜16:00頃の空の写真。さまざまな雲で空一面がうめつくされていました。あまりきれいだったので、車を停めて15分ほど眺めていました。

5枚の写真は日向川の鳥海橋付近から撮ったものですが、おおよその方角として1・2枚目は西、3枚目が北西、4枚目が北東(鳥海山)、5枚目が東側です。

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丸猫

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いや〜、寒くなってきましたね。1週間ほど前から布団をひっぱり出してきて寝ているのですが、トントもそのたたんだ羽毛布団の上にときおり団子のように丸くなって寝ています。どうということのないただそれだけの光景ですが、心がなごみます。

こうしてパソコンの操作をしているときや、居間で食事をしているときはひざの上に乗ってくることが多く、すっかり湯たんぽがわりになっています(どっちが?)

 

トイレの工事

山形県遊佐町内の某宅で、トイレの改装工事中です。和式の便器を洋式に替えるというのが基本プランですが、当工房は下職として木工部分とそれの塗装を主に担当。

壁のタイル張りはそのまま残すので、床部分のタイルのみ撤去してかわりにヒノキ材の大引と根太を取り付け、12mm耐水合板を貼り、壁と床との境界に見切縁を取り付けます。大工仕事の本来の手順とは異なる点がいろいろあり、セオリーどおりにはいかず臨機応変の工夫・機転が必要とされるのがリフォーム工事です。新築などに比べて手間がかかるわりには仕上がりはきれいにはいかないことも多く、正直なところそれほどお金にもならないことがしばしばですが、そんなぜいたくなことは言ってられませんね。

床仕上げはいわゆるクッションフロアですが、その前に見切縁に現場塗装を2回ほどこします。塗装面積はわずかですが、塗料や道具を一式全部持ってこないといけないし、塗装と塗装との間に一定の乾燥時間と研磨作業をもうけないといけないのは同じです。

また壁にL型の手すりを付けるのですが、タイルに直に取り付けたのでは強度的にかなり不安があります。下地のメラ板+防水紙+ラス網+モルタル+タイルと全部合わせても20mm程度しかなく、そこに荷重が集中したのでは危ないでしょう。そこでまず間柱くらいのサイズのクルミ材の丈夫な板を2枚、太めで長いコンクリート用ビスを多数用いて壁にべた付けし、手すりはそのクルミ材に効かせるようにしました。手すり用の標準の木ネジは4mm径・長さ40mmですが、それでは先端がタイル面に当たってしまうので、長さを30mmに変え、そのかわりに径5mmの木ネジに変更しました。

写真は手すりを付け終わった状態です。見た目にちょっとごつい感じですが、強度=安全性優先です。あとは水道屋さんが洋式便器を取り付ければリフォーム工事終了となります。

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フォトスタンドずらり

当工房のロング&ベストセラー小物のひとつ、フォトスタンドBタイプが20個完成しました。他の仕事の合間をぬっての製作だったのでえらく時間がかかってしまいましたが。

ベースは横18cm縦17cmあるので、サービスサイズの写真やCDのケースなどを飾るのにちょうど適した大きさです。ベースに差し込んだスタンド用の板は前後にスライドするので、飾る物の厚みに応じて簡単に変えることができます。多少はベース面からはみだしても押さえることができるので、パンフレットや小冊子などをはさみこむことも可能。写真を飾る場合などは付属のガラス(12×16cm)でおさえるようにします。材質はクルミ(オニグルミ)。

値段は税込定価3800円。送料は地域・個数にかかわらず一律500円です。化粧箱に入れて送りますので、ご自分用だけでなくギフト用にいかがでしょうか?(実際、記念品や贈答品としてご利用いただいている割合が多いです。)

在庫あります(2014.11)。

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鳥海山初冠雪

10月14日、鳥海山に初冠雪がありました。ちょうどこの日は当工房のお得意先の方といっしょに鉾立〜御浜・御田ケ原までを往復したのですが、新山(頂上)と外輪山一帯が白く雪化粧をほどこされているのを見て歓声をあげました。

3連休最後の日でしかも待ちに待った快晴とあって、大勢の登山客や紅葉見物の人が来ていました。賽ノ河原手前ですでに水たまりには氷が張り日陰には霜柱が立っていて、もう冬間近かです。

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御田ケ原の風衝地形の横縞模様と、雪をかぶった新山・外輪山。

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ウラジロナナカマドの赤い実と、向こうに稲倉岳。

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御浜からの鳥海湖。右側ドームは鍋森、左の三角峰は月山森。遠景の左は葉山、中央は月山、その右の連峰は朝日連峰。近景から中景のヌマガヤの草紅葉も美しい。

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鉾立と賽ノ河原の中間地点からのぞむ新山(右)と七高山(左)。

 

15杯の抽斗

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23年前に製作した15段のトールチェストをリメークします。お客様がご自宅の大がかりなリフォームをされているところで、それにともなってダイニングテーブルの甲板塗り直しや、このチェストを上下に三分してデスクキャビネットと玄関の飾台などに作り替えるというものです。小さめのデスクも作ります。

15杯ある抽斗は幅330mm高さ110mmの大きさですが、前板の材種はすべて異なります。上段左から下段右に向かって順に、ホオ・ヤマザクラ・キハダ/トチ・イタヤカエデ・オニグルミ/セン・ドロヤナギ・エンジュ/カツラ・サワグルミ・ケヤキ/クリ・ブナ・ミズナラ。製作時は色の濃い順に下から上に配置したのですが、23年も経つとすっかりやけてあまり色の差がなくなっています。いわゆる「飴色」ですね。

15種類の材は、いずれも当工房で他の家具にもわりあいよく使っているものなので、色は変わってもなんの木か分かりますが、一般の方にはほとんど区別がつかないかもしれません。種類の見分けは自分が実際に使っていてこそであって、ちょっとよそで見たことがあるとか写真でしか知らない場合はやはり難しいです。とくに大きな板等であればまだしも、小さな木片になってしまうときわめて困難。

色合いの変化の仕方は一様ではなく、色が濃くなる速度とパターンは異なるし、最初と後とでそれほど大きな差がないものとまったく別の材と見間違えるほど変わるものがあります。だいたいの材料は年月が経つにつれ色が濃くなるのですが、なかには逆に淡くなってくるものもあります。上の例ではエンジュがそうですし、最近家具材として人気のあるアメリカン-ブラック-ウォールナットなどがそれです。

このことから思うのは、ひとつの家具で色あいや濃度の異なる材種を組み合わせるというデザイン的手法は、あまり効果がないし難しいということです。よほどうまくやらないと逆に作為が鼻につくでしょう。とはいえ上の写真でも明らかなように数十年経ってもそれでもまったく同じにはならないという微妙な差異を、あらかじめ計算して使うという高度な手法はあるかな、です。

 

鳥海山紅葉

10月10日の午後4時すぎ。南面にある鳥海高原ラインという山岳観光道路の終点(第一駐車場)付近から眺めた紅葉です。鳥海山は黄葉する樹々のわりあいが高いので、全体としてはオレンジ色に染まるという感じです。

じつに美しく、また万年雪(貝型雪渓)と雲との競演もみごと。

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