うちの多肉植物は半分ほったらかしなので、あまり披露したくない気もしないわけではないのですが、先日12/23のセンペルビブム(たぶん)に続いての第二弾はベンケイソウ科タキツス属のベルラ(Tacitus bella)です。1属1種の植物で、初夏に真っ赤な大きめの花を咲かせます。昔はわりあいに珍品だったはずですが、その後人工交配の園芸品種も何種類か増え、いまではそれなりに普及しているようです(私は園芸品種にはまったく興味がありませんが)。ただし世話をやきすぎるとすぐ機嫌がわるくなりがちで、栽培はそれほど容易とはいえないかもしれません。
17年前の1993年に小さな株を園芸店で購入した時は、鉢の中央に親株が一つあり、仔株が二三付いていたくらいだったと思います。ラベルを見ると径5.5cmとあります。買ってすぐにプラスチック鉢を陶器の鉢に替えたのですが、その後はずっと同じ鉢のままここまで増えてしまいました。17年も植え替えなしでちゃんと生きて成長もしているというのは、ちょっと尋常ではないかも。最初の親株は枯れてしまったかわりに、仔株から出た孫株がその隙間を埋めて、現在は20頭がぎゅうぎゅうにひしめきあっています。全体で幅13cmほどあります。いかにも窮屈ですね。
先のセンペルビブムと同様にごく短い茎に多肉質の葉が密に付いていますが、このベルラは地を這うようにぺったんこな感じです。葉と葉の隙間もほとんどありません。やはり冬場は赤みを帯びて、全体がすこしくすんだ赤紫色になります。