トイレの風景

新築のわが家のトイレは、柱の芯から芯までの数値ですが幅1450mm奥行1818mmあります。床面積でいうと2.64m^2、約0.8坪で、トイレとしては広いほうでしょう。トイレとしての最低限度の広さは有効幅800mm奥行1350mmくらいといわれているので、そのちょうど2倍程度の広さがあることになります。

敷地や建物全体の床面積に余裕があったからトイレも広めになったわけではなく、建築構造上の観点や他の部屋とのレイアウトの関係で大きくなったのが第一です。もちろんそうした制約の範囲で「狭苦しいトイレは避けよう」というねらいはありました。もっとも広ければ広いほどいいわけではなく、あまりにも広々としたトイレは逆に落ち着きませんよね。

新しいトイレになってもうじき3ヶ月になりますが、たいへん快適です。前の借家でのトイレが非水洗の汲取式だったので、なおさらその感が強いです。幅1145mm高さ1100mmの明るいペアガラスの窓(外側のガラスの内側が磨りガラスになっているので光が柔らかく拡散)、壁は他の部屋と同様に「タナクリーム」という石灰ベースの左官材料、450×380mmのすこし大きめの四角い陶器の手洗器(ドイツ製・エリカプロ45)、自作のクルミ柾目板の棚板、艶消ガラスのツインのLED照明、そしてやはりここにも足元に床暖房が入っています。

便器は朝日衛生陶器のオーソドックスなタンク付きのタイプで、インターネット通販で自分で購入しました。温水洗浄便座(いわゆるウオッシュレット)とセットで約8万ですから、TOTOなどの製品を通常のルートで導入するのに比べると格安です。設計段階で床面積も確保できていましたし、停電時のことなどを考えると今流行のタンクレスである必要はまったくありませんでした。

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写真は入口付近から眺めたトイレの様子ですが、窓際に貝殻や化石(アンモナイト、三葉虫)、鳥海山の高山帯の枯れ木の枝、真鍮やガラスの小物。棚には鉢植の花などを置いています。妻がスーパーで買ってきた花で名前は分かりませんがこの空間には似合っています。壁には子どもが以前描いた絵を月代わりくらいで飾っています。あまりごちゃごちゃにならないように気をつけなければなりませんが。

あとで確認したら花はサイネリア(キク科ペリカルリス属)だそうです。

 

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