8月末から工事をすすめている自宅ですが、LDKに大きなテーブルを置く予定です。建物に固定の造り付けではなく、別置きのフリーのテーブルです。LDKのうちリビングの部分は12畳ほどの大きさなので、いろいろな家具を置くだけの余裕はなく、基本的には大きめのテーブルをひとつ置いて、食事から団らん・読み書き・軽作業など、だいたいのことをこの部屋ではこれで行うことができるような状態にするつもりでいます。
したがって家族は3人なのですが、テーブルは長さ3mを予定しています。詰めれば10〜12人くらいは座れる、家庭用としては巨大といっていい大きさ。片方で遅い食事をしていて、もう片方で子どもが宿題をしているみたいな使い方のイメージです。奥行きはあまり大きいと家庭ではかえって使いづらいので、最大でも90cm。高さも市販の一般的なテーブルよりは低く(当工房では標準仕様ですが)63〜65cmくらいです。
材料はできるだけ手持ちのものをということでベニマツ(紅松)。20年ほども前に丸太で仕入れて製材してもらった材料の残りの大板が2枚あったので、これを使いたいと思います。サイズは厚み68mm幅60〜70cm長さ3.4mくらいもあるのですが、変色や割れ等があるので「いいとこどり」をして最終的には55〜60×850×3000mmかなとふんでいます。
写真では工房の床のコンパネと色合いが同じになってしまっていますが、2枚の板のうち1枚はほぼ柾目の材料で、芯持ちで真ん中に割れが半分生じていたので、まずこれを二つに割り、白太(変色が多くて使えない)と芯よりの未熟材の部分を取り去りました。写真の手前の板と奥の板です。もう一枚は板目のすなおな材料だったので、これは両面赤味の一番狭い部分の幅にあわせてカットしました。写真の中央の板です。この粗木取の段階では幅300・450・280mmと計1030mmにもなりますが、大平のところもざっと鉋をかけて材質を検分してわるいところはさらにまた除去します。
本格的にテーブルを作るのはもっと先のことで、場合によっては年が明けてからになるかもしれません。しかしほんとうに作れるかどうかの材料的な見通しだけは今からたてておく必要があります。そのための今回は粗木取でした。