トミカの模型で、No.014 コマツ対人地雷除去機 D85MS 、スケールは1/142です。全長7cm程度の小さなものですが、機能的な美しさをよくあらわしていると思います。ちなみに値段は定価378円。
本物のほうは27トンの通常の建設機械であるブルドーザーに、対人地雷を安全かつ効率的に除去する(爆破処理する)ための特別仕様をほどこしたものです。対人地雷が対象といっても、実際にはもっと大きな対戦車地雷などが混じっていることもあるため、搭乗はせずに無線による遠隔操作もできるようになっています。
日本製の地雷除去機としては山梨日立建機のパワーショベル型のものが、テレビ番組で何度も紹介されるなど、一般にもよく知られています。民間企業のこうした取り組みはもちろん賞賛されてしかるべきことですが、実際配備された台数はそれほどたいしたものではありません。山梨日立建機の場合は地方の中小企業が莫大な赤字を出しながらの開発・提供だったといいますし、コマツの機械も実数は数台程度という話もあります(現在のはっきりした実績をご存知の方はお知らせください)。
日立やコマツといった大企業の「社会貢献」の宣伝材料にすぎないという批判もないわけではありませんが、ほんとうはこういった事業は民間企業よりも日本政府こそが本腰を入れて行うべき活動ではないでしょうか。