フォトスタンドの穴あけ

定番商品のフォトスタンドBタイプですが、在庫がなくなってしまったので20個ほど追加製作しています。このフォトスタンドは2枚の板からなり、ベースに開けた細長い穴にスタンドの板を差し込んで任意にスライドさせることで、掲示するものの厚みに自由に対応することができるようになっています。写真であるとかCD・DVDのケースであるとかですね。

下の写真はそのスタンドの入る穴を加工しているところですが、穴の大きさは左右で1mm、上下で0.5mmのクリアランスしかなく、また使用時には隠れて見えなくなるとはいえ、やはり穴の内側もきれいに正確に仕上げたいところです。

それにはまず一回り小さいサイズの角ノミで裏と表の両側から下穴を開けた後、次はトリマーに6mm径のストレートビットを装着してやはり両側から規定寸法の縦・横にきっちり切削します。いくら切れのいい刃であっても原理的にいって角ノミだけでは削り肌が荒れるので、切れ味のいいビットで必ずもう一度仕上げ掘りをおこなわなければなりません。さらにビットでは4つの角は丸みが残りますから、それは手ノミできれいに落とします。最後は木辺に貼付けたサンディングペーパーで穴の内側を研磨して終わりです。

NCルーターでもあれば別でしょうが(零細弱小木工房にはとうてい不可能な高価で大型の機械です)、手持ちのルーターやトリマーでの切削は、ごく浅い彫り込み以外は角ノミもしくはドリルによる下穴を開けてからでないと、ビットや機械に対する負担が大きすぎるし、危険でもあります。

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