20アンペア

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自宅の契約電力を50アンペアから20アンペアに変更しました。今年2月に新築し引越した際には、現状の配線設備上の上限である50アンペアでとりあえず契約したのですが、半年近くその状態で電気を使用してみた結果、その必要はまったくないことが分かりました。

考えてみれば引越する前の借家の電気が20アンペアで、たまにはブレーカーが落ちたことはあるものの絶対的な不都合はありませんでしたし、新しい家での電気の使いかたも基本的には前とたいして変わっていません。

暖房は灯油ボイラーを熱源とする温水循環式床暖房で(前の家では部屋ごとに石油ストーブ)、暑いときは扇風機。つまりエアコンはありません。調理はIH式コンロではなくガスコンロです。電子レンジは500Wのごくシンプルなもので、常時は使いません。冷凍冷蔵庫は300リットルくらいで、そんなに大きいものではありません。洗濯機は洗濯のみで乾燥機能はないので、天気がわるい場合は室内で衣類乾燥機を使って衣類を乾かします(じつはこれがいちばん電気を消費しているようです)。掃除機はマキタの充電式のものだけです。大画面のテレビや大掛かりな音響映像設備もありません。照明器具はほとんど100%近くLEDです。

したがって炊飯器と電子レンジと洗濯機と衣類乾燥機を同時に使ったりしない限り、ブレーカーが落ちることはありません。実際50から20にアンペアを下げてから一度もブレーカーが落ちたことはないです。同じ20アンペアでも各電気器具の省電力化がすすんでいることも貢献しているでしょう。

今時の新築の家で20アンペアの電気契約はたぶんかなり珍しいと思いますし、電力会社からも「ほんとうにそれで大丈夫ですか?」と何度も念を押されてしまいましたが、まあ問題はありませんね。アンペアダウンしていちばんいいのは基本料が大幅に下がったことです。自宅は東北電力管内で「従量電灯B」というタイプの契約ですが、基本料金が50アンペアだと1575円、20アンペアだと630円なので、毎月945円の差が出ます。もうひとつのいい点は、電気の使い方に注意を払わざるを得なくなることです。無造作に使えばやはりブレーカーが落ちて、パソコンの製作中のデータが消えてしまったなどという事態になりかねませんから。

50アンペアから20アンペアに下げる場合、電力会社→電気屋さんからブレーカーをそれ用に交換してもらわなければなりませんが、無料でできます。反対にアンペアを上げる場合は、その程度にもよりますがけっこうな出費になるようです。既存の配線設備では上げることが不可能なこともあります。

 

 

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