新築のわが家の3つの個室=寝室にはそれぞれ約2畳ぶんほどの広さのロフトがあります。衣類を収納するクローゼットは設けてあるのですが、押入を別に作るほどの床面積を設計上とれなかったので(全体で30坪=100m^2以下という目標というか制約がありました)、屋根裏にあたる空間の一部に季節的なものやたまにしか使わないようなものを収納するためのロフトを設けたのです。
ただ部屋の天井の基本高が2.4mあるので、その上に横架材をわたして床を張ってロフトを作るとなるとかなりの高さになります。実際のところ部屋の床からは2.6mあります。そこから屋根の垂木に接するまでの最大寸法80cmの壁高にしたので、ロフトの天井高は部屋の床からは3.4mもあります。下から見上げてはたいしたことはありませんが、いざロフトに上がって見下ろすとけっこうな高さを感じます。高所恐怖症気味の人は怖くてのぼれないかもしれません。
もちろん固定した階段を配置するような空間的余裕はないので、ロフトへののぼりおりは梯子で行います。常時使うわけではないのでひとつの梯子を3部屋で共用です。他の部屋に持って移動しやすいように梯子本体は市販の軽量なアルミ製にしました。長さ3mだったのを20cmほど上を切り詰め、立てかけたときにずるっと滑らないように木製の頑丈なフックを梯子の竿上部に加えました。造作の本棚の上部に1カ所横桟を取り付け、これにフックをひっかけるようにします。
上の写真ではアルミ梯子の最上段横桟の下の淡褐色横木がクルミ製のフックで、L形のあごになっています。その下の淡黄色の横木が本棚天板の上に固定した横桟です。これで安全にロフトへの上り下りができます。
またロフトの床の端には転落防止のために直径38mmのステンレス巻鉄パイプを固定しました。私と妻のそれは各1本ですが、子ども部屋のはパイプの間をすりぬけて落ちないように2本です。パイプはほんとうはオールステンレスの肉厚のものならもっとがっしりしていいのですが、ステンレス巻鉄パイプの何倍も値段がするので我慢しました。まあ個室ですし、物や人が落っこちなければいいやということで。