オーナーが病気で亡くなって閉店してしまいましたが、酒田市のみずほ通りに「ラストリーフ(Last Leaf)」という、絵本と紅茶の専門店がありました。1995年にオープンしたそのお店の建物の基本設計と、テーブルや椅子・本棚などの家具什器の製作を、当工房で担当させていただきました。
その後お店を閉じることに決まってから家具類は希望する方に譲られたことは聞いていましたが、実際にその譲渡先での家具を私は見たことはありませんでした。それを私の娘が木工房オーツーのものであることにすぐ気がついてメールで送ってきた写真が上のものです。
酒田市飯森山3丁目にある東北公益文化大学内に置かれていますが、テーブルは大きさ幅2100mm奥行1600mm高さ650mmのオニグルミ製、詰めれば8〜10人は座れるサイズです。甲板の形は長方形と楕円形の中間的な形=スーパー楕円。椅子はラストリーフ用のオリジナルデザインで計16脚製作しましたが、大きさは幅430mm奥行450mm高さ860mm座面高さ380mmで、やはりオニグルミ製です。18年前に作ったテーブルと椅子が今も現役で多くの方に使われているのは、デザイン&製作者としてはなんともうれしいかぎりです。
ラストリーフの建物は現在フレンチレストラン『Nico(ニコ)』として活用されています(酒田市亀ケ崎3−7−2 ☎0234−28−9777)。内外装に若干の手が加えられていますが、基本的な骨格やレイアウトなどは以前のままなので、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
ご参考までに、ラストリーフ開店当時の内外の写真を以下に掲載しておきます(当工房の旧ホームページより転載しました)。
「クルミの大テーブル&椅子」への4件のフィードバック